山小屋便り

【山小屋便り7月号】「仲間と共に向かう、日商簿記3級の受験 ―― 簿記部8期生、全員合格! ――」 れいこ

簿記部8期生は、日商簿記検定3級を受験し、全員合格することができました。

みんなで一緒に、次への自信となる結果をもらえたことが嬉しくて、ご指導してくださった村田先生や、支えてくださった皆さんに、本当に感謝しています。

新年が明けて、簿記部8期生はスタートしました。村田先生が東京から、なのはなに簿記を教えに来てくださるようになり、なのはな簿記部が誕生してから、私たちが8期生になります。

昨年の6月に、7期生が終わってから、少し期間が空いたため、村田先生の授業を受けられる日を、心待ちにしていました。毎月、お忙しい合間を縫って、なのはなに来てくださって、村田先生のお陰で簿記が好きになることができました。

■簿記を通して

先生が教えてくださることは、簿記の知識だけにとどまらず、世の中の仕組みのこと、それをどう興味を持ち、面白く生きるかということまで、とても奥深いものでした。簿記を通して、会社の仕組みや税金の仕組みの知識を学び、社会の構造がぼんやりとでも分かってくると、安心感と自信も大きくなっていくように感じました。

村田先生は、いつも色んな楽しいお話を聞かせてくださったのですが、そのなかでも私が特に印象に残っているのは、先生のお仕事のお話をしてくださったことです。

先生は東京で税理士として働かれています。毎日欠かさず経済日記をつけて、コンビニの数やモノの値段などから、今の景気を予測したり、お仕事で関わる色んなユニークな社長さんのいる、会社のお話。

先生のお話は、いつも新しいワクワクするようなニュースがたくさんあって、何より、先生がお仕事を、イキイキと楽しんでおられるように感じられたことが希望でした。

試験の半月前からは、過去問演習が始まりました。

毎晩5年生教室で、本番と同じように2時間、時間を計り、過去の実際の試験問題を解いていきました。

1番苦戦したのは、1つの問題が大きく、配点も高い、合計試算表や精算表の問題でした。

100点満点中、各30点をしめる問題で、複雑な計算でなかなか貸借が合わないことがありました。初めは、そのことに焦ってしまって、投げやりな気持ちになってしまいましたが、村田先生が「部分点があるから、1つずつつ着実に、埋めていこう」と教えて下さって、段々とコツがつかめてきました。

自分1人だったら、心が折れそうになってしまいそうなときも、いつも5年生教室では、集中して机に向かう仲間の姿があって、その空気に、自分も頑張らなくてはと、力をもらったことが何度もありました。

分からない問題があったら、誰かに声を掛けると、どんどんみんなが集まってきて、一緒になって考えてくれて、その時間がとても楽しくて、温かかったです。

「目的と手段をはき違えない」

村田先生が何度も、そう教えてくださいました。

試験が迫ってくると、多くの人が、切羽詰まって、目的を見失ってしまいがちですが、なのはな簿記部の目的は何なのか、いつも頭に入れておこうと、繰り返し伝えてくださいました。

そのため、試験が迫ってきても、焦ったり、苦しくなったりすることがなく、強い気持ちで勉強できました。

ちょうど、私たちが受験した回から、試験範囲が変わり、どんな試験内容になるのだろうか、半分見当がつかないところもありましたが、村田先生が直前にも、最後の詰めでやるべきところを絞って、教えてくださったので、着実に積み上げていくことができました。

試験勉強も大詰めに差し掛かったころ、お父さんが簿記部八期生へ向けて、勉強法口座を開いてくださり、勉強のコツを改めて教えてくださいました。

その方法は、「とにかく暗記! 考えない!」というものでした。

簿記は日本語じゃなくて、外国語。簿記語だと思って、とにかく暗記をする。教科書を写真みたいに覚えて、書いたりする時間はもったいない、1回で10分ということを教えてくださいました。

さらに、勉強は15分単位でやるということ、短い時間で集中してやることが1番大切だということです。

例えば、英単語を1日10個ずつ覚えようじゃなくて、200個覚えて、大体の人は100〜190個覚えられるんだよと聞いて、驚きました。でも、確かにそのほうが、どんどん進んでいって、面白そうだと思いました。

実際に、私もお父さんに教えてもらったその方法で、教科書を丸暗記すると、変化球の問題でも対応できるようになり、90点台どまりだった点数も、100点がコンスタントにとれるようになって、楽しさが倍増しました。

