第156回「時間の不安について」

【質問】
 時間について

 今日は午前の10時半までがフルメニュー、10時半から12時半までがソフトバレーの基礎練習の時間でした。
 私はそのスケジュールを聞いて、2時間もソフトバレーの基礎練習を集中してし続けることができるだろうかと思いました。
 2時間という時間が恐いような、ひまにならないだろうかというような不安、言葉にはしづらく伝えづらい感情です。集中力が続かず、そわそわするような感じです。
 私自身もどこからくるのかよくわからない感情です。
 ソフトバレーは好きです。ソフトバレーが嫌いなわけではありません。
 

 また、ダンス練習でも同じことがよくあります。半日ダンス練習となったとき、私はその長い時間に対して不安を感じます。ダンスは好きです。
 練習中も時計を見ます。私は何回も時計を見る癖があります。時間が怖いのでしょうか?
 

 なのはなに来たときから、このような不思議な感覚があります。
 どうすれば解決されますか? また、どこから来る感情なのでしょうか? 根本的に解決したいです。
 
 
 
 
【答え】
お父さん:
 もしソフトバレーを20時間やれと言われたら、不安になりますけど、2時間くらいは何でもないんじゃないかなというふうに思いました。
 この人の場合、実際にどうだったんだろうかね。前にも言いましたけど、2時間も連続して集中するというのは誰でも無理です。
 大人の場合、それとなく集中したり気を抜いたり、集中したり気を抜いたりを、繰り返しながら上手に2時間を使うということが、自然とできるんです。

 それは、2時間やります、ということを事前に知っておくということが大事なんです。
 例えば「練習をやろう」と言われて、ああいいよって言って、行く。
 ところが、5分か10分、ちょっと空き時間にやる程度かなと思ったら、「やめよう」といつまでも言わない。気がついたら3時間経っていた。おいおい、どういうつもりだよっていうことに、なってしまうでしょうね。
 交通渋滞もそうなんです。交通渋滞のとき、誰でもイライラする。だけど交通情報などでドライバーに知らせて、ここは1時間したら動きます、とアナウンスすると、じゃあラジオでも聞いて待ってるか、ってイライラしないんです。何時間、待たされるかわからないというのが一番、イライラする。わかればそれなりに自分の気分も、集中力も、感情もコントロールできるのが普通なんですよね。

 でも、なんかこう、この人の場合には、暇にならずに、2時間ももつんだろうかって心配になってるということなんですね。
 ある意味、自分がそれを受ける側というよりも半分くらいは主催者側の気持ちにもなってるのかなと。そんなに長く時間を取って良いのかな、短く取ったほうが良いんじゃないかな、というのは主催者側の気持ちですよね。本当にみんなを2時間続けて楽しませることができるだろうか。こういう発想は主催者の発想ですよね。あるいはみんなのことを考えて、自分のことばかりじゃなくて、「みんな大丈夫かな、2時間もつのかな」そういうふうに即座にみんなのことを考えて心配してしまう。時計を見て、みんな大丈夫かなって。これは、余分な不安の先取りだったり心配症だったり、ある種の症状みたいな心配の仕方かなと思います。

 何て言うんだろうな。世の中には、すごく大事なことと、全然大事じゃないことと、中くらいのことがあると思うんですよね。
 まあソフトバレーの練習の大事さ加減と言ったら、全然大事じゃないほうですよ。だから、言ってみれば、最悪、途中でやめるとかの事態になっても大きな問題にはならない。
 で、もし、同じ2時間ソフトバレーでも、その中の1時間、特別な来賓が来て観覧試合をしなければならない、となったらこれは緊張するよね。どんな順番で練習する? 来賓が見える頃にはこれをしておこうよって、考えなければならない。
 そういう来賓は普段は来ないので、それなりに気を抜いてやりましょうよっていうことです。
 大事な催しなのか、大事ではないのか。大事ではないことだったら、それなりに適当に過ごせばよい、ということを思えばいいわけです。
 自分が主催者というわけではないので、とにかく面白く、効率的な練習になれば良いねっていうだけの気持ちで向かえばいいんじゃないでしょうか。
 大事なことだったら、うんと心配する。大事じゃなかったら心配しないっていうね。
 そういうランクを付けると、この不思議な感覚は、減るんじゃないか。そんなふうに思います。

 

 

(2019年2月12日掲載)









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第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
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