第216回「我欲と、自分を大切にすることの違い」

【質問】
 我欲と、自分を大切にすることの違いとはなんですか?
 自分を大切にすることと利他心は時々矛盾している気がしますが、両立することはできますか。

 
 

【お父さんの答え】
お父さん:
 これは、どうなのかな……。
 みんなに聞いてみましょうね。自分を大切にするというのと、利他心が、矛盾するかもしれないなと思うか、思わないか。
 矛盾するんじゃないかと思う人は手を挙げてみてください。(2人)
 矛盾しないんじゃないのという人は手を挙げてみてください。(ほぼ全員)
 そうですね。僕は、矛盾するというふうにはまったく思っていないですね。
 「我欲」と「自分を大切にする」というのは、ちょっと違うんですよね。
 我欲っていうのは、自分だけが他の人よりも得をする。そんな欲ですよね。「自分だけが」という欲です。それはもちろん持っちゃいけないんですけど、じゃあ我欲と、自分を大切にするということはどう違うのか。
 すべての人は、自分を大切にしなきゃいけないです。当然ながらね。
 すべての人は自分を好きにならないといけない。自分を好きにならない人は人を好きになれませんよ。自分を嫌いなんですから。
 自分を好きになって自分を大切にする。自分を大切にできない人は、人を大切にできないですよね。上手に自分を大切にする。
 自分を大切にして自分を好きになるということは、自分の身体とか自分の脳みそとか、そういうのは全部、借り物と思ってくださいよ。自分のものは何かというと、魂だけです。霊は自分のものでしょ。だけど自分の身体とか自分の頭とか感受性も、せいぜい借り物なんですよね。これはもう神様から借りてきたと思ってくださいよ。

 ……人が生き物として生まれてくるというときには、神がかり的なことが必要なんじゃないかなという感じがするんですよね。
 今、変なことを、思いついちゃいましたけどね。
 卵から雛が孵りますよね。そのとき、卵の殻をとったらどうなるかという実験がある。発達の様子がよく見える。卵をそっと割って、ラップをして、発達の様子を見る。どんどん、孵っていくんですよね。だけど最後の最後で、雛にならずに死ぬんですよね。卵の殻の中じゃないと結果的に雛になれないみたいで。まだその実験は成功していないんですよ。
 iPS細胞でいろんな皮膚や臓器を移植する、それはできるだろうと思うんです。でもiPS細胞で一人の人間を丸ごと作ることができるか。できないんじゃないかと思う。神様というとオカルトチックな感じがしますが、何某かの意志が働かないと人間はできないんじゃないかと思う。

 人間はなにか役割を持っている、役割を果たすために生まれてきていると思うんですね。この世界にね。それはなんの宗教を持っていようが、持っていまいが、全員一緒。役割が終わったら死ぬんだと思うんですよ。ネズミが1年以下で死ぬように、人間も長生きする人もいる、短く生きて死ぬ人もいる。
 盛男さんが長生きなのは、なのはなファミリーを助けなきゃいけないという役割を背負っているので、なかなか役割が終わらない、という感じ、本当にそう思いますよ、僕は。
 だから、神様から――ちょっとオカルトチックになりますけど――神様からもらった命で、神様から借りた身体と頭で、何事かを果たすためにこの世界にやって来た。そのためにみんなも生きているんです。だから、言ってみたら、人間は全員が使わされし者なんですよね。この世に、使いに出されている。
 それなのに、自分はいっちょ前だと勘違いして、何でも一人で決めて、何でも一人でやっていくというような、神をも恐れぬ自信と、神をも恐れぬ行動をしていたら、それはつまずくでしょう、というふうに僕は思うんです。
 だから、好きなことをしていいんだ、法律を侵さなければ好きなことをしていいんだという人、神をも恐れぬ人はどこかで罰が当たると思う。我欲を持っている人は神を恐れぬ人ですよ。法律には引っ掛からなければいい、いっぱい頑張って褒美をもらって、みんなから羨ましがられたり褒められたり、みんなよりうんとお金持ちになって何が悪いことがあるんだ、そういう大威張りな考え方。一見、間違いじゃないんですよ。
 だけど根本のベースが違うでしょうと思います。努力してなにか得るのはいいですよ。だけどそもそもスタート時点で、自分の能力をこの世でひけらかすために生まれてきたんじゃなくて、自分の能力をこの世で役立てるために生まれてきたんだ、みんなにプラスの影響を与えられる存在になっていくことだけが正しいのであって、目的と手段を履き違えてはいけない。
 だから自分を大切にすることは目的じゃないですよ。自分を大切にするのは当たり前の話ですよ。前提ですよ。
 目的は、この世でなにか役に立つことをするために生まれてきた。うまいものを食ってディズニーランドで遊ぶために生まれてきたんじゃない。自分が褒められることが目的じゃない。振り返ってみたら、褒められていたな、というのはそれはいいことをしたということだからいいんだけど、褒められたい、立派になりたい、高い評価を受けたいということは目的にしてはいけません。それはあくまで、結果でしかないですよね。
 より自分の能力を最大限に使ってより多くの人にプラスの影響を与える人になっていきたいなということは、自分を大切にすることであり、利他心であり、全く矛盾しない。それは、我欲とはぜんぜん違うものです。そういうことなので、どうぞご理解ください。

