【山小屋便り7月号】「夏の花壇に向けて ―― マリーゴールドの植え付け、花々の成長 ――」 あやこ

 夏の早朝7時。鍬あるいは草刈り機を持って、畑に向かいます。道行く右手にある駐車場花壇に咲く、オレンジと黄色のまん丸い花が、朝日を浴びて眩しいくらいに色鮮やかに咲き誇り、「おはよう。行ってらっしゃい」と話しかけてくれるようです。なのはなファミリーに咲く夏の花の代表選手、マリーゴールド。

 色ごとにレイアウトされ、2列に植えられているマリーゴールドの間に、時折顔を見せる可憐な白い花があります。明るく元気なマリーゴールドの色の中に登場するその白さは、ちょっとしたオアシスとも言えます。別名は百日草とも言われるその花は、ジニア。

 華々しく咲き誇る花壇で、1番最後列に咲き、背景を真紅に染めるのはサルビア。

 そして、自然列には、今年花壇に登場した、西洋ギクとも呼ばれる色とりどりのアスター。

 なのはなファミリーの花壇にある様々な花たちが心をいやしてくれています。

 梅雨をむかえる前に、駐車場花壇、中庭花壇、古畑を植え替えました。晩秋から春にかけて、古吉野を彩ってくれたパンジーやノースポールに別れを告げて、種から元気に芽を出して育ってくれた夏の花々に、ようやく選手交代を告げました。

■色とりどりに

 ポットから、広々とした花壇に植え付けると、目に見えて喜んでいるのがわかりました。すぐに根付いて、さっそく一輪二輪と、花を咲かせています。

 今はまだ、草丈が15センチから20センチくらいですが、これから脇芽も伸びて、蕾もたくさん付けて、半径30センチくらいまで広がり、花壇が一杯になる様子が今からでも想像できます。

 花壇のおよそ5割から6割を締めるマリーゴールドの、その色は太陽の色。この太陽たちが増えるに比例して、夏も本格化していくのだと思います。

 ユーノス畑は、足を踏み入れると、誰もが心奪われるはずです。横の道を通る地域の方々も、このユーノス畑を目にすると、中で作業している私たちに、「きれいねえ」「ちょっと見させてもらってもいいかしら」と、足を止めて話しかけてくださいます。

 今、最盛期を迎え、ユーノス畑の入り口で誇らしげにたくさん花を咲かせているのは、カーネーション。赤、白、ピンク、紫に加え、赤紫と白のマーブル模様のカーネーションもあります。見ていて嬉しい気持ちになります。

 このカーネーションの苗をこの場に定植したのは、昨年の11月のこと。半年以上経った今、こうして美しく咲き、園芸をしていてよかったと心から思います。

 そのすぐ隣の畝で、1番花が咲き始めているのがダリア。

 今回も、種から育てて苗にしたものと、昨年秋に掘り上げて、貯蔵して芽を出したものとの2種類を植え付けました。どちらも順調に育っています。

 ダリアは、赤、黄色、オレンジ、ピンク、白という色から、ポンポン咲き、八重咲き、1枚咲きなど、覚えきれないくらい多彩な花が咲きます。数も多いので、主に切り花で古吉野中に飾って楽しみます。

 ダリアは足が長くて、確か前年も、10月から11月くらいまで、夏の花が終わり、冬の花へのバトンタッチで花が無くなる時期にも、まだ花を咲かせてくれて、とても嬉しかったのを覚えています。

 ユーノスハウスの奥で、最近咲き始めたのはキキョウ。落ちついた紫色と、少し俯いたような花は、日本らしい奥ゆかしさを感じます。すらっと背を高く、上品に誇り高く咲いています。

 ユーノスハウスにタチアオイもあります。株元から咲いては梅雨の訪れを告げ、身長160センチの私よりも高いところまで花咲かせている今、もうすぐ梅雨の終わりを予感させています。ハイビスカスに似た大きな花。濃いピンクの可愛らしい色と、真紅の大人びた色がとても奇麗です。

 ルドベキア、スイートピー、スターチス、かすみ草、オミナエシ、グラジオラス……これから本格的になるものも、今が盛りのものも、もう終わりを告げているものも、様々な花たちがここでは生きていて、色とりどりに輝いています。

 古吉野からユーノス畑を過ぎて、少し道を下ったところには、原一畑があります。

 そこで、咲き始めたヒマワリたちは、太陽の光を浴びて目にも眩しいレモン色の花と、少し落ち着きあるオレンジ色の花の2種類があります。大輪咲きでは無いけれども、直径15センチほどはあります。

 いつも太陽に向けて顔を向けている姿が、前向きに感じます。これからが本格的になるヒマワリですが、さっそく咲いたものから、みくちゃんが古吉野内に生けてくれると、みんなが「嬉しい!」と喜ぶ声がさまざまなところから聞こえてきました。

 お客様玄関の正面にも、生けてくれてあるものが圧巻です。玄関を開けると、「ようこそ!」と、ヒマワリが明るくむかえてくれるようで、とても嬉しい気持ちになると思いました。

 アサガオもグラウンドのネットに沿わせて育てています。

 ネット際に、一列にして種を蒔きました。無事発芽が揃い、摘芯が必要なほどの草丈になりました。これから手入れをして、大きく育てていきたいです。

 早朝、に大きく花を開くアサガオの花々を見ると、とても心が華やかになります。朝が1番元気なアサガオの花。なのはなで早朝作業をするようになってから、アサガオの魅力に気付きました。

 今年も暑い夏が訪れました。既に早朝作業も始まっています。

 夏の花。暑いからこそ、私たちが欲しいと思う何かがあると思います。

 夏だからこそ、元気に美しく咲き誇ってくれる花たち。園芸作業をしながら、花が好きになり、それに気付けたことも本当によかったです。