試験当日は、いつもより早く、7時に朝食を食べ、出発しました。

その日は、ソフトボール大会、そして、卓球大会の日でもあり、選手のみんなも一緒だったので、とても心強かったです。さらに、私の隣の席には、村田先生やなおちゃんもいらっしゃって、朝からとてもパワーが湧いてくるのを感じました。

また、私たちが3級を受験した同じ会場では、ボーイングチームののんちゃんが1級の試験に挑戦していました。のんちゃんが毎日、すっと背筋を伸ばして、真剣に勉強に向かう姿見てきたので、私も同じ気持ちで向かいたいと思いました。

■4つのおまじない

朝食の席では、前日に、簿記試験会場やソフトボール大会の会場の、津山方面に大きな虹がかかっていたことも話してくれて、こんなにエネルギーに満ちた空気のなかで、1日が始まれることは、きっといい予感に思えました。

実は、試験前、本番で思い切り力を出せるように、村田先生がステキなおまじないを4つかけてくださいました。

まず1つ目は、試験当日、みんながお揃いで着て臨んだ、簿記Tシャツです。

その前日、村田先生が何やら、大きな段ボールを抱えて、教室に入ってきました。問題を解きながら、横目でとても気になっていたその中身は、なのはな簿記部伝統の、簿記Tシャツでした。

歴代の1期生から、各期ごとにおそろいの簿記Tシャツががあり、それぞれの数字にちなんだデザインになっています。淡い黄色地に「nanohana」のロゴ、にっこりスマイルの簿記ブンブン、そして、肩にはみんなの名前入りの可愛いTシャツに、ずっと憧れていました。

今回、簿記部8期生は、やはり「はち」ということで、簿記ブンブンが大きくメインのデザインでした。それを取り囲むなのはなの数は、8期生プラス村田先生の数になっていました。

「もし試験で困ったときは、簿記ブンブンを見てにっこりしよう!」

簿記ブンブンのスマイルマークは、上下逆さまになっています。だから、来ている人から見ると、ちょうど自分のほうに、にっこり笑いかけてくれているように見えるのです。簿記Tシャツを着ているだけで、ずっと勇敢になれる気がしました。

次に、2つ目は、努力が実る手相です。

村田先生が、手は、触ったり、つかんだりできるくらいだから、とても繊細な神経が通っているんだということ教えてくださいました。だから、手からもパワーをつかもうという作戦です。手相は書いてもいいんだということで、努力が実る線を、1本手のひらに書いていきました。

さらに、3つ目は、できるチョコです。

村田先生が試験前、みんなにチョコを配ってくださいました。それがただのチョコではなく、村田先生の写真と「できる!」という言葉がプリントされた、オリジナルチョコでした。

「できるチョコ」は、村田先生と「できる!」が書き込まれたオリジナルチョコです

直前に、甘い糖分と嬉しい気持ちも補給できて、2時間ずっと集中を切らさずに問題に向かえました。

最後は、村田先生の力強い握手です。

試験会場で、先生が1人ひとりの席に握手をしに来てくださって、願いを込めるように、ぎゅっと手を握ってくださって、一気に気合が入りました。

本番の試験では、直前に過去問や応用問題で数をこなして、繰り返し練習ができていたため、時間にも余裕をもって解き終えることができました。

残り時間は、前からも後ろからも、何度も見直しをして、目を新しくしながら、見落としがないことを確かめました。終了の合図がかかり、答案用紙を提出したとき、とてもすがすがしい気持ちでした。

■今まで1番

試験を終え、玄関に出ると、村田先生となおちゃんが一番に出迎えてくださいました。

みんなの顔を見て一言、「今までで1番、明るい表情だね」と言ってくださって、みんなもきっと上手くいったのだなと、やっとその時、実感が湧いてきました。ふっと肩の力が抜けて、緊張がほぐれるのを感じました。

さらに、駐車場に行くと、何だか見覚えのあるシルバーの軽トラックが止まっていました。その荷台の陰から、永禮さんの笑顔が見えて、みんなで手を振りながら駆け寄っていきました。

その日の夕食は、1日色んな所で、それぞれの力を発揮してきたみんなが帰ってきて、なのはなカレーをいただきました。食卓を囲むみんなの爽やかな表情、活気のあるコメントを聞いているだけで、嬉しさが倍増しました。

後日、お父さんから合格発表があり、8期生全員が、しかも、90点以上で合格だったことを聞いて、次へつながる一歩となり、嬉しかったです。