山小屋便り

【山小屋便り7月号】「なのはなボーイングチームとして臨む ―― 日商簿記1級の受験 ――」 のん

6年前、なおちゃんが日商簿記1級の試験を受けた日と同じ日付けのこの日、私は日商簿記1級の試験に臨みました。

1年前、1級の勉強を始めたとき、私は1人でこの試験に向かうことになるのだと思っていました。でも、この日に辿り着くまでの過程でも、当日も、私は1人で戦っているのではありませんでした。

試験数日前から、なっちゃん訓練チームのなっちゃんや、さやねちゃん、はるかちゃん、まゆみちゃんが、たくさん応援してくれました。

村田先生、なおちゃんとガッツポーズで、いざ本試験へ

前日には、なっちゃんが、「試験時間に津山方面に向かって(会場が津山商業高校なので)祈ってるね!!」と言ってくれたり、なおちゃんがさやねちゃんと私に差し入れをくれたり、6年生教室で勉強をしていると、るりこちゃんがひょこっと顔を覗かせて、「応援してるね」と言ってくれたり、いろんなところでたくさんの応援してもらいました。

■試験当日

朝起きると、6年生教室に置いてある2つの小さな鉢植えの多肉植物に、「のんちゃんおはよう いってらっしゃい」という言葉が書かれた小さな旗が、万国旗みたいに橋渡しされていて、根本には「You are ready!」と「一意専心」と書かれた旗が挿してありました。あとから聞いたらまゆみちゃんとなおちゃんが作ってくれたそうです。

リビングに行ってテキストを開いていると、隣にいたよしちゃんが、「なんだか私まで緊張してきちゃった」と言ってくれました。

食堂に行くと、簿記部8期生のみんな、ソフトボールや卓球の選手のみんながいました。この日、教室は違えど一緒に試験を受けたり、やることは違えど同じ時間にプレーしているみんながいるのだと思いました。

勉強を始めたときは孤独な戦いになると思っていた試験の日になってみると、こんなにたくさんの仲間と、向かう物事は違っていても、一緒に戦えるのだと思いました。

朝食の席には村田先生となおちゃんがいてくれました。そのあと、5年生教室で8期生と一緒に村田先生のお話を聞いて、出発になりました。6年生教室に荷物を取りに行って出るとき、勉強しているさやねちゃんに、「行ってきます」と言うと、さやねちゃんがパッと顔を上げて、笑顔でいってらっしゃいと言ってくれました。玄関下に行くとソフトボールの選手のみんながいて、「いってらっしゃい」と声をかけてくれました。

私は贅沢にも村田先生と一緒に、なおちゃん運転の車で送迎していただきました。出発するとき、何人もの「いってらっしゃい」の声に振り返ったら、ソフトボール部のみんなやさやねちゃんがいてくれました。

道中では、なおちゃんが自分の試験のときのことを話してくれました。商業簿記・原価計算が終わって、休憩を挟んで工業簿記・会計学が始まると、なぜか計算用紙が配られず、困ったこと。休憩の時間には、商業簿記・会計学を引きずらないようにするために、トイレに行って、パン! と手を叩いて気持ちを切り替えて工業簿記・原価計算に向かったこと。

それを実際に通り抜けた人がいるんだと思うと、なんとなくほっとする気持ちになりました。

■一問一問

会場に着くと、入り口で恒例の記念撮影をしました。そこで扉に貼ってある教室の割り振りの紙を見ると、1級の教室に割り振られた受験番号は2番までしかありませんでした。村田先生やなおちゃんから、1級は応募だけして来ない人もいると聞いていたので、もう1人の受験者の方が来ることを祈りつつ、教室へ向かいました。

教室に着くと、真ん中の列の机に2席、受験番号や注意書きが書かれた紙が置いてある席がありました。なんだかそわそわした気持ちで先生やなおちゃんやあゆみちゃんと話をしたり、写真をとってもらっていると、もう1人の受験生の方入室されました。女性の方で、優しく声をかけてくださいました。

まだ少しふわふわした気持ちを静めつつ、テキストをめくっていると、先生やなおちゃんがまた来てくださって、強く握手をしてくださいました。それから、なおちゃんが、税理士試験のときに、まみちゃんにもらった木彫りの勝ち栗を貸してくれました。なおちゃんは簿記Tシャツはもちろん、簿記ブンブンがプリントされたリストバンドをつけてくれていたり、全力で応援してくれていることを感じました。

