山小屋便り

【山小屋便り2月号】「日本の伝統遊びを満喫! ―― 独楽回し&羽根つき大会 ――」 まち

年が明けて3日目の午後、お正月遊び、昼の部の最後は、体育館で全員揃っての独楽回しと羽根付きでした。毎年行なっているこの遊びは、何回やっても面白く、楽しい競技です。この2種類の遊びは、半日かけて行なわれます。まず前半に独楽回し、後半に羽根付きをします。

最初は独楽回し。体育館を広々と使って会場が作られています。もともと組まれてあった5チームに分かれて、それぞれ、手回し独楽、糸引き独楽、木独楽、ブリキ独楽を回す選手を決めて、同じ種目の独楽を回す人同士5人で一斉に独楽を回し、どこのチームの人が長く回せるかを競います。

5チームあるうち、上位3チームに100点が入ります。この競技方法は去年と同じですが、今年は一味違うルールが設けられていました。試合会場の床の部分に、50点、30点、10点、と書かれた千代紙が所々に貼り付けてありました。この点数の部分で独楽が止まった場合、ボーナス点として、その点数が加算されるというもの。これが非常に盛り上がりました。もし独楽が他のチームより早く止まってしまいそうでも、ボーナス点の区域に近ければ近いほど望みがある! そちらに動け! そちらで回れ! 独楽のチームは必死に願います。逆に他のチームはそこにはいかないでくれ! と念じます。みんなの歓声が一気に高まりました。

■縁起のいい気分

独楽回し初心者はだいたい、手回し独楽か糸引き独楽に挑戦します。逆に、ベテラン組は木独楽かブリキ独楽を回す。木独楽とブリキ独楽は、独楽回しといえば、みんなが想像するあれです。糸をくるくる独楽に巻き付けて、水面に石を投げつけるように地面に向かって投げるような仕草で独楽を投げ、瞬時に糸を引きながら手を引き独楽を回します。コツが必要で、初心者には難しく感じる独楽です。ベテラン組は練習時になんなく回しますが、いざ本番となるとどうなるか分かりません。あれだけ練習のときはすんなり回せていたのに、本番では壁にぶつかってすぐに倒れてしまったり会場の外で回ってしまうこともしばしばありました。何が起こるか分からない独楽回し。くるくるとまるで制止しているかのように順調に回り続ける独楽を見ていると、今年も安泰だと、縁起の良い気分にさせられました。

独楽回しの興奮も冷めやらぬまま、休憩を挟んで、二種目は羽根付きをしました。羽根付きは、2人1組になって、羽子板で無患子(ムクロジ)をついていく遊びです。今年は体育館を広く使って、A、B、Cと、3つのコートを使って、そのコートの半分ずつ、1チームが使用し、合計6チームが同時に試合を行えるようになりました。一度に出場できるペアは1チームにつき3ペア。一度にたくさん試合ができるように、羽子板を須原さんに新しく作って頂きました。新しい羽子板がとても可愛らしく、わくわくした気持ちで試合をすることができました。

羽根付きはノーマル戦から始まりました。ペアを組んで、2分間でどれだけ多く羽根を落とさずにつけるかを競います。落としてしまったらまたいちから数え直し。1番多い回数をそのままポイントとして記録に残します。羽根付きのポイントはいかに膝を使って相手に羽根を送るようにつけるか。バドミントンのように足を動かして移動しながらつくのではなく、膝を軸にしてした方が良いです。そして、相手が取りやすいところへつく。羽根付きも利他心や認識力が試される遊びです。

ペアを組み、いざ何度かノーマル戦に挑戦。何回かついてダントツで強いのは、お父さんお母さんチームのなおとさんとひろこちゃんペアでした。どんなときでも200回超え。競技中の2分間、一度も落とさずについていたのです。スポーツ万能ななおとさんと確実で集中力抜群のひろこちゃんの相性はばっちりのようでした。もちろん、お父さんとお母さんのペアも相性が良く、お父さんとお母さんチームは羽根付きの最強チームとなっていました。

■「美人画」!?

負けたチームはもちろん、お決まりの墨入れも施されます。勝ったチームが負けたチームの全員の顔に筆で墨を入れていきます。今年のお題は「美人画」。待って、これお題は美人画なんだけど……! というような、ダイナミックな墨入れもいくつかありましたが、墨入れは無病息災を願う魔除けの意味が込められているので、今年は元気に過ごせるでしょう。墨入れのBGMは、お父さんが好きで、去年のウィンターコンサートでも大活躍した「お宝鑑定団」で、お宝を鑑定するときによく使われるあの曲。実行委員さんがアカペラで歌ってくれ、ゆずちゃんがトライアングルを打ってくれます。お宝鑑定団のテーマと共に仕上がっていく美人画というなんともシュールな光景ですが、会場は1番に盛り上がりました。

ノーマル戦で、全チーム総当たり戦が終わると、次は名人戦に突入。体育館の真ん中に2メートル間隔で2本の線が引かれ、名人戦はこの2メートルより離れて羽根付きを3分間行なう競技です。各チームから1番強い、と思われる名人ペアを決めてもらい、ノーマル戦より1分長い3分間、どれだけ多く羽根付きできるか。集中力をいかに保てるかが試されます。各チーム健闘しましたが、やはりダントツで強かったのは、なおとさんとひろこちゃんのペア。またもや一度も落とさずなんと300回超え。強い、強すぎる。大名人は文句なしのなおとさんとひろこちゃんペアでしょう。でも気が付いたら全チームの顔に美人画の墨が入っていました。なのはなファミリーは、今年も安泰です。

最後にチームごとで、墨を入れられた顔のまま記念撮影をして、今年の独楽回しと羽根付き大会はお開き。とにかく楽しくて盛り上がった遊びでした。翌日、朝起きると太ももがなんだか痛い。羽根付きで夢中になりすぎて筋肉痛になってしまったみたいです。お正月遊びを堪能した証でした。

昔ながらのお正月遊びをここまで楽しめるのは、なのはなファミリーにいるからです。こんなに大人数で、同じ志を持った仲間と、1年の健康を願って思いっきり遊べることはなんて贅沢なのだろう、と思えます。なのはなで幸先良いお正月を迎えられてとても嬉しいです。今年も、良い年でありますように。