山小屋便り

【山小屋便り8月号】「納豆作りに挑戦!! ―― 手作り納豆でつくる、米ぬかぼかし肥 ――」 まゆ

納豆作りを行っています。

納豆作りと言っても、自分たちが食べるための納豆を作っているのではありません。米ぬかぼかし肥を作るのに、納豆を使用してみてはどうか、と考えたからです。

最初は、納豆作りをするつもりはなく、私たちが育てている夏野菜のほとんどに、米ぬかぼかし肥の追肥をしたいと思っただけでした。ですが、一般的な作り方だと、米ぬかが発酵するのに(季節によって異なりますが)約1か月から3か月ほどかかってしまうので、それでは夏が終わってしまう、もっと早く発酵させられる方法はないか、と考えたことがきっかけでした。

納豆菌が、米ぬかぼかし肥の発酵を早める効果があることを、あけみちゃんが調べてくれ、米ぬかぼかし肥の作成のために、市販の納豆を使用してもいいですかとお父さんに話しました。すると、お父さんが、「それならうちにあるクズ大豆を使って、納豆を作ると良いよ」「クズ大豆がたくさんあるんだから、良い風に活用してみてよ」と提案してくれました。

私たちは、お父さんの発想に驚きました。「そうか! 作ればいいのか!」「そもそも納豆は、自分たちで作れる物なんだ!」と興奮しました。

それから、米ぬかぼかし肥作成のための納豆作りに取り組むことになりました。

黒大豆と白大豆のクズ豆を使って、納豆作りを行いました

納豆作りの手順は、思ったよりも単純な作業でした。

まず、クズ大豆を用意し、できるだけゴミを取り除き、水で洗って綺麗にしました。それから一晩(豆の4倍の量の)水につけておきます。

■試行錯誤しながら

次の日、水を捨てて鍋に大豆を移し、大豆がつかるぐらいまで水を入れ、火を入れます。火加減は強火で、豆が耳たぶのような柔らかさになるまで煮ていきます。蓋は閉めずに、あくを取りながら、時間をかけて煮ます。食べる用の大豆なら、あくがあまりでないように弱火で煮ますが、今回はそうではないので、火加減は終始強火でした。

あけみちゃんと私で、2つの鍋に1人ずつついて、あくを取ったり、豆の堅さを見ながら、約2時間半ぐらい煮ました。豆が柔らかくなったので火を止めて、ザルに上げ、煮汁と分けて、すぐに藁を敷き詰めたタッパーに、煮上がった大豆を入れました。その上からまた藁を敷き、大豆を藁で挟んだ形でラップをして、タッパーの周りにカイロを貼り、クーラーボックスに入れて、1日半寝かせました。

夕食後に作り始めたのですが、大豆を水につけると3倍に膨らんで驚いたり、豆を煮る時間が予定時間より長引いたり、初めての作業は試行錯誤しながら進めました。

次の日、ワクワクドキドキしながら様子を見てみて、もう少し温めてみようとカイロを増やして、夜まで待ってみることにしました。

■完成した喜び

そして、夜にもう一度様子を見てみると、大豆が粘りけを帯びていて、納豆に変化していました。それを見たときは、感動と安心が一気に押し寄せて、胸がいっぱいになりました。あけみちゃんと、「なってる!! 納豆だよ!!」と叫んで喜び合い、お父さん、お母さん、みんなにも見てもらえて、みんなも同じように喜んでくれました。

ほんのり納豆のにおいがしました

早速、その納豆で米ぬかぼかし肥を作成しました。その米ぬかぼかし肥には、手作り納豆と、水の代わりに大豆の煮汁も使用しました。約1週間で本当に発酵してくれて、野菜の肥料にすることができました。

米ぬかぼかし肥だけでなく、納豆水防除を作るための納豆にも、私たちが作った納豆を使ってもらいました。畑チームは2つに分かれていますが、チーム関係なく、どの野菜の米ぬかぼかし肥にも、手作り納豆を使用してくれて、すごく良いと喜んでくれていて、本当に嬉しいです。

私も使っていて、市販の納豆よりも水に溶かしたときの粘りが強く感じられるような気がするし、本当に天然の納豆だから、質の良いものができるのかなと思いました。

完成した納豆を使って、米ぬかぼかし肥を作りました

みんながたくさん使用してくれるので、、第2弾の納豆作りをしました。第2弾は、黒大豆のクズ豆を使用しました。

今回は、第1回目の改善点を踏まえて、水につける両大豆の量を1キロにしたり、火力の強いガスコンロで煮ました。発酵させるためのカイロはコストがかかるので、レンジで温めるタイプの湯たんぽと、熱湯を入れたペットボトルをクーラーボックスに入れ、1日2回ほど入れ替えをするように変更しました。

第2弾は、第1弾よりもスムーズに作業が行え、納豆の質もさらに上がったように思います。これからも作り方を確立させて、手際よく作っていこうと思います。

そして、本当にみんなが使用して良かったと思えるような、質の良い肥料や防除液になるようにします。野菜たちに必要な栄養や、害のない病気や害虫除けになるように、これからも納豆作りをしていきたいです。

追肥をしている傍から、米ぬかぼかし肥の発酵した良い香りがします