成り立ちと目的

「なのはなファミリー」は、摂食障害の回復を目的とした施設です。
 この施設は、特定非営利活動法人「ハートピー」が開設しました。

 全国各地から集まった、平均年齢は23歳、約60人の女性が生活し、現在では、岡山県勝田郡勝央町の旧小学校跡地の木造校舎(勝央町石生495)と、岡山県美作市岩見田の山小屋の2つの拠点で活動しています。

 

勝田郡勝央町 古吉野地区にある校舎です

 

 この施設は、これまでどこにもなかった考え方で、摂食障害の回復を支援するための施設です。
 薬や、既存のカウンセリングを使って回復を図るのではなく、症状の元となっている心の傷をオリジナルのプログラムによるグループミーティングで癒していくことで、回復するという方法をとっています。

 また、なのはなファミリーで回復したスタッフを中心に、自立を目指す多くの入居者が協力し合って新しい入居者を助けていく、という新規入居から自立までのいい連鎖が、形成されています。
 1人ひとりがまるで家族のように、強い信頼関係で結ばれています。

 

年に一度開催する、オリジナルコンサートでのビッグバンド演奏

 

 なのはなファミリーでは、回復イコール自立と考えています。 症状を少なくするという考え方ではなく、入居している間に症状を完全に消すことはもちろんのこと、自立して生活できる社会性や、強靭な心身を作ることを、全ての入居者が目指しています。

 中には30Kg未満の低体重の女性も入居してきますが、卒業後、立派に自立して働いています。
 保護者も驚くような心身の成長ぶりが、なのはなファミリーでは、日常のこととなっています。

 卒業生のほとんどは、自立してマンションなどに1人暮らしをしながら、フルタイムの仕事に就いていますが、希望すれば、卒業後に、なのはなファミリーからフルタイムの仕事に出ることもできます。
 現在はなのはなファミリーから税理士、看護師、薬剤師のほか、JAにフルタイムで勤めている女性がいます。

 

 

 なのはなファミリーには、なのはなファミリーには、約60名の入居者がいながら、症状を出している女性は皆無といっていいほどいません。
 深い「共感」と「癒し」が満ちている中では、簡単に症状を消すことができるからです。
「食べられない」とか「過食してしまう」という症状は入居した日には治まり、3食とも完食する、健康的な生活をすぐに始めることができます。

 なのはなファミリーの実際の生活は、摂食障害を知る人ほど、信じられないかもしれません。
 入居する女性のほとんどが「こんなに簡単に症状から抜けられるとは思わなかった」と言います。
 すでに回復の軌道にのっている約60名の先輩の女性たちに見守られることで、勇気を出して自立へと1歩を踏み出すことができるのです。

 

 

 私たちは心をひとつにして、心の通じる家族になりたいと思い、施設の名前を「なのはなファミリー」としました。
 ファミリーは家族です。ですから、ここに関わる人はみな同じファミリーです。
 治療する人と治療される人という図式はここにはありません。1人ひとりが家族を構成する一員として、それぞれの責任を果たしながら、お互いの成長を支えあうのです。

 

 

 いつだって、誰だって、心の癒しは必要です。草花に水が欠かせないように、人の心には優しさという愛情が欠かせません。
 普段着の愛情をいつも持ち寄って、着飾ることのないありのままの心で、だけどそれがお互いに快く、お互いに癒される、そんな関係が本当にあるのだということを、ここでみんなで体験したい。
 だから、同じ気持ちの人だけ、来て欲しい。私たちはそんな気持ちです。

 

 

 なのはなファミリーの目的は、私たちの大きな夢を実現することです。
 この世に私たちが生をうけたとき、誰もが愛されることを信じて疑わなかったはずです。
 でも私たちが目にしたこの世界は、とても殺伐とした世界でした。
 優しさとか、愛情とか、そんな言葉だけはあふれているのに、本当の優しさとか、本当の愛情がなかなか見つけられない世界でした。
 だから、心の優しい人ほど傷付いてしまいます。心豊かで情緒の深い人ほど悲しく生きてしまうのです。

 

 

 多くの人が傷付き、多くの人が病んで、あるいは優しい気持ちを捨てることで、強く生きる道を選ぼうとする人もいます。
 でも、私たちは自分たちの力を最後まで信じたいのです。
 私たちの手で、本当に優しい世界へと、少しでも変えていくことができるのではないか。
 その拠点として、志を同じくする人が集う場としての「なのはなファミリー」にしたいと願っています。

 

 

 摂食障害で深く苦しんでいる女性の多くは、「回復したい」という気持ちをそれほど強く持っていません。
 なぜなら、生きていくことの難しさに負けそうになったとき、唯一、気持ちを逃がすことができた先が拒食、あるいは過食だったのです。

 もしも拒食、過食に気持ちを逃がせなかったら、生きてこれなかった、というところまで追いつめられてきたのです。
 そこから拒食、過食をとってしまったら、生きていく根拠がなくなってしまいます。
 そんな状況では、回復したいと心の底から思うことなど、とてもできません。

 ですから、摂食障害から回復しようという女性に、 「元気になったら、何でもできるようになるよ」 といって励ましたり、回復への意欲を持ってもらおうとするのは、ほとんど意味がありません。

 この世界に、生きることに、なんの魅力も感じていないからです。
 挫折と失望しか感じることができなかった、そしてどんな未来も描くことができない、という人がほとんどなのです。

 

 

 私達のなのはなファミリーでは、生きる意欲を育んでいます。自分の苦しさをすべて理解してもらえることの歓び、信頼しあうことの心強さ、そして生きることの楽しさを、少しずつ感じていくうちに、生きることに前向きになっていきます。

 やがて自立に向けて力をつけていこうというときには、ここで感じた幸せをこの世界に自分が広げていく1人になるのだ、そのために回復するのだという意欲が後押ししてくれます。
 そういう気持ちで心身を整え、やがて自立していった女性達は、多少の困難に出会っても症状をぶり返すことはありません。
 なのはなファミリーで培った信頼をいつも心に置いて、すぐに原点に戻ることができるからです。

 

 

 なのはなファミリーを卒業した女性達の進路は様々です。
 実際になのはな卒業生の進んだ例をいくつか挙げるなら、医師、税理士、薬剤師、看護師、保育士、税理士、事務職、調理師、司法書士、地方公務員、教師、テーマパーク・スタッフなど多岐にわたっています。 一部上場企業に就職している人もいます。
 結婚して子宝に恵まれ、子育て真っ最中の女性も多くいます。

 それぞれが超難関といわれる試験を突破したり、あるいは地道な修行を重ねたりして、自分の目標を達成して、それぞれの夢に向かって生きています。
 摂食障害で学歴やキャリアが中途半端になってしまったとしても、卒業生を見る限り、前向きに生きる気持ちさえあればハンディを感じさせない生き方ができているのです。

 

 

 摂食障害の女性には、潜在能力が高い女性が多いと感じます。
 生きる苦しさから解き放たれたとき、本来、内に秘めた能力が花開き、保護者が思ってもみないほどの活躍を見せることが当たり前に起こるのです。
 しかも、こうした卒業生は、正月休みや夏休みなどの休みを利用するなどして、しばしばなのはなファミリーに里帰りをします。
 立派に自立を果たしている卒業生と触れ合う機会があることで、回復の途上にあるなのはなファミリーの女性達も、ますます、回復への意欲が高まります。

 自立をあきらめた、摂食障害を一生抱えていく、一度はそんな気持ちになった女性たちが、生まれ変わったように再生して、卒業と同時に新しい人生を踏み出していく――、 なのはなファミリーはそういう場所なのです。

 

 

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