【山小屋便り6月号】「全力で喜んで、悔しがって! ―― 『なの・リーグ』&『はな・リーグ』 ソフトボール大会! ――」 のん

 去年の母の日ソフトボール大会から約1年。今年は連休のなかの、暑いくらいに晴れた日の午後に行われました。チームは全6チーム。3チーム1リーグで、お父さん、お母さん、ソフトボールレギュラーメンバーが多くいる、猛者が集う「なの・リーグ」と初心者を中心とした「はな・リーグ」に分かれて戦いました。

北部運動公園で2リーグに分かれて、試合を行いました

 なのリーグのりよちゃんのチームには、スペシャルゲスト河上さん夫妻が入ってくださいました。なのリーグの3チームは、河上さんチーム、お父さんお母さんチーム、なおとさんチームでした。私はなおとさんチームに入らせてもらいました。

 1試合約45分で、45分経ったらその回で終わりというルールでした。1試合目は河上さんチーム対お父さんお母さんチームで、お父さんお母さんチームの攻撃から始まりました。

 守りの河上さんチームのピッチャーはさやねちゃんでした。ピッチャーマウンドからキャッチャーミットの距離は遠く、敵チームなのでおおっぴらに応援するわけにもいかないのですが、心の中で、「ストライクに入れ!!」と思いながら見ていました。さやねちゃんは逃げずに投げていました。投げやりになることもなく、祈るように投げていて、すごく綺麗でした。

 対するお父さんお母さんチームのピッチャーはちさちゃんでした。ちさちゃんのボールは、直線的にキャッチャーの方へ刺さるように飛んでいきました。一緒に練習してきたけれど、受けるのと横から見るのでは、また見え方が違っていました。ちさちゃんも速球だけでストライクに入れるのは難しそうで、スローピッチの投げ方もしていました。お父さんがなにやらサインを出して、ゆるい球とブラッシングをして投げる速球を使い分けていました。

 自分がピッチャーなもので、ピッチャーの2人に肩入れして見てしまって、どっちが勝ったのか忘れてしまうくらい、三塁ベースの塁審をしながら見ていた2人の姿が鮮明に頭に残っています。

■ハイタッチ!

 なのリーグ2試合目は、河上さんチームとの対戦になりました。河上さんチームの攻撃からで、最初のバッターはしほちゃんでした。その前に練習で3球投げさせてもらったのですが、いずれもボールで、内心悲鳴ものでした。そんな状態で投げた最初の一球は、奇跡のストライクでした。ただし奇跡は長くは続かないもので、やっぱりボールがブレ出しました。緩く投げたらいいと言ってもらったけれど、無理だ、と思ってしまった自分がいて、緩く投げるのも難しくて、焦りました。

 途中でなおとさんと交代してもらいました。なおとさんはすごいな、と思いました。ピッチングの練習もしてないのに途中で入って、言い訳ひとつせず、チームが勝つために入るように投げ続けていました。

ゲストのまさはるさんがホームランを2本も決めました!

 私はなおとさんの代わりにショートに入ったのですが、打ってくる球は内野の頭を超えるボールが多くて、外野は慣れていない人が多かったので、気持ち後ろ目に構えて、外野との間にボールが来るようなら走って取りに行こう、と思いました。そう思って少し後ろに構えてすぐ、サードの後ろに落ちるフライをキャッチできて、すごく嬉しかったです。

 攻撃では、盗塁あり、ということで、塁に出たらピッチャーの手からボールが離れる瞬間を狙って次の塁に飛び出しました。三塁までは難なく行くことができて、そこからが難しかったです。ホームに帰りたいから、ストライクじゃ盗塁できないけど、キャッチャーが後ろに逸らしたら行ける可能性があるので、キャッチャーの子の素早さと自分の走るスピードを天秤にかけて、一瞬でいけるかどうかを判断するのがどきどきでした。

 バッターの子が打ってくれて、1点入れることができました。チームのみんながハイタッチで迎えてくれました。でも、悔しいことにその試合は負けてしまいました。

■頭も身体もフル回転

 次の試合、お父さんお母さんチームとの対戦でした。守備は、なおとさんがピッチャーに入ってくれて、キャッチャーだったまえちゃんがファースト、私がショートに入っていました。3人以外はソフトボールに慣れていない人が多くて、お父さんが、「サード方向ガラ空きだぞ!!」と言っていたので、絶対止めてやる! と思いました。

 盗塁ありだと、キャッチャーの肩が強くないとアウトにできないので、どのチームも結構バンバン走られていたのですが、なおとさんがそれをアウトにしようと、キャッチャーのよしえちゃんに受けたらすぐ俺に返して、と言って、盗塁を刺すときには私と交代して挑みました。

 それがすごい緊張感で、すごくおもしろかったです。ランナーも今までのように楽には盗塁できなくなって、必ずしも走ってこなくなったので、その場合には、「走ってない!」と声をかけたり、来たら、「来た!」と叫んだり、頭も体もフル回転、という感じでした。スポーツの面白いところはやっぱりこのフル回転させている感じだ、と思いました。こう来たらこう返してやるぞ、というのを何パターンも持っておいて、状況を見て、一瞬でどれでいくのか判断して、それを体を思いっきり使って実行する。本当に楽しいです。

 試合が進むにつれて、相手チームのお父さんの檄が激しく飛ぶようになっていて、チームの人がミスをしたら地団駄を踏んで悔しがっていて、それが面白かったです。「サード方向穴だから狙えー!」とか言われると、こっちもムキになって、「よっしゃ来るなら来い!」っていう気持ちが強くなって、取りたい、勝ちたい気持ちがお父さんに対抗して強くなっていきました。

■1点差の勝利!

 自分たちが攻撃のときも、一球一球、ボールかストライクかで祈るような気持ちでバッターボックスに立ったり、立っている仲間を見ていました。ピッチャーが大変なので、ストライクゾーンを広めに取っているのと、ふんわりボールだとアンパイアもストライクかどうかの判断がしにくいので、アンパイアの感覚がすべてで、アンパイアのジャッジが聞こえる度、ベンチが喜びと悔しさで沸きました。

 点数は試合がない人がつけてくれていたのですが、みんなが見ることができるような得点板はなくて、自分たちでは点数が分からなかったので、試合が終わって整列したとき、主審に告げられて初めて点数と勝敗が分かりました。

 1点差でなおとさんチームの勝利でした。その瞬間、驚きと喜びでわっと列が崩れました。嬉しい気持ちで礼をして、全試合が終わりました。

 片付けをして、終わった、と思うと、その瞬間から、もっと練習したい! と思いました。勝ったのは嬉しいし、楽しかったけど、悔しいところもたくさんあって、もっともっと上手くなりたい、と思いました。自分の弱さとか、判断が甘いところもたくさん見えました。これを踏まえてもっともっと練習しなくちゃ、という気持ちになりました。

 また来年もあるだろうか、もっと早くにあるだろうか。そのときには今よりチームの役に立てるプレーヤーになっていたいと思いました。この日の試合は、悔しくて、面白くって、悔しかったです。