 
 

(2019年9月20日掲載)









第66回「自己否定について」
第67回「友達が欲しい人、そうでない人」
第68回「未来を信じる」
第69回「山を登ると」
第70回「リーダーをすると苦しくさせる」
第71回「自分から人を好きになる」
第72回「小さいころからの恐怖心」
第73回「お姉さんのような存在を」
第74回「作業に対して気持ちの落差が激しい」
第75回「大きな希望を持つとき①」
第76回「大きな希望を持つとき②」
第77回「夢について・集中力について」
第78回「やるべきことをできていなくて苦しい」
第79回「やるべきことをできていなくて苦しい②」
第80回「真面目さは何のために」
第81回「高いプライドをつくるには」
第82回「番外編:そうだ、お母さんにきいてみよう!」
第83回「相談、確認が多いことについて」
第84回「自信を持つ」
第85回「間の良さ、間の悪さ」
第86回「過去を美化してしまう」
第87回「統合力を高めるには」
第88回「見張られているような不安」
第89回「どうして人間だけに気持ちが必要なのか」
第90回「休日になるとやる気がなくなってしまう」
第91回「低気圧」
第92回「どうして動物を飼うの?」
第93回「自分を褒める話をするには」
第94回「眠れない」
第95回「ふいに恥ずかしくなる」
第96回「躾について」
第97回「壁をなくしてオープンになるには」
第98回「自分がオーラのある人になるには」
第99回「私のストレスは何?」
第100回「社会性を身につける」
第101回「依存を切り離す期間は? その後はどう変わる?」
第102回「依存を切り離すことについて②」
第103回「会話が理解できない・生きる意味」
第104回「何者にもなれないのでは、という不安」
第105回「一緒に長時間いられない」
第106回「人の気持ちを汲めない」
第107回「リーダーとしてちゃんと動くには」
第108回「仕事への情熱と、興味があること」
第109回「日々の習慣を持つ」
第110回「自分のアスペルガー的な要素について」
第111回「外見について」
第112回「芸術、情緒、愛情 心の深さ」
第113回「なぜ風俗業は禁止にされないのか」
第114回「生き難さを抱えていなかったら、どんな将来の夢を」
第115回「健全な家庭なら自我は育つのか」
第116回「自我を育てる」
第117回「説明が理解できない」
第118回「好きな花①」
第119回「好きな花②」
第120回「血を連想させる単語を聞くと」
第121回「社会性と、基本的な姿勢」
第122回「深い関係をとって生きる」
第123回「ノルマ感、義務感が強い」
第124回「野菜の収穫基準がわからなくなる」
第125回「自分を楽しませること、幸せに過ごさせることが難しい」
第126回「向上心を持てないこと」
第127回「アーティスティックな心」
第128回「野性味を取り戻す」
第129回「個人プレイからチームプレイへ」
第130回「すべてのことを高いレベルでやりたい」
第131回「なぜ、痩せているほうが良いと思われるのですか?」
第132回「予定が変わると、気持ちがもやもやする」
第133回「楽観主義者と悲観主義者の境界線」
第134回「上品に、笑顔で、美しく」
第135回「続『上品に、笑顔で、美しく』」
第136回「嘘をつけない」
第137回「お父さんが怖い 前編」
第138回「お父さんが怖い 後編」
第139回「見事やで」
第140回「頼まれごとが不安・時間に遅れる①」
第141回「頼まれごとが不安・時間に遅れる②」
第142回「頼まれごとが不安・時間に遅れる③」
第143回「大きな声を出すこと」
第144回「時間の使い方」
第145回「お腹がすく」
第146回「本を読む時、第三者の視点になってしまう」
第147回「罰ゲームの答えとユーモア」
第148回「アイデアが出ないこと」
第149回「気持ちと身体の助走」
第150回「花や動物を可愛いと思えない」
第151回「美味しいセロリ」
第152回「尊敬している人といると、あがってしまう」
第153回「考え事がやめられない」
