写真:さとみ  文:たけひと

いまの季節に、なのはなファミリーとその周りで見ることのできる花たち。
それぞれの花の表情と物語を、写真と文章でお届けします。
(「なのはなファミリーで見られる花」は毎週月曜日に更新しています。)






第18回(2019年9月24日)

フジバカマ

万葉の世から時を超えて「秋の七草」として、
今も密やかに壮大なドラマを紡ぎ続けるフジバカマ。
わずか、5ミリの蕾。
やがて蕾の先から、一斉に純白の打ち上げ花火が開いたかと思えば、
それは2つに割れて長々と伸びた雌しべの群れだ。
わずか、5ミリの花。
その花をめがけて必ずやってくるのは、
オオムラサキに国蝶の座を譲った大型のタテハ蝶、アサギマダラ。
フジバカマの蜜に含まれるピロリジジンアルカロイドは天然毒素で、
この毒で敵から身を守り、そしてオスはフェロモンの原料とするために、
アサギマダラは、フジバカマの蜜が欠かせない。
日本で唯一の渡りをするアサギマダラは時に2000キロ以上も、
飛翔を続けて南の島へと渡っていく。
それを支える、わずか5ミリのフジバカマの花の蜜。
数千年の時を超えて繰り返されてきた
フジバカマとアサギマダラのドラマは、
いまなお秘めやかに紡ぎ続かれている。


〈アサギマダラ〉



これまでの花
















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