山小屋便り

「第2のコンサート ――みんなと作る、なのはな紅白歌合戦――」 まゆみ

なのはな(NHF)紅白歌合戦は、なのはなの年末のビッグイベントです。 今回は、自分が歌いたい曲で集まったチームに分かれ、 コーラス、ダンス、替え歌などを披露した他、有志チームも集まりました。 大盛り上がりの会は、約5時間に及び、長い長い夜をみんなで過ごしました。

 

なのはなの年末と言えば、紅白歌合戦。本番が近づいてくるにつれて、廊下でもリビングでも鼻歌が聞こえるぐらい、みんなの気持ちが高まっているのを感じました。
今回は、その曲を歌いたい人同士でチームが組まれました。最初に、「自分の歌いたい曲」を第5希望まで書いたのですが、みんなその書いた曲のどれかに入っていると、あゆちゃんから教えてもらったときにとても驚きました。なのはなでは、こんな小さな奇跡をたくさん感じます。やはり神様はいるんだなと思います。

そうして迎えた当日。会場に入った瞬間、奥側の壁にはってある、紅と白のサテン布が目に入りました。中央には、お父さんのお誕生日会でも活躍した、勝央音頭保存会の方から頂いた朱と金の帯が飾られており、その上では、大竹さんとまみちゃんの鯛が元気に跳ねていました。

■みんな揃って

入り口入って手前側の中央には、ミキサーが置かれています。今回は予め、お父さんに全曲の音を調節してもらい、本番の微調整もお父さんがしてくれました。
ミキサーのところにお父さんとお母さんの席があり、隣には、大竹さんとまみちゃんの姿もありました。その日は卒業生の、りかちゃんも帰ってきてくれていて、みんな揃って年を越せることが、本当に幸せだなと感じました。

あっという間に会が始まる時間になりました。実行委員さんの合図でぱっと会場が暗くなり、ステージの隅の方では、なにやら穴を掘っているらしい、犬の姿をした、もえちゃんの姿が現れました。コンサートの脚本に重ねた実行委員さんたちの寸劇から、2017年NHF紅白歌合戦が始まりました。

お母さん率いる紅組に対する、お父さん率いる白組。有志チームも含め、全部で22チーム、出場しました。そのなかには、大竹さんとまみちゃんの出演もありました。
紅組、白組の順に、チームのみんなで作りあげてきた演出を披露しました。

『ミラクル』の曲に合わせ、 数々の手品を披露しました。

 

会の実行委員は、戌年にちなんで戌年の4人が戌に変装し、担当しました。

■生バンドでの演奏

バンドメンバーの生演奏と、MCあり、照明あり、大道具や小道具も使って、たった数分のなかに込められた世界、気持ち、空気が、迫力を増して伝わってきました。
赤ずきんちゃんが見つけた幸せ、白マントを使った新しいダンス、フラダンスの曲に歌舞伎をモチーフにした振り付けがされていたり、突然80年代の、イギリスのセレブな女子高生が現れたり……、前半から様々にステージの色が変わりました。
その都度、あたたかい気持ちになったり、驚いて目を見張ったり、たくさん笑って、瞬きするのも惜しいぐらい、気がついたらステージに釘付けになっていました。

前半最後の『ワカ・ワカ』では、りかちゃんも一緒に歌ってくれました。
おわるにがこの曲は、以前りかちゃんが帰ってきてくれたときに、「この曲が好きなんだ」と言って教えてくれたものなのだと、ゆりかちゃんから聞きました。畑を守る戦士として、堂々と歌い、笑顔でメリハリつけて踊るみんなが、とても格好良かったです。

15分の休憩を挟んで、後半に移ります。後半の初めには、バンドメンバーによる『ザ・ギフト』の演奏がありました。ボーカルなしの、楽器だけの演奏です。
ドラムとキーボードの激しいリズムに、初め聞いたときは驚いた気持ちになりました。生半可な気持ちでは聴くこともできないと思いました。喜怒哀楽の感情の全てが、みくちゃんのキーボードの音として爆発したように感じました。

■熱を帯びて

勢いよく流れる水のように、メロディーが流れ、見える風景が変わりました。明るく、時には穏やかに、時には厳しく。また聞かせてもらいたいなと思ったのと、いつかどこかで演奏できる機会があったらなと思いました。

後半の第7回戦目からは、有志チームの発表に入りました。そのなかでも、ますみちゃんとももちゃんのチームは、自分たちでオリジナル曲を作り、演奏していました。ますみちゃんの弾くウクレレと、ももちゃんの軽やかで、ぽんと跳ねるような歌声が素敵だなと思いました。

この日のために、オリジナル曲を作ったチームもありました。

そのチームの次には、大竹さんとまみちゃんの『スキャンダル』の演奏がありました。大竹さんはしめ縄を使った衣装を、まみちゃんは福笑いをモチーフにした衣装を着ていて、一足早くお正月が来たような気持ちになりました。
ステージの中央で、2人背中合わせになって歌ったり、間奏ではソロのダンスを2人交互に踊っていました。みんなで歓声を上げて、拍手をして、ぴったり息の合った2人の演出に、会場のあたたかい空気も、さらに熱を帯びていくのを感じました。

そして最後の取りを飾るのは、お父さんとお母さんの対決です。お父さんは『傘がない』お母さんは『お月様欲しい』『ルナ』でした。

最後の締めを飾るのは、 お父さん、お母さん対決です

■ずっと続いてほしい時間

ステージの真ん中で、椅子に腰掛けて歌うお母さん。細く、しかし芯のあるお母さんの声が、絹糸のように会場を巡り、その場の空気も穏やかになって、小さく輝きだしたように感じました。バンドメンバーの演奏にぴったりはまったお母さんの声を聞いて、今更ながら、(これがあるべき姿なんだな)と思いました。
そして、対するお父さんの演奏。お父さんが全身で、力、感情を声に込めて歌っているのが、強く伝わってきました。お父さんの力強い声に包まれると、地面の底の方から力が湧いてくるように感じます。こうしてみんなの中にいられることが改めて幸せだなと思うと同時に、きちんと真面目に、良く生きていかなければならないと思いました。

前チームのステージが終わったときには、時計の針が12時を過ぎていました。最後に結果発表、今年は戌年ということで、勝ちの回数が書かれた紙が骨付き肉に見立てられた入れ物に入って登場しました。
結果は、お母さん率いる紅組の優勝。しかし、勝ち負け関係なく、心の中はワクワクした気持ちでいっぱいでした。このまま終わってしまうのが少し寂しくも感じました。

準備の時間も含めて、長いようで短い期間だったなと思います。みんなで1つのことに集中して、本番でそれを思いっきり出し切る。第2のミニコンサートのようにも思いました。
みんなとの時間、たくさんの人と同じ気持ちを共有できる空間にいられることが、本当に有り難いなと思います。また新しい1年が始まります。もっと目の前の人や物ごとを大切に、誠実に向かっていきたいと思います。

 

スペシャルゲスト
〜 卒業生のまみちゃん、大竹さんと、りかちゃんが
なのはなに帰ってきてくれて、一緒に年末年始を過ごしました 〜

まみちゃん、大竹さんは、 『スキャンダル』にのせ、 息の合った、激しいダンスを パフォーマンスしてくれました。
ダンス部として活動している、 りかちゃんのキレのあるダンス には、目が釘付けになりました。