【山小屋便り6月号】「新聞紙ファッションショー! ―― 今回のテーマは、『ウェディングドレス 』!! ――」 りな

 山小屋キャンプの名物の1つと言えば……、新聞紙ファッションショー! とみんなは言いますが、初めての私には、新聞紙で服なんて作れるのか!? と疑問とドキドキでいっぱいになりながら準備期間に入りました。

■スペシャルアイテム

 今回は、実行委員さんが事前に準備期間をくれて、スペシャルアイテムの色合いをいくつかの選択肢の中から選ぶことが出来たり、テーマを発表してくれました。

 テーマはなんと「ウエディングドレス」。その言葉を聞いて、息をのんでしまいました。結婚式で着る大切なドレスを新聞紙で再現するのはとても難易度が高いです。

 そのため、発表された日からチームの作戦会議やイメージを膨らませるための材料集めがスタートしました。

 当日まで、夜の時間は新聞紙ファッションショーの話し合いばかり。私はゆりかちゃんチームで、私達もイメージを膨らませました。

 イメージは、明るくてボリューミーなドレスで全員一致しました。具体的に、上半身をバラで覆いつくすドレスだと決まってからは、準備が早かったです。正方形にした新聞紙をバラに折る練習をチームのみんなでして、本番に備えました。

 当日、ドキドキしながら体育館の会場に行き、アイテムをもらいました。新聞紙をたくさん、セロハンテープとガムテープ。想像はしていたけれど、実際にこの材料だけで作り始めるとなると、本当に完成できるのかどうか心配になりました。

 スペシャルアイテムももらいました。色合いは、ピンク系。ピンクの柔らかい不織布や、花柄の包装紙、ピンク色の画用紙などが入っていて、それだけでもとても可愛かったです。質感も全てちがっていて、これらをどう新聞紙に組み合わせるかが重要になってきます。

 私はモデルをさせてもらうことになりました。準備期間に、足のサイズに合った靴をアイテムとして使っていいことになりました。

 ピンクのお花がたくさんついた、厚底の靴でした。ヒールがついている靴を履くのは初めてで、歩けるか心配だったけれど、こんなに可愛い靴を履かせてもらえることがとても嬉しかったです。

■バラの花畑

 制限時間4時間20分。それまでに着付けやメイクまで済ませなければいけません。長いようだけれど、あっという間に過ぎていってしまいます。

 私達のチームは、上半身を作るチーム、下半身のスカートを作るチームで分かれました。

 上半身チームのりゅうさん、ひろちゃん、ほしちゃん、まなかちゃんは色付きの画用紙や包装紙、新聞紙を使ってバラをたくさん作ってくれました。

 大きさは様々、バラの作り方も形も様々です。手でかき集めると、それだけでお花畑ができて鮮やかでした。

 私とゆりかちゃんは下半身のスカートの部分を作りました。

 事前にゆりかちゃんが、細長い紙をらせん状につなげて模型を作ってくれていました。手に乗るぐらい小さかったけれど、ふわっとしていてとても可愛かったです。これを見ると、新聞紙でも再現できるんじゃないか、と希望も見えてきました。

 白黒の紙面を縦に半分に折ったものを、模型通りにつなげていきました。そのとき、新聞紙をくしゅくしゅたゆませて付けました。くしゅくしゅの加減で雰囲気が全然違うことに驚いたし、こんなにも新聞紙には幅があるのか、と思いました。

 何枚つなげたでしょうか、とても長い帯が出来上がっていて、一度、装着してみました。

 こんなにも長く見えたのに、膝辺りまでしか届いていなくて、驚きました。イメージではくるぶしぐらいまでだったので、地道にゆりかちゃんと作り繋げました。

 だんだん慣れてきて、綺麗に作れるようになっていました。スカートづくりの達人になったような気がして、楽しかったです。

 スカートが出来上がって、ゆりかちゃんにヘアメイクをしてもらいました。ヘアはアップで、何本もみつあみがされていて、プロのスタイリストさんのようで、とても頼もしかったです。

■舞踏会のよう

 校内の放送で、制限時間残り30分だということを初めて知りました。本当に時間があっという間でした。慌てて着付けに入りました。

 上半身の型を着て、その上からバラを前面にペタペタ貼っていきました。バラは新聞紙で作ったものも混ざっていたけれど、色付きのばらと組み合わせても全然違和感がなくて、溶け込んでいました。前にも後ろにもバラがちりばめられて、ぱっと華やかになりました。

 スカートにするために、ゆりかちゃんと一緒に作った新聞紙の帯をらせん状に付けていきました。

 すると、ぴったり! くるぶしのところまできました。何枚も新聞紙を使ったので、少し重みがあっても垂れ下がらなくてびっくりしました。

 中に何も詰めていないけれど、まるで詰めているかのようにふわっとしていてさすが新聞紙だなと思いました。

 制限時間が終わると、各チームからウエディングドレスを着た花嫁さんが体育館に集まりました。

 いよいよお披露目です。絵本のパーテーションの向こう側には、ドレス姿のモデルさんでにぎわっていて舞踏会のようになっていました。

 ティアラをつけている花嫁さん、薄紫の不織布をベールにしてまとっている花嫁さんもいて、本物のウエディングドレスのようでした。また、ディズニープリンセスに出てきそうなメルヘンなドレスを着たモデルさんもいて、想像をはるかに超えていて圧倒されました。

■お披露目!

 みんなの前に1人ずつ出てきて、お披露目しました。

 私は1番最初で、どういうポーズをすればいいのか分からなくて、とても緊張したけれど、出ていく前にチームのみんなが、「胸張って堂々と!」と声をかけてくれて、とても嬉しかったです。

 1人ひとり、BGMもナレーションも違って、涙が出てきそうなほど感動することもありました。どんなモデルさんも、存在感があって凛としていて、綺麗でした。

 お父さんとお母さんが、1人ひとりに講評をしてくれました。

「ここが素晴らしい」「ここをもうちょっと改善したらいい」、とアドバイスをもらって、もう一度リベンジしたい気持ちになりました。

 最後に、12人チームのウエディングドレスの1位、2位、3位を、お父さんとお母さんに決めてもらいました。

 1位のチームには1000点、2位には500点、3位には300点が入ります。

 1位に輝いたのは、よしえちゃんでした。よしえちゃんのドレスは大人っぽくて、似合っていて、このまま結婚式場に行ってしまいそうで寂しくなるぐらいでした。

 ドレスのイメージを考える時間、衣装を作っている時間、完成した各チームの衣装を見る時間、どれもこれ以上ないぐらい楽しかったなあと思いました。

 デザイナーになった気分になって、こんなに楽しいなんて思いませんでした。でも、まだ山小屋キャンプ1日目。これから楽しいことがたくさん待っていると思うと、またワクワクしました。