7月27日(月)「お父さんのヒラメの解体ショー!」

7月27日のなのはな

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珍しく、お昼の集合は、食堂。いつもはリビングなのになぜ?
と疑問と期待でワクワクしました。
すごく楽しいことが待っているように気がして、
何が催されるのか、早く知りたくてうずうずしました。

食堂に行くと、びっくり! なんと食堂には、鉢巻きをしたお父さん!
テーブルに目を向けると、うわあ!
そこには、大きな魚がまな板にでーんと横たわっているではありませんか。
平べったくて、腹が白くてツヤツヤしていて、それはヒラメでした。

 
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そう、この日はお父さんのヒラメの解体ショー!
まな板に横たわっているヒラメは、左を向いていて、お父さんから
「お腹を下にして置いたとき、左に向くのはヒラメ、
右に向くのはカレイなんだよ」と教えてもらい、
ヒラメとカレイは一見とても似ているけれど、
頭の方向が反対だったんだ! と初めて知りました。
他にも、口ががばっと開くのがヒラメ、おちょぼ口なのがカレイなのだという違いも聞いて、
ヒラメとカレイを見分けられるようになれたのが嬉しかったです。
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お父さんが、ヒラメを5枚おろしにしてくださいました。
まず、頭を落として内臓を省きます。
見ていても、全然怖くなくて、お父さんがとても綺麗に
魚に対して真摯に接している姿がとても優しかったです。
まな板も包丁もとても綺麗でした。 

いよいよ5枚おろしに入るところで、
お母さんが黄色いはっぴを持ってきてくれて
お父さんが着てくださいました。はっぴ姿になりました。
黄色いはっぴを着て、鉢巻きを頭に巻いているお父さんが、
ひらめを前に、刃の長い包丁を持っていると、
魚市場の人のような寛大な存在感があって、その場が和みました。

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お父さんが手で、ヒラメを触って
背骨のある位置を確認していて、そっと包丁の刃を入れました。
包丁の刃と、背骨の当たる「カッカッカッ」というささやかな音が聞こえてきます。
その音も、とても優しく気持ちの良い音でした。
5枚おろしは、背骨から上半分と下半分を分けて卸します。
背骨のところで切込みを付けてからは、身を1枚ずつ卸していく作業です。
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お父さんの手裁きはとても美しくて、瞬きもはばかれるぐらい見とれてしまいました。
包丁が少しずつだけれど、身にスーッと入り込んでいくのを、息を飲んで見守りました。
背骨の切込みから入った包丁の刃が、だんだんスライドして縁側の方まで来て、
余すところなく最後の最後まで包丁が入り込んでいました。
身が1枚切れたごとに、緊張がほぐれて、とても満たされた気持ちになりました。
お父さんが私達に卸した身を見せて下さると、透き通った白色で、とても綺麗でした。

4枚とも、卸されて残った最後の1枚は、背骨付きです。
お父さんが持ち上げて見せて下さったとき、わあ! と思いました。
光にかざされて、背骨が陰になって身が透き通っていました。
こんなにも薄いんだと思って、お父さんが本当に凄いと思いました。
お父さんは、私達の中で1番の板前さんだと思いました。

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卸されてホッとしていましたが、まだ終わりではありません。
ここからは、身から皮を剥ぐ作業が待っています。
お父さんが、1枚身を取って、皮を下にして、身と皮の境目に包丁を入れました。
その場にいる誰もが、お父さんの手元に集中しました。
きりっと緊張感はさらに増し、その中でお父さんが冷静さを崩さず、
包丁を動かしている姿や手つきがとてもかっこよかったです。

お父さんの包丁が最後まで届くまで、私も緊張感でドキドキしました。
でも、お父さんの手は、1つも揺らぎなく、真っ直ぐに包丁が入っていきます。
とてもお父さんがかっこよかったです。
ヒラメに対して敬意を持って、美しくさばいているお父さんが優しくて、
ヒラメもお父さんにさばかれて嬉しいんじゃないかなと思いました。

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皮を剥いだ身、皮を見せてもらって、
こんなにも皮が薄かったんだと、とても驚きました。
数ミリ単位で、薄かったら皮が身についてしまうし、
厚かったら皮に身がついたまま剥がすことになるし、とても難しいんだなと思いました。 
皮を剥いだ身には、縁側もついていました。縁側は、とても高級な部位です。
縁側の1本1本が筋肉だということを、教えてもらいました。
筋肉には見えないぐらい綺麗でした。

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最後に、お父さんがヒラメの昆布締めを作ってくれました。
水に濡らした昆布、ヒラメの身を
ミルフィーユのように重ねて積み上げて、ラップで包みます。
白身魚は、赤身魚と違って、1日2日置いておくほうが、
美味しく頂けることを教えてもらいました。

昆布締めにすると、昆布のうま味が身にしみ込んで、
1日置くとより美味しくなるそうです。
日本ならではの食べ方で知恵だなと思いました。
食べない部位も、だしを取ってあら汁にしていただいたり、
身もこうしてとびきりに美味しく頂けることがとても嬉しいなと思いました。

 IMG_1163 こんなに身近に、ヒラメの身を卸すところから
皮を剥ぐところまで見させてもらえたのがとても嬉しかったです。
この時間がぎゅっと中身の詰まった宝物だし、貴重な体験だったなと思いました。
お父さんのヒラメの解体ショーが嬉しかったです。

(りな)