山小屋便り

【山小屋便り7月号】「力強く、美しく ―― 勝央金時太鼓保存会の一員として ――」 つき

勝央金時太鼓の練習が始まってから、毎週2時間たっぷり基礎練習を重ねています。

まず練習の前に、体操をします。斜め45度に大きく足を踏み込むと同時に、バチを持った両腕を上げ、その体勢で3回屈伸をします。それを左右交互に繰り返して進みます。

この体操が結構キツくて、ステージの端から端まで2往復すると息が上がってかなり汗をかきます。でも、この体操をして柔らかくすることで、太鼓を叩くときにスッと構えやすくなるそうなのでとても大事なウォーミングアップのような感じです。

勝央文化ホールのステージで練習を積み重ねています

教えてくださる竹内さんは、とても丁寧に分かりやすくご指導してくださいます。姿勢や基本の叩き方、強弱の付け方などです。太鼓は、力が入っていると大きくて良い音が出ません。大きい音を出すためには、無駄な力を抜いて腕をスッと上げてスッと下ろし、打つ瞬間に力を入れます。

最初の頃は、どうしても力が入ってしまって、竹内さんに、「力んどるぞっ!」と教えていただきましたが、最近はみんなだいぶ力が抜けてきて、大きな音が出るようになってきました。感覚を掴んでくると、本当に力の抜き方が重要ポイントだな、と思います。

毎回少しずつ練習内容も違っていて、レベルアップできるようにしてくださっているように感じます。そのおかげで私たちも新鮮さを感じながら楽しくやれています。

最近は、自分以外の人が八分で小さく刻んでいるなかで、自分で考えたリズムを4小節ソロで叩いて1人ずつ回していく、という練習がありました。リズムを考えるのも難しいのですが、それを叩くことも難しくて、自分の番になっていざ叩いてみると全然思うように叩けませんでした。

でも、竹内さんは即興で簡単そうに軽々と叩いていて、とても格好良かったです。私もいつか竹内さんのように格好良く叩けるようになりたいな、と思いました。

太鼓をずっと叩いていると、手にマメができるのはもちろん、バチを握った形から手が動かなくなってしまうこともある、と竹内さんに教えていただきました。そうなると、バチを引き抜いて指を1本ずつ広げていくのだそうです。

■一打一打に

同じ太鼓で叩いても、私の叩く1番大きな音と、竹内さんの叩く1番大きな音とでは、大きさはもちろん切れ味の良さも全然違います。手が広げられなくなるほど練習されてきたきたから、あんなに大きくて迫力のある音を出せるんだな、と思いました。

なのはな太鼓メンバーのなかで唯一の男性であるけいたろうさんは、大太鼓を練習しています。人の体よりはるかに大きな太鼓で、作るときは木をくり抜いて作るそうです。

叩き方も違って、とても難しいようです。顔の目の前が面なので、腕を上げた状態から叩くときにさらに後ろに引いて、若干反り返るような感じから面に向かってドンッと叩きます。全身の筋肉を使うので、かなり体力が必要なようです。けいたろうさんもまだ慣れていなくてとても大変だと思うのですが、叩いている姿がとてもかっこいいです。

7月からは、いよいよ曲の練習が始まります。また違った練習が始まると思うととてもワクワクしています。まだ太鼓の楽譜は見たことがないので、どんな楽譜なのかもすごく気になります。これまでは基礎練習で、4小節くらいの簡単なリズムしか叩いてこなかったので、曲になってもっと複雑なリズムが出てくるんだろうな、と思うと本当に楽しみです。難しいことはたくさん出てくると思いますが、それを1つひとつクリアしていくのも竹内さんに教えていただきながらできることが嬉しいです。みんなで1曲完成させて、お父さん、お母さん、なのはなのみんなに披露して驚かせたいと思います。想像すると今でも気持ちが高揚してきてこれからがさらに楽しみです。