第180回「時間の使い方と焦りの気持ち」

【質問】
 時間の使い方と焦りの気持ち
 
 私はリーダーさんや、夜にいろいろな当番をしている人に比べて、忙しくはないのに、いつも気持ちが忙しくて焦ってしまいます。
 朝の畑に行くまでの時間や、集合の間の短い時間でも、勉強や日記などを進めたいと思ってしまいます。
 また、時間が取れないときになんのやる気も出なくなってしまい、マイナス思考になったり、朝や夜、作業時間で、勉強やダンスや個人のことを進めている人を見ると、急に不安になってしまったり、何をするでもなく座っている人を見ると、変な気持ちになります。
 この気持ちはどうすれば無くなりますか?
 
 自分の考え
 ・焦りやイライラなどの気持ちは、自分の親が子供にその気持ちを出していたからで、自分のどこが親のようなのかを正しく認識すればなくなる。
 ・自分も時には休んだり、ボーッとしてみる。
 ・その他
 

 

【答え】
お父さん:
 忙しく動いている人を見ると、忙しくない自分に対して焦ってしまう、ということなんですね。
 あとは……少しでも待たされるようなことがあると、焦って勉強や日記などを進めたいと思ってしまうということですけどね。焦ることもあれば、ボーッとしている人を見ると変な気持ちにもなる、ということですね。
 つまり、人を見るとものすごく左右されるということ。それは自分が無いということです。もっと「自分」を持てばいいんですね。
 自分を持つということ、これはちょっと難しいなというふうに思うんですね。
 どうやったらいいのか。例えばここで目標としてる人がそれぞれいると思うんですけど、「◎◎ちゃんだったらこういうときどうするかな」と考えるのが1つの方法です。
 あるいは、お父さんだったらどうするかな、お母さんだったらどうするかなというのを考えて、それを自分の基準にだんだんしていって、やがて小さい自分ができて、「自分はこういうとき、どうする」という気持ちを持てるようになる。そういう自分を作るということがすごく大事なんじゃないかなと思いますよね。
 その第一歩は、特定の人の真似をすることです。
 

 あとで、簿記部8期生に集まってもらって、勉強の仕方を話そうかなと思っていますけど、15分あったら勉強できます。15分を1つの単位と考えましょう。5分だったら時間が短すぎる。広げて勉強しようかなと思ったところでお終いになっちゃうので。
 ただ、5分でも小説は読めると僕は思います。僕だったら短い空き時間は日記を書くよりも何よりも、小説を読むというので使いたい。で、意外と、本を読んでいると、ちょこちょこ気持ちを繋いでいくことになるので、その1冊の本を読み終わるまで、その本の気分がずっと続いて、あまり焦ったりしないんじゃないか。その本の気分をずっと維持できるんじゃないか、僕はそんなふうに思いますよね。
 僕はみんなくらいのときには、とにかくずっと延々と本を読んでいました。平均すれば1週間に5冊くらいは読んだと思います。本で気持ちを作ることもできるでしょうね。
 そういうところがあるので、もうちょっとこの人は自分を作る、そのために本を読む、あるいは自分の目標とする人なら、こんなときどうするかなと、それを考えながら自分をいつも作っていくということが大事なんじゃないかと思います。
 

 きょう午後のミーティングの人たちには話したんですけど、卒業生を見ていて、気持ちが上下したりする人と、比較的に気持ちが定まっている人がいます。その違いは、やっぱり自分があるか、自分がないかの違いだと思うんですね。
 自分がない人は、周りにいつも刺激を受けて、周りの目を気にして、周りの人の評価を気にして、気持ちが上がったり、下がったりしてしまう。
 周りの人が忙しくしてると、自分も忙しくしようとしたり、周りが落ち着いていると自分も落ち着かなきゃとか。そんなことをやってるとだんだん自分を失って、すごく焦っていくんですね。
 自分を持ってる人はそういう乱高下はないですね。あまり目の前の人の評価には、左右されない。だからなるべくここにいるうちに「自分」を作って、他の人からの評価や、目の前の人の評価が気にならないようにしておくといいでしょう。
 

 で、どうも気持ちも、守りと攻めがあって、守ってる人はいつも守っちゃうんですね。評価を気にする人はいつも人の目ばかり気にする。
 でもその反対に、自分が人を評価しようという気持ちになると、人間というのは一方通行の頭しか持てないので、評価されることが気にならないんですよね。
 僕は、あまり人からどう思われるのかな、どう評価されるのかなというのは気にならないんですけど、それはいつも自分がまわりの人を評価してるからだと思います。
 自分の評価を気にしている時間がないんです、脳みそ的にね。だから自分から人を評価してしまえばいい。いつも心の中で、「評価」という攻めに出ていく。そういう事を考えてみてはどうかと思いますね。
 

 この前、世界卓球がありました。日本人選手が中国人選手に勝てないんですよ。
 卓球というのは、ボールを使ったチェスとも言われています。考えるんですね。
 相手の裏をつく、意表を突くことが勝つためには大事です。そして、卓球も責めの卓球と、守りの卓球がある。そのどちらかをいつもしているんです。
 勝ってると思って調子に乗って攻めに出て、無理打ちをすると自分でミスしちゃう。その反対に、守ってばかりいると攻められちゃうんですね。卓球というのは責めと守りを絶妙に使い分けて、守り、守りで大事にいっておいて、向こうがちょっと隙を見せたらすぐに攻め、というふうに一瞬で守りから攻めに転換をする。攻め、守り、攻め、守りと、1球ずつに、攻めと守りの意味合いを違えて打っていって、そのバランスしたところで、勝てるところがあるんです。
 で、どうも見ているとね、日本の選手って、攻めになると攻め一方になって単調になって負けたり、守りになると守りになって負けたり、そういうことがちょっとあるんじゃないかなというふうに思うんですね。
 みんなも普段の生活も同じことなんです。ポジティブに能動的に行くのか、受け身で行くのか、そのどっちかなんです。一方的になるのはダメなんですね。
 能動的にいったり、受動的にしたり、気持ちの出し入れというか切り替えを上手にすることを考えてみてはどうでしょうかということなんです。そしたら、こういう焦りというのはなくなるんじゃないか、そう思います。
 

 
 
(2019年5月10日)









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第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
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