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「我を忘れて本能で遊んだ」 りな




5月23日

 今日の午後は待ちに待った泥んこ相撲!
 楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。
 去年は来たばかりで、泥んこ相撲をみんなが楽しみにしていることが分からなかったです。
 でも、今だと去年のみんなの気持ちが分かって私自身がとても楽しみにしていて、去年よりも成長していることが嬉しかったです。
 相撲では負けたことしかないので、今日は全力を出し切って組もうと思いました。

 私はしほちゃんチームで、けいたろうさんやなるちゃんやよしえちゃんがいるとても強いチームでした。
 でも、他のチームもりゅうさんやなおとさんもいて、強そうだなと思いました。
 午前、準備に入ってくれた人が作ってくれたチームのカラーごとの立て札がとても可愛くて、吉畑奥の通路を通っているとき、前に見える札がとても目立っていてカラフルでした。
 みんなが1列になったら、運動会の行進みたいだなあと思いました。

  行く道で、光田んぼが見えて、どこも土が盛り上がっていないで本当に綺麗で感動しました。
 太陽の光が反射して、ギラギラ輝いていてとても綺麗でした。

 池下田んぼに着いたときも驚きました。
 昨日のお父さんの集合のお話で、ガマがぼうぼう生えているのかと思っていたけれど、ガマと田んぼの間の畦がとても綺麗で、ガマも整列して密生しているみたいで綺麗だなあと思いました。

 盛男おじいちゃんも来てくださり、お言葉も頂けてとても嬉しかったです。
 そのあと、のりよちゃんとれいこちゃんとさくらちゃんが選手宣誓をしてくれました。
 「泥くさく、しこを踏みます!」と叫んでいてとても面白かったです。
 準備体操も、しこを踏む動作とか、メン、コテ、ドウの動作とか、このあとの種目で一体何をするんだ!?と思うものがあってワクワクしました。

 1種目目は、恒例の泥んこ相撲でした。
 去年は瞬殺で泥に投げ飛ばされて物足りなかったので、今年は全力で踏ん張って最後は相手と一緒に泥に投げ飛ばされたいと思いました。
 くじでしほちゃんリーダーの黄色チームはなんと1試合目になりました。畦で立っているだけでも暑くて田んぼを目の前にして泥に浸かりたくてうずうずしていました。
 田んぼに足を踏み入れると、ニュッと足にドロが食い込んできて、とても気持ち良かったです。一気に、泥んこ相撲モードに入りました。
 泥の中を歩くのさえ精一杯で、本当に全身泥に浸かれるのだろうか心配になりました。
 少し汚れるのが嫌なような、怖いような感覚もありました。

 でも、最初の試合でそれは崩れました。
 私のチームの最初はなるちゃんで、思いっきり顔半分泥に浸かっていて、それでも笑って悔しがっているところを見て、本当に頼もしかったし、私もそうなりたいと思いました。
 近くでチームの人が組んでいるところを見ていて、組みながらこちらに接近してくることもあったり、チームの人がズボンのゴムを思いっきり上げられてピンチになっていたり、泥しぶきがバシャン!と顔にかかってきたり、躍動感とか迫力が詰めよってきて、心がいっぱいになりました。
 チームの人が勝って、勝ち誇った笑顔でハイタッチしてきたらとても嬉しくて、チームの人がピンチだったら息をするのを忘れました。

 私はさくらちゃんと組みました。
 さくらちゃんは、お正月の押し相撲でとても粘り強かった印象があって、ドキドキしました。お父さんが「はっけよーい、のこった!」の合図で思いっきり力を入れて、でもさくらちゃんの力も強くて踏ん張っていなかったら一瞬で倒れそうでした。
 泥の中だから、力強く踏ん張れました。
 でも、さくらちゃんが全然動かなくて、私はさくらちゃんの周りを回りながら踏ん張るしかありませんでした。
 最後の最後、さくらちゃんに背中から落とされて、悔しかったけれど、さくらちゃんがそのあとに腕をもって力強く泥から救い出してくれて、さくらちゃんと組めてよかったなあと思いました。

