３月３０日
朝起きてすぐ、よしみちゃんが、「お誕生日おめでとう」と言ってくれました。
廊下を歩いていたら、せいこちゃんが口パクで、「お誕生日おめでとう！」と跳びながら言ってくれて、私も「ありがとう！」と口パクで返しました。
朝食当番で台所に行くと、ひろこちゃんが、「お誕生日おめでとう」と言ってくれました。
廊下を歩いていると、ももかちゃんが、「ななほちゃ～ん、おめでとう～」と遠くから言ってくれて、まなかちゃんが、「ハッピーバースデー」と言いながら、抱きしめてくれました。
出発前のけいたろうさんにも、たくさんのお祝いメッセージをいただきました。
今日が誕生日だという実感がないまま、朝を迎えたのですが、通りすがるみんなが笑顔で声をかけてくれて、出勤前のお仕事組さんも、さっきも「おめでとう」と言ってくれた子達も、通りすがる度に声をかけてくれて、その度に嬉しい気持ちが胸一杯に膨らみます。
『ハリー・ポッター』の第１巻で、魔法会の人達がハリーを見て、手を振ったり、ウィンクをしたり、握手を求めたりするときのように、通りすがるみんなが声をかけてくれて、笑顔を向けてくれて、そんなお誕生日の日が嬉しかったです。
朝食の準備で食堂に行くと、みんなが書いてくれたバースデー黒板がキラキラとしていて、配膳中は見る余裕もなかったけれど、後からよく見たら、私が一番好きなさくらと桃の花が黒板いっぱいに散りばめられていて、隠れ菜の花がたくさん書かれていました。
桃やバンペイユ、バナナだったり、アコースティックギターや、ナナポンのイラスト。
私が好きなものや、担当している果樹、マイブームとなっているギターに、子供組とか、みんなからのメッセージがたくさん詰まった黒板が温かくて、嬉しかったです。
「ナナポンズ 大好き」と書かれているのを見たら、（これを書いたのは、フミリン（ふみちゃん）だな）とすぐに分かるし、ひろこちゃんが１週間以上も前から、私の誕生花や誕生星、相性のいい星座や誕生日の人、同じ誕生日の人などを調べてくれていて、とても賑やかで、カラフルなバースデー黒板が嬉しかったです。
あっという間に私も、１８歳になってしまいました。
本当になのはなで過ごす時間は、なのはなに来るまでより１年が５年分くらいに濃くて、充実しているけれど、１年が１か月くらいに感じるほど、とても早いです。
なのはなに来るまでは、早く大人になりたかったのですが、今はずーっと、なのはなの子供組でいたいくらい、今、ものすごく楽しくて、幸せを感じています。
お父さんが、
「誕生日が来るのは嬉しいけれど、ななほは、このまま年をとらずに、子供のままでいてほしいです。まだまだ子供らしいことをして遊びたいです」
と言ってくださったのが嬉しかったです。
お母さんからも、
「これからの時代は辛かったり、苦しさを感じやすい世の中になっているけれど、ななほが純粋に、楽しんだり喜ぶ姿に助けられる人がいると思う。変に大人びたりせずに、このまま子供らしさを忘れずに大人になっていってほしい」
と言っていただいて、本当になのはなで、お父さんお母さん、みんなにありのままの私を受け入れて貰っていることがありがたくて、幸せなことだなと思いました。
私はなのはなに来るまで、人として正しい優しさも、持つべきモラルも、正義も公平心も、全部私なりのもので作りあげてきてしまい、今でも、歪んでいる部分や、社会性が乏しいことで失敗したり、未熟な部分が多いです。
でも、なのはなファミリーでお父さん、お母さんに答えをもらって、みんなと過ごす中で、利他心基盤の考え方とか価値感を教えてもらい、たくさんの答えをもらいました。
今の私ははまだ人格実験中でもあり、人間練習中でもあり、利他心修行中でもあって、失敗したり、間違えてしまうことも多いです。
でも、実験に失敗しては試行錯誤して、時に練習に疲れてはみんなのパワーで助けてもらい、修行しながら利他心の気持ちで生きるという方向性だけはぶらさずにいられて、それはなのはなのみんなのお陰です。
