山小屋便り

「三が日の3日目は独楽回し&羽つき大会!」 よし

お正月3日目の午後は、お父さん、お母さん、みんなと、体育館で、独楽回しと羽根つき大会をして盛り上がりました。年に一度の、お正月ならではの遊びで、みんなと真剣になって勝負を競い合った時間が、本当に楽しくて、忘れられない思い出となりました。

■小さな進歩

羽根つきのコートチェンジのときに、実行委員のみんながそれぞれのチームを率いて、ピッピッと笛を吹きながら、サザエさんのエンディングテーマのワンシーンのように、軽やかに、素早く移動していたり、寒さや間を感じさせないように、という実行委員さんのあたたかな心配りも感じられて、嬉しかったです。

ベーゴマというプラスチックの小さな独楽で遊んだことはあったのですが、私はなのはなに来て、初めて独楽回しをして遊びました。想像以上に難しいなと感じていて、苦手意識があったのですが、今回の独楽回し大会では、そのイメージを少し払拭することができて、自分のなかで小さな進歩を感じました。
チーム対抗で、得点を競い合うコマ回し大会の前に、練習と遊びの時間が設けられていて、そのときに、最後の最後に、奇跡が起こりました。

手独楽、糸引き独楽、アルミ独楽、木独楽の4種類の独楽があって、中でも、アルミ独楽と木独楽を回すのは難しくて、回せる人も少数でした。アルミ独楽と木独楽を回せなくてチームに貢献できないことが悔しくて、練習の時間に、何度も挑戦してみました。
糸を独楽に巻き付けるところから、初めの2周はキツく巻いて、あとは緩くスルスルと巻いていくことなど、微妙な力加減が難しいなと感じます。少しでも気を緩めてしまうと、せっかく巻き付けた糸が独楽から浮いてしまって、奇麗に巻くことができません。

そして、さらに難しいと感じるのが、独楽の投げ方です。床と平行に独楽を投げることや、比較的ふんわりと優しく独楽を投げて最後にスッと素早く糸を手元に引き寄せることなど、同じチームののぞみちゃんやなおちゃんから、丁寧に教えてもらいました。
練習タイム終了2分前くらいに、教えてもらった通りの投げ方でアルミ独楽を投げてみると、初めて、回りました。軸もブレていて、独楽の足取りもおぼつかない感じだったのですが、それでも、(生まれて初めて、独楽を回せた!!)という達成感は、想像以上に大きいもので、とても嬉しかったです。

「お願い!止まらないで!」

 

ボーナス枠に止まれば、 得点がプラスされます

■息がピッタリ

私たちのお父さん、お母さんチームでは、お父さんが出場する際のペアを決めてくれて、私は、なるちゃんとペアを組ませてもらいました。
特に綿密な作戦を立てた訳でも、打ち合わせをした訳でもなかったのですが、コートが変わっても、なるちゃんが中庭側で、私が体育館のステージ側、と、自然と、2人とも同じ立ち位置に立っていたり、と、暗黙の了解のようなものがありました。腰を低くして、屈伸運動を交えながら、全身で羽根を突いていた格好も似ていて、実行委員さんの実況から、
「なるちゃんとよしちゃんペアは、腰の沈み具合から、何から何まで体勢がそっくりですね! 息がピッタリのようです」
という声が後ろの方から聞こえてきて、真剣勝負の最中に、思わず笑ってしまいそうでした。

私は、羽根つきをするとき、いつも頭の中に思い描いているイメージがあります。それは、バレーボールのアンダーハンドパスをするときのように、腰を使って、動く、ということです。

■嬉しさのあまり

球の大きさは比較にならない程違うし、構えの体勢も、片手に羽子板を持っているという時点で、全くの別物なのですが、何となく、羽の先に付いている黒い玉を目で追いながら、必死になって、(落とすまい)と構えている様子が、(バレーボールをするときの姿勢や感覚に似ているな)と感じます。