 相撲は、観戦しているだけでもとても楽しくてずっと笑っていました。
 力が同じような人同士で戦っている試合ばかりで、意外な進展も見ることが出来てとても嬉しかったです。
 相撲で顔から落っこちている人もいて、でもみんな笑っていて、嬉しくなりました。

 続いて、泥んこチャンバラがありました。
 準備物係にならせてもらい、刀をもらいに行きました。
  刀はクッションみたいな柔らかいもので、振るとしなりました。
 これを両手で持って、剣道のようにメン、ドウ、コテを最初にした方が勝ち、というルールを聞き、準備体操でした動作はこれだったのか、と納得しました。
 またくじで1試合目になってしまい、シュミレーションしないまま試合が始まりました。
 相手のチームが、おとうさんの「はじめ」の声で思いっきりけんを縦に振り回してメンをしてきてチームの人が負けてしまい、悔しかったけれど面白いなあと思いました。

 みんなが剣を持った途端、その人だと思わないぐらい攻撃的になって、間近で試合を見ていると目がふさがってしまうほど迫力がありました。
 私はさきちゃんが相手で、剣を持って向かい合った瞬間から記憶が飛んでいます。
 お父さんのはじめの声も覚えていなくて、でも必死に剣を振り回していて、はっと片手で振り回していることに気が付いて、さきちゃんが攻撃してきた時にしりもちをつきました。
 それでも両手で振り回して、お父さんの「勝負あり」の声で我に返りました。負けたんだと思ったら、コテで勝っていました。
 もっと剣道みたいにできたらよかったなあと思って、もっとしたいなあと思いました。

 チャンバラは、見ていてとても面白くて、お腹が痛いぐらい笑いました。
 しほちゃんとりゅうさんの試合は、間近で見ていて、お父さんのはじめの声をかき消すぐらいにしほちゃんに突進していて、とても怖かったです。
 目をかっと見開いて、口を大きく開けて、威嚇しているりゅうさんが、仰天して上半身ずぼっとはまったしほちゃんを優しく討っているところを見て、そういう作戦があったんだ、と思ったし、りゅうさん優しいなあと思いました。
 畦で見ていて、剣がブンっと振る音が聞こえてきそうなぐらい振りが速くて、どっちが先に討ったか分からないぐらい速かったです。
 クッション素材の剣は、思いっきり振るとくねっと曲がって、剣の動きを見ているだけでも楽しかったです。
 すれっすれで交わしている人もいてカッコいいなあと思いました。
 けいたろうさんとやよいちゃんの試合も面白くて、やよいちゃんがとても攻撃的で、でもけいたろうさんが驚きながらも器用な剣裁きでカットしているところが時代劇に出てきそうで見ていて楽しかったです。

 3種目目は、騎馬戦でした。
 騎馬戦と聞いて、渡された各チームの色の可愛いタオルを鉢巻きにしてとるのかと思っていたけれど、本当の騎馬戦は相手の騎馬を崩すんだと聞いて、とても驚きました。
 小学校で騎馬戦はしたことがあるけれど、上は全然向いてなくて、後ろで支える役をしていました。
 少し上の人は憧れで、上をさせてもらえることは少し嬉しいけれど、出来るんだろうかと不安になりました。
 けいたろうさんが前で、横はしほちゃんとゆかこちゃんで最強のメンバーでした。
 乗ってみると、意外と高くて、これで崩されるのかと思うと怖くなりました。

 6つの騎馬が田んぼの隅にスタンバイして、はじまりました。
 とてもシーンとしていて、最初はどの騎馬も動かなくて、とてもぞくぞくしました。
 あまり狙われなくて、いつの間にか少しずつ騎馬が減っていきました。
 3つの騎馬が押し合いで引っ張られたり引っ張ったりしていて、強烈に揉まれました。
 でも、それ以上に支えてくれているけいたろうさんとしほちゃんとゆかこちゃんがどんなに体重をかけても、倒れそうになっても支えてくれて、本当に頼もしくて嬉しかったです。
 ゆきなちゃんと一騎打ちになって、私はただ落とされないようにしているだけだったけれど、下からとてもパワーを感じました。
 支えてくれている人が必死に踏ん張ってくれているから、私も負ける気になれませんでした。