私１人だったら挫けてしまいそうなことでも、なのはなのみんなとなら私も希望を持って向かえるし、私１人だったら諦めたくなることも、まだ見ぬ誰かのことを思うと諦められないし、そんな風にいつもみんなに前向きな方へ引っ張って貰っています。
どれだけ、大変でも、乗り越えなければいけない壁が高くても、いつもピンチになった時に必ず誰かが助けてくれて、私が前向きになれるきっかけを用意してくれて、そんな風にみんなに助けて貰いながら、なのはなで過ごせたり、よくありたい、利他心で生きていきたいと自分の魂を磨く修行ができることが幸せです。
今、なのはなで過ごせることが本当に幸せです。バディのりなちゃん、ももかちゃんとバトミントンをしたり、歌を歌ったり、何か企画を考える時間も楽しいし、子供組で遊んだり、子供会議をしたり、時にふさげて、調子に乗って羽目を外して遊べることも幸せです。
ももかちゃんは２月の頃から、
「今、ももかが布団に入って楽しみなことを想像してから寝てるんだけれど、最近は何を考えていると思う？」
と言いながら、「来月は、ななほちゃんのお誕生日！」と楽しみにしてくれていて、今日も「本当にありがとう」と泣きながらもお誕生日コメントを言ってくれて、私も思わず涙が出てしまいました。
のんちゃんやさきちゃんがコンサートの時のことも話してくれて、今だから笑える面白いエピソードがたくさんあるし、その全てが、私を作ってくれているんだなと思うと、本当に充実しているなと思います。
今、桃作業を中心になのはなで畑に出させて貰う中でも、色々な視点から自分のことも周りのことも客観的に見ることができたり、誰かの役に立てたり、私自身も好きな気持ちや、極めたいという気持ちで夢中になって向かえることがあることも嬉しくて、こんなに充実して、濃い十代を過ごせるのも、なのはなだからだなと思います。
なのはなに来てたくさんの遊びや生き甲斐を教えてもらって、常に楽しみなこと、やりたいことがあって、何でもない日バンザイでいられる毎日が幸せだし、何でもない自分もみんなもバンザイな気持ちで過ごせる日々が幸せです。
上手く言葉にできないけれど、今、本当にすごく幸せで、嬉しい気持ちで生活させて貰えることが嬉しいし、今はまだ分からないところや、未熟なところも、なのはなにいたら必ず答えがあるから、いつか分かったり、いつかその世界を見れる日が来ると信じられたり、方向性だけは間違えずに、試行錯誤しながらも人格を作り、磨いていけるのが嬉しいです。
桃の作業もこれからの季節はどんどん忙しくなっていきます。明日からは人工授粉が始まるかなと思い、手際よく進めていきたいです。
今週末に予定しているソフトボール大会も楽しみだし、ゆりかちゃんが新曲のフラダンスをやろうと声をかけてくれていて、ツツジ祭りに向けて、ダンス練習が始まると思うと、今からワクワクします。
キャンプも、来月の子供会議も、川に仕掛けたお楽しみの仕掛けも楽しみだし、まだまだ子供でいたいなと思うくらい、いっぱい遊びたいです。
なのはなファミリーに出会えて、お父さんとお母さんの子供になれて、なのはなで生まれ変わり私も生きやすく、周りの人にも喜ばれる存在に自分を作り直していけることが嬉しいし、これからもみんなの役に立てるよう、精いっぱい自分の役割を果たしていきます。
追伸：今、りなちゃんとももかちゃんから私の似顔絵が描かれたメッセージカードを貰いました。２人の気持ちが嬉しかったし、２人の手紙を読んでいると泣けてきて、本当に私も２人が大好きで、２人と家族になれて、２人のお姉ちゃんでいられることが嬉しいです。
あと、明日は外でかりんちゃんの撮影会があり、夜にかにちゃんたちと衣装の打ち合わせや撮影場所の打ち合わせができて、絶対に、かりんちゃんにピッタリ似合う衣装だなと思い、私も楽しみだし、いい写真が撮れるようにお手伝いを頑張ります。
