第201回「正面から受け取りすぎることについて」

 正面から受け取りすぎることについて。人からの意見、言動をストレートに受け取りすぎて、右往左往して疲れてしまうことが多々あります。ここでしばらく過ごして、一緒にいる人のこともわかってきたつもりで、評価しているつもりなのに真に受けすぎてしまう癖があります。まだ、ちゃんと評価できていないのでしょうか。来たときに比べればかなりましになってきたと思うのですが、まだあります。
 人の瞳の微妙な動きや表情の変化などにとても敏感です。そのたびにショックを受けたり、単純に喜んだり、感情に起伏があります。

 これは関係があるかないかわからないのですが、中学生や小学生の時に、みんなが授業を聞いているとき私は、先生の話を聞くみんなの表情、空気が気になることが多かったです。どうして私にはこういう性質があって癖が直らないのでしょうか。これも傷ついたために起こることでしょうか。

 
 

【お父さんの答え】
お父さん:
 そうですね。傷ついたために起こること、と言っていいでしょうね。
 でも人って、もともと周りの人からの影響をかなり強く受けるものですよ。それは認めていいんじゃないでしょうか、良くも悪くもね。
 そういう影響を受け過ぎる状況を抜け出るためには、今ちょっと何人かの人にやってもらってるんですけど、人の評価をきちんとするといいんです。これができているようで、意外にできていないんです。
 人ってなんとなく思っている、と感じるだけで、実は何も思っていなかったということがほとんどなんです。頭のなかになんとなく、もやっとあるときには、すごく大きなものに感じているみたいに思えてしまうのだけど、人の評価をはっきり書いてみたら、割とはっきり「え、自分って、この人のことをこんなふうに思ってたの?」みたいなことになる。
 なんとなく思ってる、「この人は、こんな感じの人かな」と思ってるのを紙に書いてみたら、まったく違った評価になることがあります。あるいは、こんなんじゃないかなと紙に書いていくうちに、こんな人なんだよねとわかっていく、それがあるんですよ本当に。

 だから、きちんと評価しなおすというか、時間があるときに、それぞれの人をはっきり評価して、心に留めておけばいいんです。
 で、評価する項目というのを具体的にしたらいい。「この人はこんな性格だ」とかではちょっと曖昧で、占いコーナーを読んでるみたいなことになってしまいます。
 だから、一つの評価項目を例に出せば「この人は自立に近づいていっている人かどうか」で見るといいです。自立に程遠いのか、自立に近いのか。自立に近い人、遠い人に分類するだけでも、自分の気持ちがかなり整理できます。自分がどういうところに位置しているかも、少しわかってくる。自立に遠い人からは、何かを言われても聞き流すくらいでいい、と自分で思うことにすればいいのです。

 そうやって、周囲の人の位置づけをはっきりさせておくと、人の表情とか言葉も受け止めやすくなってくる。気にならなくなったりします。
 もっとこの人の言うことは気にしなきゃいけないということもあるでしょうね。
 言えることは、全体的に、周りの人を高く評価しすぎていて、自分のことを低く評価しているので、重く受け止めなくてもいい人から言われたことを、大事に聞き過ぎちゃったりするとダメージを受けることがあるということなんです。

 なのはなファミリーでは、人を評価する言葉を口に出して言ってはいけない、と言っています。褒めたりするのも上から目線になるからいけないし、けなしたりすることももちろん、いけない。
 だけど、心の中できちんと評価するということは、常にしていないといけないんじゃないのかな。それがちゃんとできる人と、できない人がいます。
 それから野菜に対してはきちんと評価できるのに、人に対してはちょっとぐちゃぐちゃになっちゃってる人、いるんですよ。
 僕なんかも、咄嗟に、人から何かを言われたとき、動揺したり、判断に迷ってしまうことがあります。でも、人の言うことを聞きすぎると間違った判断になるということがあるから、咄嗟に言われたようなことは、聞かないほうがいいんですよ。
 特に人に影響を与えやすい人というのがあって、それは悲観的な人です。
 悲観的な人が言う、大悲観的な予想、これはどうも人を動かしやすい。それを元に行動を起こしたら、えらい大変なことになっちゃいますよ。
 あと、やっぱり人の評価をできない人の言動、行動は疑わなくちゃならない。
 そういう人の報告を聞いて、真に受けると、判断を間違いますよね。
 そんなふうに、この人は報告を間違えたり、判断を間違ったり、勘違いが多い人だなということを事前に見定めておくといいですよ。
 勘違いがほとんどなくて、メジャラブルで、正確に報告している人は、いつも建設的に物を考えている人です。
 そういう人の報告と、ありきたりに前と同じことを言いたがる人の報告をそれぞれ評価していくと、自ずとその人の持っているスケールがわかってくる。
 建設的じゃない人、評価が曖昧でメジャラブルじゃない人、アイデアがあまり出ない人、そういう人だったら、あまり重要視しなくていいんじゃないか。
 ただ、声が大きいのに見当違いなことを言う人が一番困ります。声が大きいから確信を持って言っているのかと思うと、まるで違ったりする。
 声が大きい人には気をつけないといけない、そんな感じがします。
 
 
 

(2019年7月26日掲載)









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第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
こちらからご覧いただけます!
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