7月6日(月)「ヒヨドリ『ぴーちゃん』との出会い & 布草履作り」

7月6日のなのはな

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この子の名前は「ぴーちゃん」です。
1か月ほど前のある日の早朝、田んぼの見回りに行った時のことです。
水路に置いていた石を20センチほど下流に動かし、
田んぼに入る水の量をほんの少し、少なくしたその瞬間、私の右側から、
小さく、しかし意思のあるハッキリとした鳴き声がし始めました。

何か動物がいるのだと思い、自分の右手方向を見回しますが何も見当たりません。
しかし、鳴き声は必死さをにじませながら、
どんどん大きくなり、明らかにこちらに向かって切迫した声で訴え続てきます。

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「きっと何か小さな動物が苦しがっているんだ、自分は何か踏み潰してしまったのか?
この声はどこから聞こえてくるんだ?」と、焦り始めたその時、
入水口から1メートルくらい離れた田んぼの稲の間に、
7センチほどの、まだ羽も生え揃っていない、小さな野鳥の雛が落ちているのが目に入ったのです。
体の半分ほどが田んぼの泥に埋まって身動きが取れない中、
水路から流れてくる水に煽られつつ、やっとの思いで水から頭を出し、
こっちに向かって大きな声で鳴いていたのでした。

その雛と自分の目が合い、それが鳥の雛だと認識した瞬間は、
一瞬時が止まって、自分の心臓も止まってしまったかのような、
ヒヤっとした衝撃がありました。

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驚きのため、自分は一瞬固まってしまいましたが、
はっと我に帰って、急いで助け出しました。
クワを使って田んぼの泥ごと、その雛を畔に引き寄せ、羽についた泥を拭き取り、
軽トラの助手席にそっと乗せて、古吉野に連れて帰りました。

軽トラに乗せて連れて帰る間も、その雛は、ずぶ濡れで小刻みに震えながらも、
しっかりと運転席にいる自分の目を真っ直ぐ見ながら、必死に、
「ピー!!ピーー!!」と鳴き、訴え続けます。
それは自分には「なんとしてでも生きるんだ!だから助けてくれ!おい、寒いよ!」
とはっきりと聞こえてくるようでした。
この雛の声や視線やたたずまいを見ていて、自然界で生きるもののたくましさ、
強さを強烈に感じて、「大丈夫だよ、うん、大丈夫だからね、すぐ着くよ!」
と受け答えをしながら、なんだか少し涙がでそうになりました。

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それからというもの、約1か月、
ぴーちゃんはなのはなファミリーで過ごし、すくすくと大きくなりました。
7~8センチだった体長は25センチくらいにまで成長し、
ピンクの地肌が見えるようなスカスカだった羽根は
しっかりと、芸術作品のように生えそろってきています。
毎日、室内で作業しているみんなの間を飛び回り、
時には、作ってもらったトイレ以外の場所でフンをしてみんなを困らせていますが、
みんなから、とっても可愛がられています。

みんなから、ネキリムシや、キャベツの外葉、古畑で育てたイチゴなど、
たくさんの餌をもらいながら、少し甘えん坊に育っています。

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今日は初めて、校舎の外に自分から飛んで行きました。
ついに巣立った!! 突然のお別れになってしまったけど、
ぴーちゃんバイバーイ!!と言って見送り、
みんなで、嬉しいけど少し寂しいね、と話していたのですが、
なんと、夕方になるといつの間にか校舎の中に戻ってきていて、
「なんだよー!ぴーちゃん、戻ってきたー!」とみんなと笑い合いました。
生まれて10日ほどで、親とはぐれ、見ず知らずの場所で、
見ず知らずの人間と一緒に暮らし、与えられる餌を信じて食べて、確実に大きくなる。
その「生きる」という強く固い意思と動物的な本能が、とても美しく、尊いものだと感じます。
近いうちに仲間ができて、巣立つ日がくるのでしょう。
寂しい気持ちもありますが、ぴーちゃんが広い広い青空を自由に飛んでいく後ろ姿を見るのは、
感動で胸がいっぱいになるに違いありません。  

(あゆ)

 

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雨音が響く図書室。中央のテーブルにはダリアとピーちゃん。
それを囲んで、座る私たち。
雨の日はみんなで布草履を作ろう!
図書室に入って突然、ファッションショーが始まり、
布草履を履いたゆいちゃんが登場しました。
モデルウォークの足元は、お手製布草履。
まさに今、これを作ろうとしているのです。
思いがけぬ寸劇に、会場は大盛り上がり。
一気に、作る意欲が増してきて、「早く作りたい!」 と思いました。  

