第15回『キキョウ』

シンプル、しかし完成されているその形、
紫は絶妙に濃淡が配分され、
そのすべてが高貴さに満ちて揺るがない。

きみに何を思ったらいいか、
わからないけれど、
何を思ったところで、
きっと僕は相手にされることはない。

いつも遠くから憧れ続け、
その憧れが、あきらめに変わったいまごろになって、
ふと気付けば、きみはすぐそばにいた。
今からでも、遅くないのかな。
もし、僕でいいのなら――。

〈撮影場所:ユーノス畑〉
(2019年9月10日)