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「つながる、広がる、納涼祭」 なお




8月25日

 なのはなの納涼祭は、たくさんの方と作り上げた素敵な1日となりました。
 納涼祭は、なのはなファミリーと地域の方、なのはなファミリーと卒業生、なのはなファミリーと私たちを応援してくださる方々、多くの人とのつながりを強く感じられるイベントです。
 だから、私は納涼祭が好きなのだと思います。

 私たちの家、ホームグラウンドの古吉野で開く、手作りのお祭りです。
 多くの方の協力があってこそ開催できるお祭りです。
 当日、永禮さんが会長を務めるなのはなファミリー友の会の方たちが出店などのお手伝いに来てくださいました。
 ひでゆきさん、りゅうさんも、朝から準備をし、本番を迎えました。
 卒業生のそらちゃんがご夫婦で手伝いに来てくれました。
 河上まさはるさんは、毎年やきそばの出店を出してくださいます。
 今年は、りゅうさんがまさはるさんに教えていただきながら、やきそばを焼きました。
 まちこちゃんの姿も、出店のテントにありました。
 あいこちゃんとこうみちゃんが帰ってきてくれました。
 岡山の看護学校に通うりなちゃんは夏休みで約1週間なのはなで過ごし、納涼祭当日まで一緒に過ごすことができました。
 みんなで企画した遊びの屋台やおもてなしの食べ物の屋台、飾り付け、演奏とダンス、そこになのはなを応援してくれるみなさんの力が集まり、お祭りは実現します。
 なっちゃんの訓練をするなのはなの会から始まった納涼祭。
 規模や、場所は変わっても、多くのボランティアの方の気持ちがあって作ることができるお祭りであることはずっと変わりません。思いのつながりが、そこにはあります。

 お母さんが以前、話してくれました。
「納涼祭は、卒業生がたくさん帰ってきてくれて、お店をやってくれるようになったらいいなとずっと思っていたんだ」
 お母さんの言葉を聞いたとき、私は自分も何年後かに、卒業生として、出店をしている自分がいたらいいなと思ったことを覚えています。
 卒業して生活の場所が離れても、毎年8月にはなのはなに集結し、みんなと一緒に納涼祭を作れることを思うと、とても嬉しくなりました。
 お互い様なのだと思いました。卒業生には、いつでも帰ってくることができる場所として、なのはながあります。
 なのはなにとっても、卒業生の存在は大きく、様々な形で力になってくれます。
 仕事組も仕事をしながら、お祭りをつくる一員となっています。
 私は農協組のみんなほどの力にはなれなかったけれど、本番ではみんなの一部に少しはなれたかなと思い、そう思えることが幸せです。
 そうして、お互いにプラスの存在でいられること、そして一緒に大切な時間を作り上げられることがとても嬉しいです。
 主催者側だけではなく、お客様として来てくださる地域の方とも、年々つながりが広がり、確かなものになっていくことを感じます。
 音楽の感動が、演奏する人と聴く人の間に生まれるように、納涼祭の楽しさやあたたかい空気は、お祭りを作る側と、来てくださるお客さんとの間に生まれます。

 私は今年、クイズショウから盆踊り、抽選会までの進行をしました。
 お父さん、あゆちゃんと、クイズの内容や演出を考えました。
 クイズは初めての企画でした。
 なのはなの内輪企画の早押しクイズショウが盛り上がり、納涼祭でも取り入れることになりました。
 なのはなのことをより知ってもらうこと、そしてなによりも地域の方が楽しみ、嬉しい気持ちになる企画にできたらと思いました。
 クイズは、5つの分野からの出題にしました。
 音楽、農業、スポーツ、というなのはなの活動の3本柱、それからなのはなの子に関する問題、古吉野地域に関する問題の5つです。
 クイズ以外で、MCのつなぎでなのはなアンケートを発表するのはどうかとあゆちゃんに提案をしました。
 するとあゆちゃんは、それをクイズにしたらいいじゃないかと言ってくれました。急遽、当日の昼食の時間にみんなにアンケートを取りました。