試合に出場する度に、羽をつく回数が増えていって、試合時間の2分が経って終了の合図が鳴ると、傍について回数を数えてくれていたのぞみちゃんが笑顔で近づいてきて、「すごい! 2人とも、また記録更新したよ!」と、駆け寄ってきてくれるのが、嬉しかったです。のぞみちゃんとなるちゃんと3人で飛び跳ねて喜び合って、そのまま、実行委員で私達のチームの専属の点数記録係のたかこちゃんや、同じチームのお父さんとお母さん、みんなに回数を伝えにいくときも、嬉しさのあまり、なるちゃんと2人、駆け足でした。

面白いな、と思ったことが、試合に出場する度に、なるちゃんとの間で、羽をつく回数が、80、100、200……と、どんどんうなぎ登りに増えていくのが、自分でも信じられないくらいで、気持ちが良くて、
(次の試合では、今打ち立てた記録を破りたい!!)
と、内心、闘志がメラメラと燃えていたのですが、
(このことを口に出して、仮にも記録を更新できなかったとき、お正月遊びの和やかな雰囲気が、ほんの一瞬でも、欠けてしまうかもしれないなあ)
と思うと(私は、その一瞬さえも惜しい程、みんなのなかでしみじみとした幸せや、暖かな安らぎを感じていました)、何となくはばかられてしまって、お互いに、派手に励まし合うこともしていませんでした。

ただ、不思議だなと思ったことが、なるちゃんの傍にいると、
(絶対に勝ちたい! 次の試合では、新記録を打ち立てたい!)
という思いが伝わってくるみたいで、自分と同じくらいの真剣さと情熱を感じて、そのことが、何よりも嬉しかったです。

■神経を研ぎ澄ませて

なるちゃんと向かい合って羽根をついている時間が、静かで、真剣で、神経を研ぎ澄ませて集中している空気は、どこまでも澄み切っていました。新年の抱負を述べたり、新しい一歩を踏み出そうと決意を新たにしてスタートしたお正月に、気持ちが合っているなと感じました。本当に、心地が良かったです。

チーム対抗戦の後の、各チームから代表選手となるペアを1組ずつ決めて、各チームから輩出された上手だったペア同士が戦うという頂上戦に、推薦してもらいました。頂上戦では、それまでの戦いより1分多い、3分間の戦いで、足下には、スズランテープで、相手との距離を1メートル離すという規定が設けられていて、難易度が上がっていました。

私から少し離れた左隣に、お父さんやお母さん、チームのみんなが見えて、なるちゃんと2人で羽をついている間も、みんなの空気や応援してくれている熱い気持ちが感じられて、とても心強かったし、そのことが、さらなる励みにもなっていました。
結果は、300点を超える点数で、3分間一度も羽を落とすことが無くて、優勝でした。
一度も羽を落とさずに、羽をつき続けたということが、自分でも信じられないくらいで、(今までにないくらい、すごく集中していたんだな)と思いました。

優勝した私たちには、私たち以外の全チームの顔に墨入れができる、という特典が付いていて、体育館いっぱいに、ズラーッと長蛇の列をなして、墨入れを待っているみんながいる光景が、圧巻で、なかなか目にする機会はないだろうなと思って、墨入れをする前から、可笑しさで、笑いを堪えきることができませんでした。

最後に、お父さんとお母さん、チームのみんなと記念写真を撮ってもらって、みんなのなかで過ごした、あたたかく、和やかな楽しい時間が、本当に嬉しかったです。

墨入れのお題は、『七福神の恵比寿様』です

 

頂上戦で勝利したチームは全員に墨入れをしました

 

墨入れ記念写真
頂上戦で勝利したチームは全員に墨入れをしました。
墨入れのお題は、『七福神の恵比 寿様』です。
墨入れされるごとに恵比寿様に近づいていきました。
最後に各チームで記念撮影をしました。
墨入れを1回しかされなかった、お父さん、お母さんチームが優勝でした。