「三角メロンを成功させたい」 サリー

8月8日

 今日は具合があまり良くなくて、午前中の大人数作業を休んで室内で三角メロンの事を調べたりユーノスハウスに行って見回りをしたりしました。途中から体調も良くなりましたが、どうしても大人数作業に出る気になれませんでした。やっぱりまだついて行けない部分があります。体力的にも精神的にも。
 
 でも体力は来てばかりの時より大分つきました。それは当たり前のことです。毎日身体を動かして重いものを運んだり立ってしゃがんで歩き回ったり走り回ったりしているのですから。うれしいです。前は全く筋肉も体力もなかったので強くなっていく自分がうれしいです。でもまだまだです。握力も30くらいです。これまで運動なんて殆どしないでいたのだから。だからどうしてもついて行けないときがあります。悔しいです。もっと頑張ります。
 でも今日は朝から全体的に調子が悪く、一人で調べ物をしたりしました。楽しかったです。楽しかったから調子も良くなりました。
 
 りなちゃんとえみちゃんと私で三角メロンの担当になることになったので3人で頑張りたいです。
 マクワウリが残念な結果になったので三角メロンは成功させたいです。えみちゃんは本当に頭が良くて、りなちゃんは本当に明るい子供心でポジティブで元気に考えてくれるので私もやる気が出ます。そして私は果物の中でメロンが一番好きなので担当になれて本当に嬉しいです。ここに来て初めて頑張って大切に育てたいと思えました。
 今までは正直愛着がなくてみんなが野菜について熱心に語っていたのが不思議に思えました。でも担当がはっきりわかってから、そしてそれが大好きなメロンだとなかなか野菜とか果実に対してのありがたみや大切にしたい気持ちを育てる良いスターティングポイントだなと思いました。初めてこれは極めて見たいと思いました。
 
 でもそれはまだお父さんが重視して欲しいと言っている利他心を含んだ大切にしたい気持ちではありません。多分野菜達を食べてくれる人達にいいものを届けたいという気持ちで野菜や果実を大切に育てる必要があるのだと思います。
 でも私は今、自分の力を試してみたくて極めたいと思ってしまっています。どれだけメロンの成功に活躍出来るかが知りたいです。
 どれだけいいものを作れるか。畑作業や野菜や果実の育て方とか肥料のことや病気のことの知識はゼロから始まっています。それでメロンが上手く育つかわかりません。でも頑張ってみたいです。
 どうせやるなら上手にやって成功させた方が充実感もあるし楽しいんじゃないかと思います。そして自分と仲間で大切に育てたものを食べたときの感情はどんなものなのか知りたいです。きっと素敵な感情だと思います。
 
 この1か月半くらいで畑の作業はとくになにも考えずに作業していました。とりあえず水をやる。とりあえず肥料をやる。とりあえず言われたとおりにするという感覚でした。なので食卓に出てもただ美味しいなと思っていただけです。それがだんだんなんのために水をやって、なんのために肥料をやって一つ一つの作業の重大さを知っていくうちにもっともっと楽しくなっていくはずです。そうすると食べるときももっと嬉しい気持ちになるはずです。
 それだからみんなは熱心になって野菜のことを楽しく語っているんだなと思えました。かっこいいな。私もメロンの事を熱心に語ってみたいです。
 さきちゃんがピーマンやパプリカの事を熱心に語るみたいに。あんなにピーマンやパプリカのことを楽しく話しているのを聞くとこっちまでピーマンとパプリカがなんだかすごく魅力的に見えてしまいます。野菜からあんなに魅力を感じ取るのってなかなか面白いなと思いました。
 
 なんだかここに来て段々、価値観やものに対しての感覚が元々あるべきだった状態に戻ってきた気がします。多分それは心に少しずつ余裕ができてきたからなのかもしれません。今までみたいに余計な心配事や焦りや無駄なネガティブな考え事をしないで野菜や果物だったり、今の時期だと盆踊り大会に向けての輪踊りのことだったりを考えて頭と心を休ませられて嬉しいです。もっともっとこうやって穏やかに考えられる日が増えてくれたらうれしいです。