第154回「認めてもらいたい気持ち」
第155回「寝汗をかかなくなった」
第156回「時間の不安について」
第157回「楽器を練習したい、本を読みたい」
第158回「疲れを認めたくない」
第159回「アトピーと蕁麻疹」
第160回「はっきりした人になりたい」
第161回「会話と、興味の深さについて」
第162回「思春期の不安定」
第163回「潔癖症について」
第164回「自尊心」
第165回「自分の身体のサイズ感をとらえるのが苦手」
第166回「兄弟を心配する気持ち」
第167回「自分の声への違和感」
第168回「野菜の調子が悪いと、自己否定してしまう」
第169回「好きな気持ちと、誤解をされることへの不安について」
第170回「トイレが近いことについて」
第171回「競争意識について①」
第172回「競争意識について②」
第173回「コンディションによって態度が変わる人、変わらない人」
第174回「恐がりなことについて」
第175回「テンション」
第176回「目を見ること、見られること」
第177回「よいお母さんになる10か条」
第178回「音楽と我欲①」
第179回「音楽と我欲②」
第180回「時間の使い方と焦りの気持ち」
第181回「自分に疑心暗鬼になって、不安に陥ってしまうのはなぜ」
第182回「有志の募集に手を挙げづらい」
第183回「緻密に」
第184回「いつも怖い」
第185回「体型に対するこだわり」
第186回「気持ちの切り替えが、うまくできない」
第187回「米ぬかぼかし作り」
第188回「評価すること」
第189回「堂々とした人に怯えてしまう ①」
第190回「堂々とした人に怯えてしまう ②」
第191回「耳が良くないこと」
第192回「限界」
第193回「物を簡単に捨てることができてしまう」
第194回「整理整頓、片付けができない」
第195回「次のミーティングは、いつですか?」
第196回「整理が過ぎるのは症状ですか」
第197回「人をもっと理解したいということについて」
第198回「体育の授業が怖くて、さぼっていたことについて」
第199回「完璧が怖い」
第200回「やるべきことに追われてしまいがちな気持ちについて」
第201回「正面から受け取りすぎることについて」
第202回「手持ち無沙汰にさせることが怖い」
第203回「生き物が好きで触りたくなる気持ちについて」
第204回「魚の食べ方について」
第205回「ステージで間違いがあったときは」
第206回「作業で焦ってしまう」
第207回「調理されて食べられる魚はかわいそう?」
第208回「頑張ろうとすることに疲れた」
第209回「自己愛性パーソナリティ」
第210回「期待について その①」
第211回「期待について その②」
第212回「アウトプットで生きる」
第213回「キャパシティを大きくしたい」
第214回「コミュニケーション」
第215回「秋が寂しい」
第216回「我欲と、自分を大切にすることの違い」
第217回「声を前に出して歌うには」
第218回「できる気がしない、と感じてしまう」
第219回「苦手なことをしている時間を苦痛に感じてしまう」
第220回「握力について」
第221回「喜び合うための全力」

第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
こちらからご覧いただけます!
Side effects medicine online pharmacy enter your Health Record number. Best-quality discount drugs http://online-pharmacy-rx.com `[!: Canadian drug stores works with a drugstore. Order and buy medicines through the Internet for the lowest prices in canadian pharmacy <;< generic viagra : Announcements of new drugs. Shares. Best price.