山小屋便り

【山小屋便り10月号】「『空へ』 ―― 作曲部が作る、オリジナル曲4曲の発表会 ――」 さとみ

心に深く通じ合うものが伝わってくるメロディー、大空へ羽ばたくイメージ、ポップな持ち味が漂う仕上がり、切ないマイナーキーでの仕上がり……。作曲部の4人が作った、それぞれのオリジナル曲4曲が完成しました。

毎週日曜の部活動の時間に、作曲部は、お父さんの詩『空へ』にメロディーや伴奏を付け、オリジナル曲を作成してきました。

かにちゃん、まあちゃん、りんねちゃんは、初めての作曲でした。主に、パソコン上で楽譜を作るソフトを使って曲作りをしました。

お父さんが書いた『空へ』という歌詞をもとに、作曲部の4人が作曲をし、第1回目の発表会でみんなの前で披露してくれました

コードの付け方、音の使い方、転調、各楽器の伴奏など、作曲に必要な基本要素をみんなに伝えることで、自分のなかでも整理されていき、理解が深まったこともあると感じました。

8月に曲が出来上がりはじめ、バンド演奏とあゆちゃんのボーカルで歌える形にしていきました。練習時間の取りづらいなかでも、バンドメンバーは、僅か2週間で演奏できる形に練習してくれました。

それぞれの楽器のエキスパートであるバンドメンバーが、作曲した人の意図を大切に、また、より良い演奏になるようにアレンジしてくれた部分もありました。

■イメージを形に

それまで、自分のなかにあった曲が、演奏してくれる人の手に渡ると、今まで頭の中でイメージしていたものが、現実のものになっていくことが感じられました。その曲を、全力で練習してくれました。また、ここはこういうほうが良い、とあれこれ思案してくれました。

手足をいじられ、優しく引っ張られ、顔の向きを観察され、絵画のモデルになったように、バンドメンバーからの愛情を感じました。そんな体験が、他の3人と一緒にできたことが嬉しかったです。

発表会は、体育館で行いました。司会進行は、お仕事の合間を縫って、なおちゃんが考えてくれました。グラミーショーの授賞式のイメージで、ドレッシーで上品な制作発表会になりました。

背筋を伸ばしミュージシャンになりきる演出が、夢があって素敵でした。

作曲者自身が歌い、いつもなのはなバンドでボーカルをしているあゆちゃんが歌い、2回演奏するという方向で段取りが進んでしまいました。私も前向きな調子で練習してきました。

歌うのは不慣れだったけれど、アムクロンのパワーアンプで増幅され、EVのスピーカーから出てくる音が、お父さんのミキシングで、透明感を持って体育館に響きました。

聴いてくれていたみんなに、自分のことを全部、知ってもらえたような気がしました。良いところも、未熟なところも全部曲に現れて、自分が見えたように感じました。同じ曲を4人でそれぞれ制作したこともあり、自分の曲をより客観的に感じられたと思います。

とても清々しい気分になりました。未熟でも、その未熟さを恥ずかしがることなく、堂々と表現していいのだ、と思えました。また、お父さんの歌詞にもあるように、ありのままで良いこと、いつか自分が必要とされる役割を果たすために、今のまま成長していけばいいい、という気持ちになれました。

演奏後に、作曲をしてみての感想をインタビューしました

ウィンターコンサートに向けて、部活動は一旦お休みになりますが、またみんなで曲作りをして、発表する機会があればいいな、と思いました。