山小屋便り

【山小屋便り10月号】「秋の特別な1週間 ―― コンバインでの稲刈りを通して ――」 けいたろう

 九月中旬の約1週間、私は稲刈りメンバーのみんなと、2チームに分かれてコンバインによる稲刈りとその補助を行った。

私のチームにはコンバイン操作のお父さん、補助部隊に、みかさん、まきさん、さくらさん、私が参加していた。

このとき、すべての田んぼを稲刈りするのにどれくらいの時間を要するのかは全く分からなかった。稲刈りということ自体やったことはなく、どんな時間を過ごすことができるのか楽しみだった。

まず、我々はコンバインが田んぼに入る前段階において、スムーズに稲刈りが進むように田の四隅を縦、横約四メートル範囲を稲刈り用の鎌で手刈りするということを行った。

稲を手刈りするときは1回か2回で一束をカットしていくのであるが、これが切れ味のよい鎌で、手のひらいっぱいの稲束もなんのその、ざっくりと切れてしまうのである。

刈り取った稲はあぜに束にして十字にしながら重ねていった。

四隅が刈り終わった頃に、お父さんのコンバインが到着し、稲刈りが本格的に始まった。

コンバインを運転するお父さんの姿はまさに勇敢な戦士であった。

的確な指示をメンバーのみんなに出す。私もアワやヒエなどの雑草を除去し、コンバインがターンする地点、主に角では刈りやすいように稲を抱きかかえて起こした。

コンバインと手刈りのコンビネーション作業。阿吽の呼吸のように息がピッタリ合っていないとうまく進めることは難しい作業なのである。お互いに気持ちを沿わせた見事な稲刈りだ

だが、この照りつける太陽と残暑が我々を苦しめた。とにかく暑かったのだ。

それでもおいしい昼食を楽しみにみんなで頑張った。外でいただく食事は格別おいしい。特におにぎりは最高だった。

光田んぼ上と光田んぼ下においては、途中で雨に見舞われたりもしたが、早くスピーディにおわらせることができた。3日目にはみんなで池下田んぼとコミュニティ田んぼの手刈りやはぜ立て、わら干しなどを行った。

6束ほどの稲を結ぶ作業は楽しかった。お父さんが教えてくれた結び方は驚くほどきつく縛ることができて、ちょっとやそっとではほどけないくらいだ。

その作業の途中から、また稲刈りメンバーで那岐山三反田んぼに移動して、お父さんのコンバインの補助を行った。

他にも、石生田んぼや山裾田んぼなど、各田んぼを渡り歩き、充実した稲刈りの日々をひたすらに駆け抜けた。

とにかく特別な1週間だった。

コンバインで11枚の田んぼを刈り終えました!稲刈り後はライスセンターで籾摺りをしてもらいました

私は田んぼに住んでいたように感じた。日常から少し離れていたようにも感じる。そのなかでメンバーの優しさや心意気に触れ、永禮さんやりゅうさんも手伝っていただき、みんなの温かさを肌で直接理解した。言葉でなくても理解したとはこのことであろう。

私の手袋もすっかり穴だらけになり、それもまた良い思い出の一部となった。とれた新米の味は、いつものお米とは違っていた。あの1週間が頭のなかで広がるような、そんな深い味わいだ。

私自身大きく成長する機会となった稲刈り。一生忘れることはないだろう。

 

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盛男おじいちゃんに教えていただきながら、はぜ立てをしました!

手刈りをする池下田んぼの紫黒米、コミュニティ田んぼのもち米をはぜ干しするためのはぜを立てました。

盛男おじいちゃんが来てくださり、なる足の組み方を教えていただきました。

なる足の上には稲をかける竹を渡します。竹を支えるなる足が倒れないように、均等に三角形になるような位置取りを決めて組み立てました。

盛男おじいちゃんに教えていただきながら、なる足を組むことができて、太陽の光でじっくり乾燥させたお米をいただけることが贅沢で嬉しいです。