そうだ、お父さんにきいてみよう!

第230回「リーダーをするときの不安と罪悪感」

【質問】
 自分がリーダーをすることがあります。リーダーをしていて、みんながやりやすくて面白く、ちゃんと目標を達成できるような作業がしたいと思います。
 それと同時に罪悪感も出てしまいます。時間内に終えることができなかった罪悪感、うまくみんなをまとめることができなかったのではないか、と申し訳ない気持ち。ちゃんとやりたい気持ちと罪悪感、不安感が戦っている状態になってしまいます。毎回ではないです。常に自信を持つことができないと感じます。これはどう対処したらいいですか? やよいちゃんのように自分もみんなが楽しめる空気を作りたいし、自分の役割を果たしたいです。

 
 

【お父さんの答え】
お父さん:
 うまく行かなかったらどうしよう、という不安ですよね。
 簡単な考え方があるんですよ。例えば若い人のプロポーズですが、すごく良いプロポーズだなというのがあるんです。
「僕と結婚してください。僕はあなたと結婚したら、自分が世界一、幸せになる自信があります」
 これはいいと思いませんか。
「あなたを幸せにします」じゃないんです。「私は絶対的に幸せになる自信があります」っていうことなので、確実性が高いです。
 みんな、あまり納得していませんね?

 

M:
 でも、そう言われたら嬉しい。

 

お父さん:
 嬉しいよね。そうか、私と結婚したらそんなに幸せになるのか、と。
 これと、同じことを言えばいいんだと思います。
 チームの人に対して、楽しく面白く効率よくやる自信はない。だけど、
「このみんなとやったら私は楽しくリーダーをさせてもらう自信があります」
 って言えばいいわけです。
 みんなは楽しかったかどうかわかりませんが、私は楽しくやらせてもらえました、って自信をもって言えたなら、罪悪感は出てきませんよね。
「悪いけど、私、楽しませてもらいます」ってね。で、楽しめばいいんだから。
 あら? みんな納得してないようだね……。

 

A:
 でもリーダーが楽しかったと言ってくれたら、自分も役に立ったって思うよね。

 

お父さん:
 リーダーがすごい喜んでて、楽しんでて、そうかそんなに楽しかったか、良かったなってなったら、自分たちも楽しくなるでしょう。
 だから、楽しませるのが難しいときには、まず自分が一番楽しんでしまうといいんです。自分から、「うわあ、はかどったな」って言うんですよ。はかどってなくても。

 僕は36から7年間、社交ダンスのサークルに行ってました。それはもともと銭湯をやってたおじさんが自分のところの広い土地を使って建物を建てて2階フロアをダンスホールにした。自分がサークルのリーダーになって、年配の人を集めてきて先生を呼んでダンスサークルをしていたんです。僕は最年少メンバーでした。みんなが、疲れたなという顔をしていたとき、大きな声でオーナーが言うんです。
「楽しいなあー!」
 すると、みんながどっと笑って、場がなごむんです。
 そのサークルで、バスの慰安旅行があるんだね。みんな疲れてクタッとなってるとき、「楽しいなあ!」ってまた言うんだね。
 「ええっ」って。楽しいか? みたいな。今、シラケてなかった? みたいな。それでもリーダーの楽しいなのひとことで、空気が和む。そうだな楽しまなきゃなっていう、そういうことあるんですよ。だからリーダーが、「楽しいな、はかどってるな」とか言ったらね、「ああ、そうだもうちょっとはかどらせないといけないな」とかなってきますよ。
「何時までに終わらせたいな」って言うんですよ。
「何時までに終わらせてください」って言ったら、怖いってなっちゃうけど。
「何時までに終わらせたいなあ、エーンエーン。終わらなかったらどうしよう」と言うんですよ。みんな、助けようって感じになるよ。

 

お母さん:
 お母さん、そういうの得意かもしれない。みんな助けてくれるの。

 

お父さん:
 うまくコントロールして結果を出さなきゃいけないとなったら罪悪感とか、不安ばかりになるけどね。
 自分が悲しだり、喜怒哀楽を出せばいい。誰か私を助けてっていうことだよね。
 そしたら他の人がみんな、可哀想だからやってやろうよ、っていう空気が出てくるんじゃないでしょうか。
 
 
 

(2020年1月17日掲載)