今日のなのはな

10月3日(火)「音楽合宿2日目 ―コーラスとバンドの集中練習」

10月3日のなのはな

「自分に少し高めのハードルを設定し、
それを達成する2日間!」
体育館に響く、みんなの声。

合宿2日目は、
フルメニューからはじまりました。
発声練習では、今回の合宿のテーマを
みんなで声を揃えて、3回繰り返しました。

自分に掲げたハードルを越える、
という決意を込め、
心にしっかりと刻むように、声に出します。

ウォーキングは、綺麗に歩くことに加えて、
歩幅を揃えることを意識して練習をしました。
床には62.5センチ間隔で
印が付けられ、
全員がそれを一歩の目安にして、歩きました。
62.5センチは、
マーチングのときの基本の歩幅です。
これまでのウォーキングよりも、少し幅が短く、
前に体重を乗せやすく感じました。
体重がしっかりと乗ることで、
一歩踏み出したときのポーズが
流れなくなりました。

 

 

また、印に沿って歩くことで、
横の列も揃えやすかったです。
自分が歩いてるときには
あまりわからないのですが、
他の列の人が綺麗に
列を揃えて歩いてくるのを見たとき、
列がバラバラだったときと
迫力がまったく違うことがはっきりとわかりました。
同じ歩き方でも、
みんなの意思が1つになって
迫ってくるようでした。

縦横の列を揃える意識、等間隔で並ぶ意識。
それは、コンサートでは欠かせないことです。
ダンスのフォーメーションはもちろんのこと、
コーラスの立ち位置でも、
間隔がズレている人がいたら、
お客さんの視線はそこにいきます。
立ち姿や並びの美しさといったディティールが、
コンサートの質を高めます。
ウォーキング練習を通して、
みんなと揃えるという意識を
自分の中にしっかりと入れていきたいと思います。

***

フルメニューが終わってからは、
バンドとコーラスに分かれて練習をしました。
この日の目標は、
『アイ・サレンダー』『ザ・キュア』
『バッド・ライアー』の
新曲3曲を形にすることです。

コーラスは午前中に
『アイ・サレンダー』のラストを仕上げ、
午後からお父さんとお母さんに
3曲を聴いてもらいました。

 

 

まずはじめに、
『バッド・ライアー』を歌いました。
お父さんは、
声が音楽を奏でるという意識が
感じられない、と言いました。

「コーラスは、
バンドやボーカルを盛り立てる
パーツ、飾りの一部」
お父さんは、コーラスの役割を
こう話してくれました。
なのはなファミリーのコーラスは、
合唱団ではなく、バックコーラスです。
ときには、効果音のように
聴く人に心地よく響く音を奏で、
ときにはボーカルが感情を込めて歌うのを、
後押しするように歌い、
バンドとボーカルとコーラスの
全部でひとつの音楽を作る意識が大切です。

お父さんにアドバイスをもらってから歌うと、
CD音源のボーカルの声が
よく聴こえてきました。
それまで、
自分がいかにコーラスとして
しっかりと声を出すということばかりに
必死になっていたかがわかりました。
ボーカルを引き立てるために
自分が歌っているのだと思って歌うと、
ボーカルの声を聴こうという意識になり、
歌声が耳に入ってきました。

 

 

お父さんは、1曲ごとに、
具体的な歌い方のポイントを教えてくれました。
『バッド・ライアー』では、
音の出だしに角を付けることや、
歯切れ良く、輪郭をはっきりとさせること。
ソプラノは、口の先でなるべく薄く歌い、
反対にアルトは、のどの奥で歌って、
低音が効果音のように響くように歌います。
その2つが重なることで、
きれいなハーモニーとなります。

『ザ・キュア』で、私が印象的だったのは、
コーラスを霞に例えたことです。
ソプラノは高い所にかかる霞。
アルトは、低い所にかかる霞。
そして、その真ん中に
メインボーカルがくっきりと聴こえる。
私の目の前には、3つの歌声が
ひとつの景色となって広がりました。
言葉にならない言葉となったコーラスの歌声が、
高い所と低い所にうっすらと、
神秘的なベールをかけ、
その中にあゆちゃんのボーカルが、
対照的なまでにくっきりとした輪郭で
鮮やかに浮かび上がる――。
目指すコーラスが、
1つの絵となってイメージできました。
きっと、その霞があることで、
あゆちゃんの歌声は
より綺麗に引き立つのだと思いました。

 

 

そして、『アイ・サレンダー』では、
常に意思を感じさせる歌い方をすることを
教えてくれました。
この曲の歌詞の意味と、込める思いを、
お父さんとお母さんが教えてくれました。

真面目に、誠実に生きてきてけれど、
どうしても苦しさから逃れられない。
その人生から、次のステップに進むためには、
捨てなくてはならないもの、
決別しなければいけない人がいる。
自分に訪れた、
最初で最後のチャンスに、賭ける思い。
失敗したら、全てを失うことになる。
けれど、誰になにを言われても
構わない、という覚悟。

そこにあるのは、悲壮な決意です。

私は、この曲は、
なのはなのステージに本当に
ふさわしい曲なのだと思いました。
私たちが表現すべき曲なのだと思いました。

自立してちゃんと生きていこうとするとき、
そこには、それまで自分が頼りにしてきたもの
全てに決別する、覚悟が必要です。
本当に夢や希望を持って
生きていきたいと思ったとき、
そこには
選択肢はひとつしかありません。
たとえ、険しい道になるとしても、
痛みを伴うとしても、
私たちは覚悟を決めて、前に進みます。

『アイ・サレンダー』の意味を知ってから歌うと、
自分がどう生きていくか、という
覚悟が胸にこみ上げてきました。
この曲を表現することで、
自分の覚悟を強くしていきたい。
自分の覚悟を強くして、この曲を表現したい。
そう思いました。

 

お父さんとお母さんに
コーラスの歌い方を教えてもらった後、
夕方の4時から
バンドとコーラスの合わせをしました。
新曲3曲の初合わせです。

 

 

バンドの音を聞いたとき、
原曲とは違う力強さや、
ドラマチックさを感じました。
あゆちゃんのボーカルを聴くと、それだけで
涙が出そうになりました。
なのはなの曲として、
なのはなの思いを表現するために、
バンドのみんなが
作り上げている音なのだ、と感じました。

お父さんが最初に教えてくれた、
バンドとボーカルを引き立てる、
という言葉が、心に浮かびました。
あゆちゃんの声、かにちゃんのドラム、
まえちゃんのギター、
ちさちゃんとようこちゃんのベース、
みくちゃんのキーボード。
それを引き立て、
なのはなとしての1曲になるように、
歌いたいと思いました。

 

 

初めての合わせをして、
これからより良くしていくための
土台ができました。
これから、コーラス、バンドともに
なのはなの曲としてのあるべき形を求めて、
練習を積み上げて行きたいです。

(なお)