【山小屋便り5月号】 「緑広がる、崖崩れハウス3棟 ―― ホウレンソウ、コマツナ、レタスの収穫と手入れ ――」 やよい

崖崩れ道路側ハウスに植わっているコマツナ、ホウレンソウの収穫が始まっています。収穫が始まったのは3月下旬からなのですが、この時期に葉物野菜が収穫できるのがとても嬉しいです。本来の種蒔き時期に蒔いたものではなく、1月中旬に種を蒔き、種を蒔いてから約1か月間は、夕方から朝にかけて低温から守るために二重にビニールトンネルをかけました。当番のメンバーで毎朝ビニールをはぐり、様子を見ました。

そんなコマツナ、ホウレンソウの収穫がはじまりました。

ホウレンソウは本葉10枚頃から、一気に成長すると資料で読みましたが、本当にその通りで葉が10枚前後の数になると1日2日で一気にぐんと大きくなります。畝の上にホウレンソウの葉が大きく広がります。

土に包丁を入れて、根を切り、収穫します。みんなと育てたホウレンソウを手に取り、みんなと喜び合います。虫に食われていなくて、肉厚でしなやかな姿です。ホウレンソウが凛としていて、綺麗です。

隣には小松菜が植わっています。芯が真っ直ぐに上に伸びて、上の葉は少し垂れ下がっています。一目見て、「収穫してほしい。取れごろ」と小松菜が話しかけてくるのが伝わります。

朝食前の朝日が差し始める時間に、チームのみんなとホウレンソウ、コマツナの収穫をする時間が爽やかで新鮮な気持ちになって、楽しいです。みんなと作物を収穫できる喜びを感じ合える大切な時間です。

■野菜の声を聞いて

同じ道路側ハウスの1畝と、隣の真ん中ハウス、北ハウスの2棟のハウスにはレタスが植わっています。野菜は繊細で素直で嘘が少しもありません。

いつもその姿でコンディションを示してくれます。私は野菜の心の声を正しく感じ取れるようになりたいです。お父さんが私たちにいつも適切なアドバイスをくださるように、私も頭と心を遣って、もっと野菜の声を聞けるようになりたいと思います。

崖崩れハウスのレタスでは、それを強く思わされました。

ハウスのレタスはとても繊細で、土の状態がストレートにそのままレタスに反映されていると思いました。葉がまきはじめたのですが、葉の色がどことなく、薄い、元気な緑ではないと思いました。また、葉が乱れていて、何かが足りていない、本調子ではない、と思いました。生育に差があります。大きいものは約15センチ程度蒔いていますが、小さいものはまだ結球がはじまっていません。

野菜を育てる上で、生育に差があるのは問題です。土のコンディションがよくない、何かが足りていない、ということです。定植から収穫まで、野菜の成長が一定で綺麗に生育がそろっていることが理想です。

ハウスの土は以前に連作障害対策で、ダストを大量に入れたため、特殊な状態になっています。

お父さんはレタスを見て、「マグネシウムか、硫黄が足りていない」と教えてくださいました。

マグネシウムと硫安の相性は悪く、どちらも与えるとなったとき、どちらかの吸収が妨げられることが分かりました。お父さんと相談して、マグネシウムのみを与えることになりました。

1ハウスあたりの元肥に苦土石灰を約20キロいれました。土の中のダストの多さを懸念して窒素をたくさん入れたので、窒素以外の成分のマグネシウム不足していると教えていただきました。私もお父さんのように、答えを出せるようになりたいです。経験を積み、学びます。

お父さんからアドバイスをいただいて、硫酸マグネシウムを水に溶いて、1株当たり、約50グラムの硫酸マグネシウムが溶け込むように、液肥をやりました。

硫酸マグネシウムを与えてから、結球が早くなり、葉の色も少し明るくなりました。答えは「マグネシウム」が正解でした。レタスはマグネシウムを欲していたのです。

野菜の異常な状態を感じ取ったら、すぐに手を打てるようになりたいです。

大きいものでは、1玉の重さが約1.7キロありました

みんなの野菜を、みんなの財産を、よりよいものにするために。みんなの喜びをより質の高い物にするために。自分ができる全てで最善を尽くしていきたいです。