第170回「トイレが近いことについて」

【質問】
 私や、私の姉妹は、小さい頃からずっと、トイレが近いです。
 そのことを自覚したのは、小学校に入ってからです。毎日起きてから学校へ行き、家に帰るまで、飲み物を飲むのは、朝食のときと学校給食の牛乳くらいです。(水筒は夏以外は持って行っていませんでした)それなのに私は、毎時間45分の授業が終わるごとに必ずトイレに行き、それでも漏れそうになるときがあって、授業中に行くこともありました。
 それから中学、高校、現在、と変わることなくトイレが近いままです。毎晩、4回は絶対にトイレに起きます。多いときは8回くらい起きます。私の今の水分量は、毎晩3回の食事の時と、他に1回か2回水を飲む程度です。それなのに毎回尿の量も回数も多くて、夜中に何回も目覚めたくないのに起きます。 

 質問1 なぜ、みんなとほとんど変わらない水分量なのに、こんなにトイレが近くなってしまうと思いますか?
 質問2 改善するにはどうしたらいいと思いますか? 

 自分の考え
 1,姉妹みんなトイレが近いので遺伝的なこと。→遺伝だとしたら治らない。
 2,代謝が悪く、人と同じ水分量でも、身体に溜まっている。→代謝を上げることで治る。

 

 

【答え】

お父さん:

 これは、摂食障害の人には多い問題ですよね。
 人間は、まあ恐怖と言ってもいいかな、怖いことがあると、トイレが近くなります。
 怖さのストレスですね、あるいは心配とか、それに近いストレスです。
 どれくらいトイレが近くなるかと言うと、最終的には5分おき10分おきに、起きてるあいだじゅうトイレに行くというくらいまで頻尿になります。ほとんどトイレのすぐ側にいないと生活できないくらいです。
 これまでなのはなファミリーに来ている人の中でも、そういう人が実は何人もいます。
 だから、ここまで車で2、3時間かかるような方、あるいは電車で東京、関東本面、九州から来る方は、トイレが途中で間に合わないので紙おむつをしてきます。間に合わなくても、もれないように。これまでも何人もいました。
 その人は遺伝じゃないんですよね。症状がなくなるにつれて、その頻尿もなくなります。
 そういう人は、ここに来てからもトイレに何回も行きます。畑に私は行けませんという状態になります。畑から帰ってくるのに10分、20分かかりますよね。畑でトイレに行きたくなって帰ってくるのに間に合わないのです。
 それでも良いですよってやってて、ここで生活してて、落ち着いていって症状がなくなってくると、だんだんトイレに行く頻度が少なくなっていって、普通の人並みになる。つまりは治るということなんですね。
 夜のトイレも同じことが言えるんです。本当に安心して、自分の中から依存を完全になくしていけたならば、トイレの回数も、まあ普通の人と同じくらいになるでしょう、ということなんですね。
 
 
 で、心の中の依存というのは、父親、母親からくる厳しい躾の恐怖とか、あるいは家族がばらばらになっちゃうんじゃないかという不安です。これは怖さですよね。家族の身の上になにか起きるんじゃないか、自分の身の上とか、自分の兄弟の身の上になにか起きるんじゃないかというのは心配です。
 そういう心配をしないようにする、それから家族にこだわる気持ちをなくす、そうすると症状が消えます。
 お父さんお母さんが心配で仕方がない、お父さんお母さんが大好きで頭から離れない、逆に大嫌いなど行き過ぎた増悪の感情とか、好きも嫌いも含めて行き過ぎた家族へのこだわりが、自分の体調に災いを起こしているんです。
 兄弟に対するこだわりとか不安、恐怖、そういうことも一切なくなって、客観的に自分からはずっと遠い人たちだ、というところまで切り離すことができたら、精神的なストレスが無くなるので、摂食障害の症状がなくなると同時に、身体の変調もなくなります。
 これは遺伝じゃなくて、なくせる症状の一つですね。心配しないでください。
 来て間もない間は症状が続いていて、本当に治るんでしょうか、ということになるのですが、そのための対策というのは特にしなくてもなのはなファミリーですごしている人の場合、ざっくり言って1~3か月から半年以内の間に、目に見えて改善します。
 半年すぎたら、確実に改善して、ほぼ日常生活に問題がないレベルに戻っていると思うので、どうぞ安心してください。

 

 

(2019年4月2日 掲載)









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第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
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