【山小屋便り7月号】「なのはなの夏の始まり ―― 担当野菜の手入れを通して ――」 えみ

 6月に入り、急に気温が高くなって真夏のような日が続くようになりました。

 畑作業も本格的になり、みんながより動きやすい形で毎日が過ごせるようにと、なのはなファミリーではサマータイムが始動しました。

 朝は普段よりも30分早い6時半起床。身支度を済ませたのち、7時から9時まで、早朝作業があります。大人数で水やりをやった日もあれば、苗の定植をした日もありました。朝の涼しい時間帯だと身体も動きやすく、気持ちよく作業ができます。

 朝食後の掃除や当番が終わると、10時から11時までの1時間はそれぞれ自分の担当野菜を思う存分手入れできる時間です。

ニンジンは3枚の畑で育てています。6月中旬には、食卓に並びました!

 私の担当は春ニンジンとゴボウです。朝にできない見回りをこの時間でしたり、作業としてはなかなか入れられないこまごまとした手入れなどをしたりしました。

 春ニンジンは今、草丈が大きいもので40センチ以上、茎や葉はだいぶしっかりとしてきて根が肥大する時期に差し掛かっています。ニンジンは、根元の部分が日光に当たってしまうとその部分が緑に変色してしまうので、土寄せという作業が必要になってきます。こういった作業もこの1時間の中でしました。

 ゴボウは少し生育が遅く、今は本葉3、4枚の株が大半です。ゴボウの畑の土は粘土質で、乾燥すると硬くなってしまいがちで、少しでも生長を良くするために落ち葉堆肥を敷くという作業もしました。まだ効果は確かめられていませんが、土の硬さが改善されたらいいなと思っています。

 夏野菜は生長スピードがとても速く、たった1日でもぐんと大きくなります。マクワウリやゴーヤ、ナスなどももう花をつけていて小さい実がついている株もあるそうです。

 キュウリは6月の初旬にすでに初収穫を迎えました。台所の人たちに調理してもらい、みんなで頂くことができるのが嬉しいです。

 より質の良い野菜がたくさん収穫できるように、日ごろの手入れをしっかりとしていきたいです。

トウモロコシの定植をしました

 畑から古吉野に戻ってきた人から、各々体育館または居室でシエスタを取ります。お昼寝の時間です。少し身体を横にするだけでかなり疲れが取れるように感じます。窓を開けていると涼しい風が居室に舞い込んでくるので、外の暑さもあまり気になりません。

■充実した毎日

 昼食までの1時間はまたみんなで畑に出たり、この時間でインターバル速歩や父の日に向けてフラダンスの練習をしたりしました。

 サマータイムになって大きく変わったことの1つに、昼の集合があります。今までは夜にやっていた「お父さんに聞いてみよう」もこの時間に加わり、たっぷりお父さんのお話を聞かせていただくことができます。

 質問ボックスには野菜の手入れの質問もあります。これらの質問を通して、自分の担当以外の野菜も今どんな状態なの知ることができたり、自分も聞いてみたかったけれどなかなか上手く言葉として表現できなかったことについてもお父さんの答えを知ることができたりするので嬉しいです。

 夕方の役割をそれぞれ済ませたあとは、大人数で水やりをする時間が設けられています。最近定植した白大豆や、一度に大量の水をやる必要のある桃の木など、少人数だと半日かけても終わらない畑も大人数いると2時間あれば何枚か回ることができました。

 みんなが一斉に水やりをする時間が決まっていると、補充の混乱なども起きにくい気がしていて、いいことづくしだなと思います。

大人数作業では、アスパラ畑に、たっぷり牛肥を入れました

 私は、このシステムに代わってから毎日がさらにあっという間に過ぎていくように感じるようになりました。特に午前中に仮眠の時間があるため、1日を通しての疲れがだいぶ減ったように思います。

 1日は短く感じるのに、あとから振り返るとたくさんの作業をできていて、より毎日が充実しています。

 期間限定ではあるけれど、こうして工夫をしながら涼しい時間帯にたくさん活動できるのがありがたいなと思います。

 

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括り罠にシカがかかりました!

 ジャガイモ畑を荒らしているイノシシを取るために 仕掛けていた括り罠に、シカがかかりました。体重50キロほどの牝鹿でした。 

 お父さんが、部位ごとにさばいて解体をしてくれました 。