山小屋便り

【山小屋便り新春号】「落ち葉のグラデーションのなかで ―― 落ち葉堆肥作りに向けて、落ち葉集め ――」 りな

山の木々が紅葉し始め、さらに寒くなって落葉するこの時期、私達は落ち葉集めに行きました。

今年は11月下旬から一気に気温が下がり、落ち葉も短時間にたくさん落ちて、例年よりもいっぱい落ち葉を集めることができました。

私達は6町以上の畑を持ち、自分たちで野菜を育てています。農薬は使わずに、肥料は全て有機物で安心安全です。

そんな野菜たちに欠かせないのは落ち葉堆肥です。落ち葉堆肥は1番バランスが良いとされ、なのはなファミリーでは、自分たちで落ち葉を集め、水と鶏糞を混ぜ、発酵させて作ります。

いよいよこの季節がやってきました。

まずは古吉野付近での落ち葉集めでした。これは桃用です。白くて甘ーい木熟し白桃がたくさんなるよう、質の高い落ち葉を集めるよう意識しました。

1人1本、竹ぼうきや熊手を持ち、みんなで落ち葉の山に取り掛かりました。道端の土が見えないぐらい落ち葉が積もっていたのに、あっという間に綺麗になりました。

何だか私達が山の掃除屋になったようでとても楽しかったです。

みんなとランニングしながら落ち葉がたくさん落ちている穴場を見つける時も楽しかったです。

リーダーのやよいちゃんが先頭に立って、色々なお題を回してくれました。

「それではここで、みんなと一緒にしたい遊びを教えてね」「それではここでみんなの密かな悩みを教えてね」

みんなから意外な答えが返ってきて、もっともっとみんなのことを知ることができて嬉しかったし、笑い声が絶えませんでした。走っていても、気持ちと体が軽かったです。

やよいちゃんが効率の良い方法を考えてくれました。

それは、真ん中にブルーシートを広げて、その中に落ち葉を入れ、一通りたまったらブルーシートごとエルフに積み込むというものでした。みんながブルーシートの周りを取り囲み、一斉に落ち葉を入れていくと、あっという間に山ができてスピーディでした。

■4つの極意

桃用の落ち葉堆肥の落ち葉をひとしきり集めたら、次は畑で育てる野菜用の落ち葉を集めに大井が丘へ行きました。

大井が丘は少し古吉野から離れた場所です。大井が丘には素敵な家がたくさん建っていて、車窓から流れてくる景色を見るだけでもとてもワクワクしました。

永禮さんも一緒に来てくださいました。

私は道中、永禮さんのダンプの助手席に乗せてもらうことが何度もあって、とても嬉しかったです。

永禮さんは毎日来るたびになぞなぞを出してくれました。だから、大井が丘までの長い道のりもほんの一瞬のように感じました。

1回目に大井が丘へ行ったとき、山の斜面に積もった落ち葉を、傾斜を使って集める方法でした。

けれど、この方法だと山の地肌を出してしまい、山に優しくないことに気が付きました。

2回目からはやよいちゃんが落ち葉集めの極意というものを作ってくれました。

1つ。山の斜面の落ち葉は取らずに、道や溝にたまった落ち葉を取る。

2つ。最後は道を綺麗に掃く。

3つ。左側に車を駐車させて、近所の方の車が来たら、すぐに車をよける。

4つ。持ってきた道具は全て確認して持ち帰る。

やよいちゃんやあんなちゃんが考えてくれたこの極意に私は感動しました。

私は気づけなかったと思います。改めて、私はなのはなの子で生きさせてもらえることに喜びを感じました。

落ち葉をひたすら小山にする係、それをテミに入れてダンプに運ぶ係、ダンプの上に乗ってテミを受け取る係、落ち葉で散らかった道を箒ではく係に役割分担すると効率が良かったです。

私は主にテミに入れて運ぶ係でした。道に落ちている落ち葉は枝などが少なく、良質の落ち葉堆肥が作れそうでした。

星とハート型の落ち葉を見つけました

赤いモミジがたくさん落ちているところもあり、モミジってこんなにもふわふわなんだと気づきました。

イチョウも落ちてたのですが、イチョウは肥料にはならないとお父さんから教わって拾いませんでした。

でも、堆肥にはならないイチョウやクリ、松ぼっくりを見つけるたびに、宝石を見つけた時みたいに嬉しくなりました。

■落ち葉堆肥作り

最後に行った時には、私はダンプの上にのせてもらいました。私はずっと笑顔で受け取ってくれるこの役割に憧れていたので、とても嬉しかったです。

えつこちゃんとゆきなちゃんと一緒に乗せてもらいました。ダンプの上でテミを受け取ったり、テミを返したり、ダンプの落ち葉を平らにならして踏み固めたりと思ったよりも忙しくて動きっぱなしでした。

でも、みんながテミを持って笑顔で、「お願いします!」と渡してくれるのが原動力となってどこまでも動けられると思いました。

その日は雨上がりだったので、いつもよりも落ち葉がしんなりとしていて踏み固めやすかったです。でも、どんどん積もっていくと、子供の時に遊んだバルーンの遊具のようにフカフカで、足を一歩踏み入れた時のズボッという感覚が気持ち良かったです。

落ち葉の上で3人で飛び跳ねて、ミルフィーユのように踏み固めた落ち葉は、地面のように固く、ダンプのあおりを取って45度傾けても落ちなかったことにはとても驚きました。

集めた落ち葉は今、グランドにブルーシートが敷かれておかれています。畑Aチームのみんなで、みつ鍬でかき混ぜてくれています。

落ち葉が微生物によって分解され、発酵するとき、熱が出て湯気が沸き上がります。その光景を私は見たことがないのですが、自然の力のスケールの大きさを思い知りました。

これから、どう落ち葉堆肥に変身していくのか、その過程を見守れることが嬉しいなと思いました。