 古吉野地域の好きなところは?
 なのはなの作業で好きなものは?
 『好きなところ』では、綺麗な夜空、田んぼがたくさんあるところ、日本的な景色、マラソン練習の時に声をかけてくれるあたたかい人柄、という答えがでました。
 挙手で順位も決めました。
 朝起きて、畑作業に出るときに見る畑や、山々の景色、代掻きや稲が実った季節には一層豊かな景色が広がる石生田んぼの光景、夜に見上げる星空、笑顔で挨拶を交わし、畑のことでは色々なことを教えていただき、力を貸してくださる地域の方。
 いまこの生活は、当たり前にあるけれど、当たり前ではない、大切でかけがえのないことだと感じました。
 『好きな作業』のアンケートでは、畑の作業がいくつも挙がります。
 土寄せに草刈り、肥料入れ、定植、そして収穫。
 ほとんど表に差がないくらい、どの作業にも30人40人の手が挙がります。
 地域の方は農業をされている方が多いので、なのはなの子たちが今畑作業を心から楽しみ、大好きなことが伝わったら、地域の方も喜んでもらえるだろうなとと思いました。
 クイズを通し、ただのなのはな情報を知ってもらうということだけではなく、私たちの気持ちが伝えられると思いました。
 音楽もスポーツも畑も、それを通して地域とつながっています。
 教えていただくこと、一緒に楽しむこと、そのことが私たち嬉しいです。
 この地域で活動できることの喜びがあります。
 それをクイズを通して、表現できたらと思いました。
 そして、早押しクイズというショウ自体も楽しんでもらいたいと思いました。

 クイズショウの本番では、小学生の子から、勝央音頭保存会の方、日頃畑をしているとお会いする近所の方まで、たくさんの方が立候補で出場してくださいました。
 1回戦5人、10問の出題です。
 回答席に座ったみなさんが真剣な表情で問題を聞く姿や、3択の答えを言う前に「わかった!」と早押しボタンを押する様子に、司会をする私もクイズに熱くなりました。
 全部で50問のクイズを用意していたのですが、時間の都合で3回戦まででショーは終わりとなりました。
 一番出したかった、古吉野地域の好きなところは、の問題を出題できなかったことが非常に残念でした。
 初めての企画で、早押しの判定に迷う場面が出てしまったり、問題の組み合わせなど、改善すべきところは多々あったのですが、「正解!」といった時の回答者の方の笑顔や、観戦してくれる会場の方の協力的な空気がとても嬉しくて、この企画ができてよかったです。
 進行をする私も、このクイズショーをドキドキとした緊張感や、当たった時の嬉しさなど一緒に味わうことができました。
 もしこのクイズショーが定番のコーナーとなるのならば、次回はもっとスムーズに進行をし、より楽しめるものにしていきたいです。

 今回の納涼祭は、これまでにない別の視点で体験できたことも、私にとっては発見がある1日でした。
 納涼祭と言えば、司会進行の役割でしたが、今年はクイズショウからの司会で、演奏の時間は出店や客席の近くにいました。
 体育館の演目が始まる時間になると、私は中庭のみなさんに声をかけに行きました。

「もうすぐ演奏が始まります。よろしかったら、体育館でご覧ください」
「体育館でも、お食事をしていただけます。ぜひ演奏をご覧ください」
 ベンチに座り屋台のメニューを味わう方、地域の方と歓談する方、子供たちは射的や吹き矢に盛り上がっています。
 私は声をかけると、「そうなの?」「始まるって、行こうか」と返してくださいました。
 演奏を見ていただきたいという気持ちはもちろんありますが、古吉野なのはなという場所で、リラックスしてくつろいで過ごしていることだけでも、嬉しいなと思いました。
 なのはなファミリーの子だけにとっての帰れる場所というのではなく、地域の方にとっても、この場所があることが、1年に一度であっても、大切で嬉しい時間を過ごせる場所なのかなと思いました。

 演奏が始まると、私は体育館内のヨーヨーとトマトすくいのお店に立ちました。
 お店番は、ゆかこちゃんと、卒業生のりなちゃんでした。
 私は、ピエロのような衣装(虹色のアフロのカツラに、水玉のジャケット、ストライプのパンツにタイツ)を着ていました。
 サブアイテムとして、腹話術で使うような人形の相棒を携えていました。
 子供たちが、そのいでたちと人形を喜んでくれました。
 子供は、夢中になってトマトやヨーヨーをすくいます。
 その傍らには、お母さんお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん。ステージからは演奏が聞こえてきます。
 ある男の子は、踊りにくぎ付けになり、みんなの振り付けに合わせるように、一緒に踊っていました。
 ヨーヨーで遊んだあと、お母さんは子供を連れて演奏を見ようかという様子でした。
 私は、前の方の2番席が空いているので、ぜひどうぞ、一番前でよく見えますよ、と伝えました。
 その家族連れのみなさんは、嬉しそうにその最前列の席に行きました。