そして試験が始まりました。最初は商業簿記・会計学で1時間30分。会計学の第2問で、問題文の情報に惑わされました。記憶に自信がないところで、不安に駆られてしまい、いらない情報と必要な情報を混同して、頭が少しフリーズしました。

とりあえず確実に解ける問題は解こうと思って、後回しにして、あとからもう一度やって、とにかく埋めました。不安な感じで前半の1時間半が終わりました。でも、ここに来る車のなかで、なおちゃんが、次に切り替えることが大切だと話してくれたことを思い出して、トイレに行って手をパン!と叩いて気持ちを切り替えるように努めました。

トイレと教室の間の廊下を歩いていると、8期生のみんなは2時間の試験なのでまだやっていて、その静かで真剣な空気を感じて、自分の気持ちも途切れずに次の工業簿記・原価計算の1時間半に向かえました。工業簿記・原価計算では、知っているはずのことを知らない言い回しで言われている感じがして、合っているのだろうか、という不安が終始つきまといました。全部合っているか全部間違っているかのどっちかだろうと思って、一問一問が賭けでした。

何度か心が挫けそうになって、頭が考えることを放棄しそうになったのですが、前日からたくさんのみんなに応援してもらって、今もきっと応援してくれていることを思ったとき、私が先に諦めるわけにいかない、と思いました。最後まで、粘りました。

試験終了を試験官の人が告げたとき、駄目だったかもしれないと思いましたが、不思議と気持ちはスッキリしていました。

■試験を終えて

玄関のところで村田先生となおちゃんが迎えに来てくれるのを待っている間、一緒に1級を受験をした方も同じところで誰かを待っているようで、少しお話をしました。試験前に村田先生やなおちゃんが私のところに来てくださっているのを見ていらっしゃったので、「あの人は先生?」というところから始まって、説明するなかで私がなのはなファミリーから来ていることを話しました。

その女性は、勝央町の方で、なのはなのことを知ってくださっていて、「勝央金時祭りのときにおそろいのマラソンのTシャツを着ていたから」と仰っていたり、天神涼みのことも知ってくださっていて、嬉しいところでなのはなの輪の広がりを感じて、それを濃くできた気がしました。またどこかでお会いできたら嬉しいなと思いました。

その方とわかれたところで、村田先生となおちゃんが迎えに来てくだいました。来てくださったと思ったら、このまま卓球大会の応援に行こう、ということになっていました。そのまま卓球の会場の勝央中学校の体育館に行きました。

体育館を覗くと、ちょうど選手のみんなのお昼休憩中で、中に行くと、はるかちゃんとゆずちゃんが駆け寄って、「お疲れ様ー!!」と言ってくれたり、ちさとちゃんも声をかけてくれました。それから個人戦を途中まで見させてもらって、なおちゃんと一緒に先に帰りました。

■みんなの応援

帰って、台所にいるなっちゃんに、調味料を届けるついでに顔を見せに行ったり、6年生教室に行くと、さやねちゃんが笑顔で迎えてくれたりして、帰って来たんだと思いました。

同じくらいのタイミングで帰って来ていたソフトボールの選手のみんなや、作業から帰ってくるみんなに、たくさん「お疲れ様〜!」や「おかえりなさい!」と言ってもらいました。

受験ってこんなに幸せなものだったっけと思いました。私はこんなに幸せで良いのかなと思いました。こんなにたくさんの人に囲まれて、応援してもらって、勉強して受験を迎えられる受験生は、なのはな以外ではいないと思いました。

なのはなの一員で、ボーイングチームで、良かった。心からそう思いました。みんなが応援してくれたから、私は挫けずに、諦めずにここまで勉強を続けることがきたと思いました。

夜、なおちゃんとさやねちゃんと、まゆみちゃんがささやかにお疲れ様会を6年生教室で開いてくれて、そこでさやねちゃんが税理士試験のための講座のパンフレットと、ボーイングチームのみんなが使っているのと同じ万年筆をくれました。

この日で一区切りついたけれど、私はまた頑張れる、と思いました。応援してくれるみんなの気持ちと、勉強再開までの畑作業をエネルギーに、また次に向かって頑張りたいと思います。