山小屋便り

「実現していく、ステージ ――ウィンターコンサート舞台背景の制作――」 りな

舞台背景の制作に携わらせてもらって、みんなとコンサートを作っていく過程が、とても楽しかったです。コンサートに向かって練習や準備などを進めていく一瞬一瞬が大切で、目の前のことに全力を注いで、動いていきたいと思いました。舞台背景の作業は、とても繊細でした。

まえちゃんや、たかこちゃんや、まりこちゃんが考えてくれていた今年のステージのレイアウトを、制作の初めに見させて頂いたとき、本当に素敵で、このステージをこれからみんなと作っていくのだと思うと、胸が躍りました。

このステージが、今年のウィンターコンサートのなのはなのステージになって、みんなでこのステージの前で劇をするのだと思うと、すごく嬉しくて、目の前に、コンサートの光景がもう浮かんでくるようでした。

今回の舞台背景の制作で、初めてインパクトの使い方を教えてもらい、ベニヤ板や角材などにビスを打っていきました。

使うのが初めてでも、今、自分の目の前にあるベニヤ板にビスを打ち込む1回目が本番で、それがなのはなのステージになるので、とても緊張しました。

丸鋸も、使っている姿を見させてもらっていたけれど、使うのは初めてでした。いつ自分がやってもできるように、ただ見ているだけの傍観者ではなく、当事者として、みんなの動きを感じていきたいと思いました。

ホールでの設置

 

 ■物語が生まれる

初めて使う道具や、慣れない作業に、緊張したり戸惑ったりしたけれど、毎日、着実に作業が進んでいきました。

(今日はここまで進めよう)
という目標を持って、須原さん、たかこちゃん、まりこちゃんと、毎日制作を進められた時間が、とても充実していました。

作業している時、みんなの緻密さをとても感じました。
「0.5ミリでもずれないようにする。1ミリがとても大きな誤差になるからね」
作業が始まるとき、須原さんが言いました。今回の舞台背景では、10枚のドアを作るので、1ミリのずれもないようにしないと、ドアが上手く開かなくなってしまいます。ずれていないかどうか、目と手で感じながら作業を進めました。作業をしていて、もっと繊細に、周りを配慮したり、だいたいでやるのではなく妥協無く進めていくことの大切さをたくさん感じることがあります。

作業のなかで、もっともっと緻密さを、繊細さを、つけていきたい、と思いました。そして、もっと優しく、さっと気遣いが出来るようになっていきたい、と思いました。

ドアや、レンガの壁や、神殿の屋根や、神殿の柱。
舞台背景のパーツを作らせてもらっていると、なんだか建築作業をしているみたいで、スケールの大きさを感じました。

パーツの土台が作り終わったら、ペンキで色塗りを進めました。

1枚のベニヤ板から、形が作られ、下地が塗られ、ペンキが塗られ、模様がつき…たくさんの過程があります。

その過程が進んでいくにつれて、たくさんの人の手によって、ベニヤ板で作られたまっさらな土台に、どんどん魂が吹き込まれていき、そこに物語が生まれてくるように感じました。

レンガの目地の部分の太さも、1ミリでも違えば、印象が違いました。真っ直ぐに線を引くだけでなく、ずっと同じ太さで引いていくのが、難しかったけれど、その1本1本を引くときの集中力と真剣さのなかで作業させてもらって、心が研ぎ澄まされていきました。

みんなの力で、2017年のウィンターコンサートの舞台が、目の前で作られていくことが、すごく嬉しかったです。

(なのはなのコンサートを、最高のものにしたい。最高のものに出来るように、舞台背景でも、自分の精一杯で作っていきたい)
と思いながら、みんなと制作を進めた時間が、楽しかったです。


 ■その一瞬一瞬が

ホール入りしてからは、古吉野で制作した全ての舞台背景のパーツの組み立て、設置をしました。

(全てが設置出来たら、どんなステージになるのだろう、どんな風に見えるのだろう)
と思うと、緊張しました。
実際にホールのステージに設置をすると、客席からどう見えるかで、図面で予定していた位置よりも置く位置が変わってきました。

一番良く見えるように、一番良い形になるように、ホールのなかでみんなと作り上げていく過程が、その一瞬一瞬が、とても大切で、充実している時間でした。
今までは、ステージの縮尺図に、絵で描かれたステージを見て、想像を膨らませていたけれど、ホールに入ってから、そのステージがどんどん実現していくことが、嬉しかったです。

全てのパーツを組み立てて、完成した舞台背景を前から見させてもらったとき、
(ここで、なのはなの劇をやるんだ、今日からここでみんなで練習出来るんだ)
と思いました。

みんなの力でなのはなの舞台背景のステージが形になっていて、17日にくるお客さんにここでコンサートを見て頂けるのだと思うと、これからの劇もダンスも最後まで良いものにして、最高のコンサートにしたい、と思いました。