山小屋便り

【山小屋便り9月号】「夏から秋へ、畑の移り変わり ―― 秋キャベツの定植 ――」 やよい

目の前には土しかない真っさらな畑。目の前に広がる畑の景色を、私たちは一瞬で変えます。

平らな土地から、土をすくいあげ畝を立てる。支柱を立てて、マイカ線を張り黒マルチシートを広げ、日陰を作り、キャベツの苗を定植、ネットがけを行います。

石の下畑、梅林手前畑と、下町川上畑、合わせて約2000株が定植されました。石の下畑と梅林手前は8月初旬に定植したため、猛暑日の対策として黒マルチシートで日よけを作り、暑さから守りました。

定植後は、追肥や土寄せなどの手入れを進め ています

定植後約1週間は、毎日、水遣りを行いました。石の下畑は道路側に鉄パイプが組まれ、その上に設置されてあるタンクから高低差で水遣りを行います。

約3メートルの高さから流れ出る水は勢いが良く、機械を使わずに高低差という原理で、ホースから流れ出る水は感動的でした。

どの畑にもタンクが1台もしくは2台設置されています。お父さんをはじめとして考えた、水遣りをやりやすくするための新しいシステムが畑の野菜が変わっても、実用されていることが嬉しいです。梅林手前畑は軽トラが畑に入れず、タンクが設置しづらい場所です。

梅林手前畑の場合、古吉野のグラウンドから出るときに通る坂道の端にそって軽トラをつけ、ホースを木立がある斜面に垂らして畑へと繋ぎます。こうすることで、常設タンクがなくても、軽トラにタンクを乗せて、坂道の上につけて、高低差で水遣りをすることができます。

■大人数で協力して

背丈が10センチにも満たない今は小さな苗が、10月、11月には1球3キロをも超える、大きくて立派なキャベツに育ちます。

なのはなのキャベツはずっしりと重くて、キャベツの概念が覆るようで本当に立派です。

1日のうちに、畝立て、定植、ネットがけ、日よけの支柱立て、黒マルチシート張りが終わります。大人数で協力しながら、スピード感をもって終わらせていくのですが、収穫するキャベツのことを思うと少し緊張します。

天候に合わせて、日よけ用の黒マルチシートの 折りたたみができるように工夫されています

始めの定植の作業は重要だからスピード感は持ちたいけれど、ポイントを外すような作業の進め方をしてはいけないと思いました。

全体を見て、スムーズに進められるように力を尽くしたかったです。天気予報や、全体の作業の都合もあり、キャベツの定植の時間は半日と約2時間程度でした。そのなかで日よけはりまで、進めることが難しかったです。

定植、ネット張り、竹の打ち込み、マイカ線を竹に巻いて張っていく。色んな工程があり、どこの役割に何人を入れればいいのか、竹の打ち込みが終わらなければ、マイカ線が張れません。どうすればスムーズに進むのか、なるべくシンプルにわかりやすく進めたいと思いました。

この2000株のキャベツたちの成長を、みんなと見守っていけることが楽しみです。