山小屋便り

【山小屋便り2月号】「思い切り楽しんだ、独楽回しと羽根つき」 なつみ

お正月遊び3日目の昼は、独楽回し・羽根つき大会でした。私はどちらも初めてで、緊張感とワクワク感をもって体育館に集合しました。すると舞台前で、独楽の飾りをつけた実行委員さんが倒れています。

「1月2日深夜、イサミの箱の中」

あゆちゃんのナレーションから始まる寸劇は、なのはなのトップ役者、なおちゃんへと続き、会場をさらに明るくさせます。寸劇後には独楽回しの由来や縁起について学びました。独楽は儀式の際に回して吉凶を占うものから、貴族の遊びへ。そして、300年後の江戸時代に庶民の遊びへと姿を変え、現在に至ります。また、回る姿から、お金が回る、まっすぐに心が通るなどの縁起も担いでいます。遊びの中にも今年の幸せを願う意味が込められていて、お正月遊びとは奥が深いものだなあと感じました。

ルール説明後は、手回し独楽、糸引き独楽、ブリキ独楽、木独楽4つを練習し、自分がどの独楽で試合に臨むかを決めました。35分間の練習時間は、うまく独楽が回せなくても短く感じるくらい楽しかったです。

私は手回し独楽という、形はキノコに似たかわいい独楽で試合をしました。点数にならない結果で、残念でしたが、みんなの回っている独楽は真っ直ぐで美しく、見ていてとても気持ちがよかったです。また、今年はボーナスポイント枠があり、最後の最後までドキドキしました。少しでも独楽が枠の中に入ったらポイントが入ります。回り終わり、ゴロンゴロンと円を描きながら中心を軸に揺れ続け、最後枠の中に入るかどうか、みんなが独楽に顔を近づけて、「お願い!入って!」と願いながら見つめます。入ると、「やったー!!」と万歳をし、入らないと、「あー!!」と床に倒れこみました。チームみんなの反応がとても面白くて、より一層盛り上がりました。

そして、木独楽戦。なのはなでの遊びはすべて本気です。独楽のプロたちが集います。私は練習でも木独楽を回すことができなかったので、回せるみんながすごいなあと思いました。構えからすでに美しく、回る独楽も当然美しかったです。初めて独楽をやったという子も回せるようになっていて、

(なのはなで過ごしていたら、本当に何でもできるようになれるのでは?)

と思いました。

私は今年、独楽を上手に回すことができなくて個人的にはとっても悔しくて、来年は絶対に回せるようになりたいと思いました。今年は、自分の中でまっすぐな心を作り、来年、美しく独楽を回せるように、自分を成長させていきたいです。

■回数を重ねるごとに

続いて、羽根つき大会が始まります。羽根の先の黒い玉は無患子という大きな木の実で作られています。字の通り、「子供が病気にならないように」という意味が込められています。また、「色々な嫌なことをはね(羽根)のけて、元気に育つように」という願いも込められています。そして、顔に墨入れをするのは罰ゲームではなく魔除けです。私は初めて魔除けということを知り、塗ってもらいたい気持ちと、でも勝負には負けたくない気持ちとで揺れました。もし、私が誰かに墨入れをする場合は、健康を願って、太く長く、できるだけたくさんの面積に書いて、魔除けの効果を上げようと考えました。最後に墨入れの今年のお題が発表されました。

「今年のお題は……美人画です!」

私はみんなに美人にしてもらえることを期待しました。

そして、試合が始まりました。私はりんねちゃんとペアだったのですが、私があまりにも下手でラリーは1回戦目12回でした。多いところでは200回を超えていて、

(どうしてそんなに続くの?)

と驚きました。しかし、回数の少なかったペアも回を重ねるごとにどんどん上達していき、最後には50回を目標としていたのですが、結果は73回と、最高記録を出すことができてとっても嬉しかったです。しかし、ラリーが続くと自分が落としたら爆発する爆弾を持っている気持ちになりました。久しぶりにこんなドキドキ緊張したなと思います。続くのがうれしいけど怖い気持ちがあって、羽根つきはスリリングな遊びだなあと思いました。

■スペシャルルール

結果は6回戦中4回負け、人生初の墨入れをしてもらいました。眉毛の上に墨で描かれたカモメが飛んでいる私を、かにちゃんが記念撮影をしてくれました。実行委員さんが墨入れの意味を教えてくれたおかげで、私は墨入れされた自分の顔を恥ずかしく思わずに、「これで魔除けは完璧」という安心感とうれしい気持ちで墨入れしてもらうことができました。みんなの顔に墨入れがされればいいなあと思っていたのですが、最後まであけみちゃんチームの人がきれいな顔のままで、私は、(魔除けができていない!)と思い、残念な気持ちでした。

しかし、最後の大将戦。優勝した1チームがほかのチーム全員に墨入れができるというスペシャルルールで始まりました。1回戦目から200回という記録をたたき出していたお父さんチームの、ひろこちゃん・なおとさんペアが、大将戦では300回以上もの記録を出し、最後はみんなでお父さんお母さんチームのみんなに墨入れをしてもらいました。この時私は初めて、墨入れの大行列を見ました。並んでるみんなはすごく生き生きと、楽しそうな満足した顔をしていて、とっても幸せな気持ちになりました。

そして、終わりにはチームのみんな、墨入れをした顔で写真を撮りました。ほっぺにハートがあったり、顎にヒゲがついてたりしていて、美人画には書かれていないものが書かれていましたが、みんなの笑顔は本当にきれいで美しく、美人画以上に美人でした。

羽根つきはペアの人と呼吸を合わせ、羽根の行方を考えてラリーをしなければならなくて、とても難しいです。お父さんお母さんペアは残り1分で130回近いラリーをしていました。やはり、一緒に暮らしていると相手の呼吸や動きを読んで、相手に合わせるということができるようになるんだなあと思いました。お父さんお母さんのお互いを思いやる気持ちを、私もみんなに対してもっと意識を高く持っていきたいと思いました。

お正月遊び三日目の昼は、日本の遊びの歴史や縁起を知り、それを踏まえたうえで、楽しく全力で遊べました。やはり、意味を知って遊ぶのと、知らずに遊ぶのとでは大きく遊びに対する気持ちが変わってくるなあと感じました。実行委員さんが遊びの説明やスムーズな進行、わかりやすいルールを考えてくれたおかげで、心から遊ぶことを楽しめました。

今年は自分を大きく成長させて、来年の三が日のお正月遊びで結果をだせるよう頑張りたいと思います。