 パイプ椅子の客席では、1曲1曲、真剣に聞いてくださっていました。
 なのはなのステージを見たことある方でも、この納涼祭で初めて聞く曲もあったと思います。
 新しい演奏に興味を持ち、見つめ、聞く目がキラキラとしていました。
 さやねちゃんのギターのあと、名前を聞かれました。
「今演奏していた子、なんて言うの?」
「ギターめちゃくちゃうまいねぇ。あれくらいうまかったら、ソロでもできるよね」
「さやねちゃんだって!」
 さやねちゃんのギターに惹かれた気持ちが伝わってきました。
 ただ技術的にレベルが高いというだけでは、心を打たないと思います。
 さやねちゃんの気持ちがのったうえでの高い技術の演奏が、見る人に届くのです。
 本番前、お父さんとお母さんが話してくれた『お客様の前に立つときには、常に高いプライドを持つこと』という言葉を思い出しました。
 さやねちゃんの誇り高い演奏、表情が、本当に綺麗でした。

 中庭の出店にいたりゅうさんやひでゆきさんも、交代で時間を作って体育館の演奏を聴きに来てくれました。
 曲が進むごとに体育館の客席に人は増え、気付けばパイプ椅子は埋まっていました。
 踊るみんなの表情を映すように、明るく大きな笑顔のフラダンスには、お客様もにこやかな表情になり、強い意志を込めた曲には、その引き込まれるように真剣に見えてくださる方の表情が目に入りました。
 初めてなのはなを見る方も、何回も足を運んでくださるファンの方にも、この日の演奏が心に響き、伝わったのではないかと思いました。
 そのことに私はとても誇らしい気持ちになりました。

 私は、遊びを楽しむ子供たちの目線で納涼祭を感じ、客席から見る地域の方の目線で納涼祭を感じていました。
 ウィンターコンサートとも、他の場所に出向くイベントとも違う雰囲気が納涼祭にはあります。
 出店からただよう美味しそうな香りや、射的や吹き矢から聞こえる完成、おしゃべりに花が咲くざわざわという人の話し声、そして演奏の音、みんなのダンス。
 ひとつのステージにみんなの視線や気持ちが集中しているわけではないけれど、そこには一体感があります。
 この地域で暮らすこと、この地域のひととつながっていること、夏の一夜を家族や仲間と過ごすこと、なのはながその気持ちや時間をつなぐ場所になっていることがとても幸せなことだと思いました。

 心配されたお天気も、納涼祭の成功に協力してくれました。
 開演前からパラパラと落ちてきた雨粒もやみ、盆踊りと抽選会は予定通り外で行うことができました。
 ロータリーでの輪踊りには、保存会の方が間間に入り一緒に勝央町の踊りを踊りました。
 抽選会では、お父さんが進行のマイクを握り、ジャムやコンサートの招待券、なのはな野菜セットなどのくじ引き当選がテンポ良く進みました。
 やよいちゃんが、マイクなしで大きな声で「おめでとうございます!!」とずっと盛り上げていた声が印象的でした。
 9時。無事に、納涼祭がおひらきとなりました。
 お祭りの後は、嬉しい嬉しいかき氷の時間です。
 永禮さんが店長のかき氷屋さんに行列を作り、みんなでいただきました。
 涼しい秋の風を感じつつも、のどはカラカラでした。冷たい氷が美味しかったです。
 そして、ゴザでくつろぎながら、かき氷の食べ比べをみんなとする時間が、お祭り後のなによりのプレゼントです。

 人とのつながりが広がり、深まり、この地域になのはながしっかりと根を張って生活をしていける安心感や、幸せを感じる納涼祭が、とても嬉しかったです。
 卒業生のみんながこの地域に築いてきたなのはなファミリーという存在を、これから先のなのはなの子に良い形でつなげていけるようにしていきます。

 

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