山小屋便り

「白大豆の選別」 ゆず

白大豆の選別をしています。
みんながリビングに集まり、机に向かって、大豆の選別をする。なのはなの冬の光景だなと思います。豆がトレーの上で転がる音や、選別した豆を箱に入れる音。静かなようで、たくさんの音が溢れている時間です。
みんなが同じ基準で、正しく選別すること。大人数で選別する、この作業の難しさだなと感じています。
Aは煮豆用、Bは味噌用、Cはその他調理に使うもの、Dのくず。4つの区分に選別します。どのように選別基準を伝えたら、みんながわかりやすく、正しく選別することができるのか。

■基準をしっかりと

あるべき選別基準は、きっと1つなのだろうと思います。その正しい基準で、みんなが選別することができるように、なるちゃんや、選別作業の実行委員のみんなと、基準の伝え方やシステムを考えていきました。あんなちゃんとなるちゃんが、染みなどのある豆を、実際に煮て、味や食感を確かめた上で、選別基準をまとめたボードをつくってくれました。そのボードをみんなで確認しながら選別を進めると、ぐっとわかりやすくなったように感じました。

豆を一掴み取り、トレーに広げます。くずを取り除き、まずはCを取り、次にBを取って、残ったものがAの煮豆用の豆です。
染みのない、柔らかなクリーム色をした白大豆。ぷっくりとした豆に、嬉しい気持ちになります。丸くぷっくりとした形や、あたたかい色に、温もりを感じて、心が穏やかになります。みんなと定植し、土寄せや草取り、刈り取りや回収をした白大豆が、このように育ったのだと思うと、ぐるっと季節をめぐってきたような、不思議な気持ちになります。この白大豆が、煮豆や、味噌や、様々な姿になって、なのはなの食卓に登場するのだと思うと、とても頼もしくて、嬉しい気持ちになります。

選別をしていると、様々なことを感じます。
基準をぶらさずに正しく選別し続けること、程度に応じて適切に判断することの難しさ。
また、目的や用途をしっかりと自分のなかに持って選別することが、正しい選別へと繋がり、大切だなと感じました。この豆は、どのように使うのか。それを考えると、自ずと、正しい判断へと繋がるように思いました。

■良いシステムを作る

正しい基準をぶらさずに自分の中に持ち、正しく判断すること。適切なスピード感で物事を進めること。目的や本質を見失わないこと。
選別の作業で感じることは、日々の生活においても、共通して大切なこと、必要なことだと思いました。白大豆に向き合っていると、たくさんのことを教えてもらいます。

また、選別作業は、システムの善し悪しや、みんなの作業へ向かう気持ちが、大きく結果に表れる作業だと思いました。
どのようなシステムで選別作業を進めていくのか。時間の区切り方や、目標設定。選別の方法。1つひとつで、その時間に対する成果が大きく変わるように思いました。みんなが集中して、正しく、適切なスピード感で進めることのできるシステムをつくりたいと思いました。

プランを正しく持ち、良いシステムをつくること。みんなの気持ちを感じて、適切な声掛けや、空気をつくること。作業において大切なことが、選別の作業にぎゅっと詰まっているように感じました。
実行委員のみんなと作業をさせてもらうと、その姿に、たくさんのことを教えてもらいました。
みんなが今、必要としていることは何か。より集中して進めるためには、どのような声掛けや目標設定がいいか。どのようなシステムにすれば、ミスや混乱が起きにくくなるのか。細やかに気持ちを向けて、良いシステムをつくり上げていったり、みんなの気持ちを引っ張っていく姿に、自分もそうありたいと思いました。

2月から始まる味噌づくりに向けて、1月中に終わらせることを目標としていた、白大豆の選別に一区切りがつきました。次は黒大豆の選別に入ります。まずは、味噌用の黒大豆、5キロ分の選別です。
みんなと、より良い作業となるように、改善し、質を高め、選別のシステムをつくっていきたいです。みんなのなかで、選別作業から、日々の生活に繋がるいくつものことを学び、なのはなの冬の選別作業を楽しみたいです。