山小屋便り

「ニンジンの収穫」 ゆず

土の中から現れる、鮮やかなオレンジ色。チームのみんなとニンジンを収穫する時間に、たくさんの嬉しい気持ちをもらっています。
石の下畑のおよそ3畝半に、ニンジンが植わっています。今は、第1弾の収穫をほぼ終えて、第2弾のニンジンを収穫しています。小さな種から発芽し、間引きしたときの可愛らしく繊細な姿を経て、ここまで大きくなったのだと思うと、ニンジンの生きる力や、土の力はすごいなと思います。
ニンジンの頭の周辺の土をはぐり、葉を持って、引き上げると、穏やかな抵抗を感じながら、すっと、ニンジンの根が姿を現します。鮮やかなオレンジ色や、まっすぐに伸びた様子に、嬉しい気持ちになります。

朝には、畑の土の、表面に近いところが凍ってしまうほどの寒さのなか、鮮やなオレンジ色をして生き続ける、ニンジンの逞しさを感じます。こうして、野菜の力強さに、日々たくさんの力をもらっているなと思います。
朝には凍ってしまう土も、正午近くになると、太陽の光に照らされて、溶けていき、ニンジンもすっと抜くことができます。青い収穫カゴが、ニンジンの、葉やオレンジ色でいっぱいになると、わくわくした気持ちになります。
古吉野へ戻り、しょうやくの作業に入ります。葉を落とし、水を張ったたらいの中へ入れ、たわしで擦ると、ニンジンのオレンジ色が、より鮮やかに表れます。

■ニンジンの香りに

あっという間に土が落ち、瑞々しい様子になっていくニンジンや、この作業のスピード感が、とても楽しいなと思います。ニンジンのしょうやくを終えると、掌から、ほのかにニンジンの青い香りがして、その香りにも、嬉しい気持ちになります。
第1弾と第2弾のニンジンを収穫していると、同じ品種でも、少し形が違うように感じます。1週間、種蒔きの時期が異なるだけで、根の育ち方に、このように違いが生まれるのだと思うと、不思議だなと思うと共に、気候や環境の大切さを改めて感じます。
チームのみんなと、収穫をしていくなかで良いシステムをつくり、収穫からしょうやくまで、質の高い作業ができるように、1回1回、より良くしていきたいです。
畑にたくさんあるように感じていたニンジンも、少しずつ減り、残りはおよそ4分の1ほどです。種蒔きから始まり、収穫を終えるまで、チームのみんなと、この時間を楽しみながら、味わっていきたいです。