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作り方は、ゆいちゃんとあやかちゃんが教えてくれて、
早速1人1足制作に取りかかります。
私は2回目で久しぶりだったのですが、やっているうちに記憶が蘇りました。
ピーピーロープと、細長く裂いた布だけで布草履ができるなんて、
これは作り方を是非覚えておきたいものです。

まず、ピーピーロープを輪っかに結び、
それをプレッツェル型にして、自分の親指に引っかけます。
そして、布をねじりながら上下に編み込んでいきます。
そのとき、自分がやりやすいと思ったのは、
先にねじっておいてヘアピンで固定し、編んでいくという方法です。
そうすることで、布が絡まることなく、スムーズに編むことができました。

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1人で片足を作り、同じサイズを作る子とペアを組みました。
私は、りなちゃんと隣で同じサイズの布草履を作りました。
当初は女の子サイズで作るつもりが、思いの外大きくなってしまい、
どうしようかと思ったとき。
すぐ近くに、シンデレラならぬなのはなのプリンスが現れました。
けいたろうさんの足にぴったりだったのです。
思わず、りなちゃんと「すごい!」と言って驚きました。

これはもうけいたろうさんのために作ろうという流れになり、モデルになってもらいました。
実際にサイズを調整することができるので、とても作りやすかったです。
ついにつま先まで編み終わり、いよいよ最後の工程へ。大事な大事な鼻緒です。
こちらも布きれを使い、カラフルなリボンと布で三つ編みをして作ります。
できあがった鼻緒を、またモデルさんに履いてもらって、ぴったりはけるように取り付けました。

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完成した布草履を、持って喜ぶりなちゃん。
その笑顔を見ていると、だれかのために手をかけて作り、
それを心から楽しめることが嬉しかったです。
とってもかわいい布草履ができて、みんなに履いてもらえると思うと嬉しいです。
夏に浴衣を着て、みんなで作った布草履を履く日が楽しみです。  

(さき)

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早朝に、夏野菜の収穫に行きました。
この日収穫するのはナスとミニトマト。
ミニトマトは、崖崩れハウス3棟に植わっています。
がけ崩れハウスに着くと、赤く熟したミニトマトが
たくさん鈴なりになっていました。
普通のミニトマトは熟したら真っ赤になるけれど、
これは熟すとマイルドな赤色になって、宝石みたいだなと思います。
収穫基準の色味が難しく、みんなで収穫基準をしっかり確認しました。
   DSCN8026 収穫かごに入ったミニトマトは、つやがあって、光っていました。
どれも大玉でとても綺麗でした。
次のハウスに移ると、黄色い実が目立ちました。
熟すと山吹色のような色になるミニトマトです。
このミニトマトは、少し楕円の形をしています。
とても柔らかくて皮が薄く、フルーツのように甘いトマトで、
今日も1キロ以上収穫できてとても嬉しかったです。
ミニトマトを発泡スチロール満杯に収穫することが出来て、
いよいよ夏が始まったなと思いました。

6月下旬に初収穫したときは、ほんの100グラムほどだったのに、
日に日にぐんぐん収量が伸びて、ここまで収穫できて、
食卓にもたくさん彩で出てくるのが嬉しいなと思いました。
これからも実を色づけてくれるミニトマトが希望だなと思いました。

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次は、石の下畑に行ってナスの収穫をしました。
これまで摘果の作業でナスは収穫していたけれど、
正式に収穫するのはこの日が初めてでした。
ナスの収穫基準は12~15センチほどの長さに達したもので、
1人1畝に入って収穫していきました。

ナスの株には濃い紫色の花がいくつもついていました。
花の元に赤ちゃんナスが育っているのをいくつも見つけて、とても可愛いなと思ったし、
このナスも数日経ったら収穫できるサイズになるのだと思ったらワクワクしました。
収穫したナスは、真っ直ぐでつややかでとても立派でした。
収穫したナスを量ると、なんと20キロ近くもあって、
たくさん収穫できて嬉しかったです。

農産倉庫では、アスパラチームのみんながアスパラガスをコンテナいっぱい収穫していたり、
空芯菜や真っ直ぐなキュウリがたくさん収穫されていました。
これから農産倉庫が夏野菜の宝庫になって、トウモロコシやマクワウリの収穫も、
もうすぐ近づいているのだなと思って、とてもワクワクします。  

(りな)