第250回「怒りと感謝の気持ちは共存しない」

【質問】
 どうしても、自己否定をしてしまいます。
 一見、調子がいいかもしれないと思う日でも、内面では常に自己否定しているな、と気付いたのが、結構遅かったなと思いました。
 よく考えてみたら、私の場合、毎日、いつでも、当たり前のように自己否定があるなと思います。自己否定をなくすには、どうしたらいいでしょうか。

 
 

【お父さんの答え】
お父さん:
 自己否定がある人は、自己否定をしないようにしようと思っても、なかなかできないです。そう思うのではなくて、やる気を出さない、というのが自己否定から抜け出るいい方法です。
 こうあらねばならないっていう気持ちを強く持っている人は、ああ、自分はその水準に届いていないと自己否定してしまいます。
 こうあらねばならないというのがない人、たとえばやる気がなくてタラタラしている人に限って、かなり自分の肯定感が強かったりします。
 本当にタラタラしている人になっては困るけど、言い方を変えれば、高すぎる理想を持たないということ。それがコツだと思うね、
 人に対して高いものを要求すると、自分に対しても必然的に高くなってしまうので、、人に対しても求めすぎない、人を許すということです。
 そうすると自分のハードルも高くしなくなるので、自己否定もしなくなくなるそんな感じかなと思います。

 

お母さん:
 あのね。全然話が違ったらごめんだけどね、お父さんと朝、話をしたんだよ。
 お母さん、自分はこれぐらいでありたいっていうのがすごく高いの。
 自分の実力が届かなかったら自己否定をするじゃない。だから、ずーっと苦しかったんだよ。
 今日、お父さんに、お母さんはここがずーっと苦しかったからお父さんと一緒になったら、そこをビューンと埋めてくれたわけ。だからお母さんはお父さんで助かったわって。
 お母さん前々から、男と女って何であるんだろうかって考えたりしていた。
 それは自分の相方に、お母さんみたいに自分の足りない分を埋めてくれる人と一緒になったらいいんだなって思って、どっちがどっちかわかんないけど、あゆみちゃんも上手くいっているし、そういうのあるなって思った。
 埋めてもらったからといって自分ってお父さんに依存するわけでもないよねって言ったら、お父さんは、違うよって。お互い様でもっともっとって思ったら自己否定なくなるよ。
 お母さんがいっつも言っているように結婚する相手っていうわけでもなく、一緒に仕事をする人でも、自分を補ってくれたり、自分を助けてくれるパートナーを見つけるように心がけるといいんじゃないかな。

 

お父さん:
 昨日、いつものように演奏しましたよね。みんなは、上手い演奏をしてくれます。
 そのミキサーを担当しているのは僕だけど、それができるのは、僕が高いところに理想を持っているからだと思う。
 僕は演奏も上手にできないし、みんなみたいにダンスも踊れないけど、演奏にしてもダンスにしても、こうありたいという高い理想はあるからもっとああしてください、こうしてくださいって言う。
 自分がやらなくても、みんなが自分の理想を叶えてくれるから自己否定をしない。うちのみんなはすごいでしょうって自慢できる。

 

お母さん:
 自分がやらなくても良いんだよ、気持ちが一緒だったら。

 

お父さん:
 そうだね。ところが、自分が、自分が、って自分だけ目立ちたい、自分だけ評価されたいと強く思っている人は、競争みたいになってしまうから、自分自身ができないと自己否定が出てくるだろうね。

 

質問者:
 すごくわかります。
 私は1人では絶対に生きていけないし、仕事に行く時も、一緒に行く人の存在に助けてもらっていると感じるし、自分に似ているところがあって、一緒にいると気持ちの面で、すごい助かるんです。

 

お母さん:
 怒りの気持ちと感謝の気持ちとは共存しない、って言ったよね。
 自分は助かったって、感謝していたら、苛々しないんだよ。
 誰かに、いっつも感謝していたら、苛々は起こってこないんだ。
 苛々している人って誰にも感謝していないし、自分が、自分がで利己的になっていて自分のことしか考えていない人なんだって。
 人間は、感謝と苛々は同じところに存在しない。感謝していたら苛々がなくなるし、苛々していたら感謝の気持ちが起きない。

 

質問者:
 自分は、かなりちゃっかりしているんですよ、朝、起きられないときに起こしてもらったりしていて。
 どこかで穴埋めしますっていう気持ちになります。そういうことの連続です。
 これから人に対して感謝の気持ちも、もっと強く持つようにします。ありがとうございます。
 
 
 

(2020年4月28日 掲載)