第13回『ヌスビトハギ(盗人萩)』

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下草の中から、つい、ついと、
伸びた花茎が3本、5本、7本….…。
そこには、何やらいくつもの粒がついているとしか、
思えない。それが花とは、気が付かないのだ。

腰をかがめ、まじまじと見て、
初めてそれがピンク色の花だとわかる。
なんとも可憐。いかん、いかん、心を掴まれそうになる。
盗人萩とは、穏やかではない名前だが、
種子が盗人のつま先立ちをした足形に似ているから、とか。
いや、それは違う。
花言葉は略奪愛。
そう、こうして道行く人の心を盗み続けてきたのだ。

<撮影場所:石の下畑、柚子畑付近>