 騎馬戦の観戦もとても面白かったです。
 なのはなだからこそ、取っ組み合っていた3組が一斉に「一回休憩!」と言ってみんなで離れていて、仲間になっていて、こんな騎馬戦みたことないなあと思いました。
 粘り強いチームや、作戦が上手なチームもありました。私はちさちゃんがすごいなあと思って、前で力強く支えているのがすごいと思って、私も下を出来るようになりたいと思いました。

 最後はリレーです。
 田んぼを歩くだけでもすごくゆっくりになるのに、走ることなんてできるのかなあと思いながら、本番になりました。
 バトンは各色のメガホン、エースはけいたろうさんで、一気にリードしてくれました。
 そのあとも相手のチームを抜いて、1位になりました。
 私は9番目で、アンカーのなるちゃんにバトンを渡す人でした。
 しなこちゃんからバトンをもらって、すぐ後ろから相手のチームの人が追いかけてきたので焦るように走りました。
 でも、思った以上に走れて、とても気持ち良かったです。
 途中でこけそうになったけれど、なるちゃんがすごいスピードで追い上げてくれて、1位でゴールして、とても嬉しかったです。

 アンコールは、リレーと騎馬戦をもう1度ずつしました。
 リレーは、お父さんがエリマキトカゲのように小股で水面を走るようにしたらいいことを教えてくれました。
 また、速い人をあえてゆっくりの人と一緒に走らせて、混むことなくスピードを生かしたほうがよいことも教えてくれました。
 もう一度、走りの練習をしていたら、なるちゃんが、足を内から外に回すようにして走ったら走りやすいよ、と教えてくれて、そうしてみたらとても走りやすくてもっと走ることが気持ちよくなりました。
 結果は2位になってしまったけれど、チームのみんなとハイタッチしてとても嬉しかったです。

 騎馬戦は、もう1度上にのせてもらいました。
 とても強い人ばかりで、なおとさんが上に乗っていてとてもびっくりしました。
 現時点で2位だったので、1位のピンクチームに狙われるだろうなあと思っていたけれど、りゅうさんが仲間意識を持ってくれて狙われませんでした。
 そのかわり、みかちゃんとなおとさんとりんねちゃんに狙われました。なおとさんが指揮していて、目がとても怖かったです。
 なぜ狙ってくるのか分からなかったけれど、なおとさんがとても強い力で強引に押してきて、けいたろうさんも腰が90度に曲がっていて、なんども落ちそうになったけれど、本当に騎馬が強くて崩れなくて、そのたびに九死に一生を得たような気分になりました。
 最後は気持ちで負けてしまってとても悔しかったけれど、とても楽しかったです。

 罰ゲームを受けたのは、青チームで、青チームのメンバーにはみんなで泥を掛け合いました。
 泥のはねるバシャバシャしか聞こえない世界になって、その中でどんどん青チームの人が顔も髪も泥で汚れていくのが少し心苦しかったけれど、泥をかけ続けました。
 たまに反撃されて、でも楽しかったです。
 最後はみんなと念願の泥の中にダイブできて、本当に一皮むけたような気がして嬉しかったです。
 色んな人と相撲を取り合って、そのたびに背中から投げ飛ばされて、負けても楽しくて嬉しくて、自分が自分じゃないような感じがしました。

 泥の中で必死に戦ったり埋もれたりしている時間は幻のように、今にも記憶が薄れていくようです。
 でも、それだけ我を忘れて本能で遊んだのは初めてかもしれないと思って、こんな知らない自分を知れたのが嬉しいし、自分から離れる幅が広がったような気がして嬉しいです。
 この思い出を決して忘れずに、明日からの生活をまた一生懸命頑張りたいなと思いました。

 

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