結婚式メイキング特集 Part3

<飾り>

 ◆* 会場の飾り ◆*◆

 あゆちゃんとりゅうさんの結婚式。
飾りは、その結婚式の雰囲気を象徴する大切なものでした。
「体育館じゃない場所にしたい」
お母さんとあゆちゃんのスケールの大きなイメージは、当日現実のものになるのでした。

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「天井から布を吊るそう! こんな風にしたい!」
そういって見せてくれたあゆちゃんのイメージは天井から流れるようにシフォンの白い布が会場を包んでいました。
その1日後、須原さんが体育館の照明を下ろしそれを土台に布を取り付けてくださいました。布に包まれた体育館はそれだけで別世界でした。
その空間に何を生み出そうか?
あゆちゃんのイメージをヒントに、私たちはペーパーフラワーで飾ることに決めました。

 体育館のステージに飾っている、ウィンターコンサートで作った地球のオブジェ。
その地球はお花のリースに加工することにしました。
模造紙を使い直径40センチから60センチある花たちを制作していきました。
メインはバラ、他にガーベラやユリ、アネモネ、ポンポン菊やアザミを思わせる花など、複数の花を組み合わせて飾りつけました。
紙は模造紙やコピー用紙を使います。
模造紙はある紙屋さんで購入しその紙屋さんには32色もの模造紙がありました。
その中から淡い紫やピンク、黄色などの色を選びその紙で花を作っていきました。

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 紙屋さんでも、何に使われるのですかと聞かれ、「結婚式の飾りです!」と答えると、とっても喜んでくださいました。
「そんな風に使ってもらいたいって思うんです」といって下さり、益々やる気は倍増です!
ペーパーフラワー作りはとっても面白く、みんなと夢中で作りました。
めしべやおしべ、花びらなどのパーツが組み合わさり、1つのお花になります。
出来上がったお花はとてもきれいなのです。
1人ひとりの感覚が大切で、バランスよく配置しなければ少し不思議なお花になってしまいます。
複数の目で見て奇麗な形を追求しました。

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 飾り作りが一段落つくころには、1人ひとりが担当した花のプロフェッショナルになっていて、それも自分たちの自信になりました。
お母さんに見てもらいながら当日まで会場を飾り続けました。
なんて贅沢な時間なのだろうと思いました。
思いっきり奇麗に飾れる時間が嬉しかったです。
当日あゆちゃんとりゅうさんが歩くバージンロードはユリたちが見守り、ステージの花のリースはあゆちゃんとりゅうさんをそっと包んでいました。

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◆*◆ ウェディングカー ◆*◆

 ウエディングカーでグラウンドを周ろう!
そうだ人生ゲームをしよう!
お母さんの素敵なアイディアに心が躍りました。

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 ウエディングカーの座を射止めたのは、永禮さんがプレゼントしてくださった軽トラ『ムッチャゴ』号です。
イベントなどでは機材車として活躍してくれる私たちのヒーローは、今回あゆちゃんとりゅうさんをのせるウエディングカーに変身しました。

 デザインはゆいちゃんが考えてくれました。
あゆちゃんとりゅうさんを包むようにスケールを大きくしよう。
お父さん、お母さんにデザインを見てもらって、ゴージャスなウエディングカーになりました。

 色味は温かみのあるドレスの色に合わせてオレンジや白、アクセントに金を入れました。
飾りのメインで使ったのは風船です。
色とりどりの風船のアーチをつけて、特製のフラッグをつけました。
椅子は赤色のシートのついた椅子です。
トラックの後ろには缶をつけました。

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 ウエディングカーができただけではだめです!
人生ゲームとセットのウエディングカーなのです。
グラウンドにウエディングカーが走るコースを作りました。

 チェックポイントは5つ、そこであゆちゃんとりゅうさんにちなんだ問題を出し、みんなで答えていきます。
コースから見える景色も変化が欲しい! と思いました。
お母さんのアイディアをもらって、グラウンドにある落ち葉堆肥の山やブロックたちを世界の名所に見立てました。
当日の朝、みんなで一気にグラウンドをウエディングカーが走るにふさわしい世界へ変身させました。
ちょっとした飾りが、ちょっとした工夫やそこに込めた気持ちが、その空間を優しく温かくしていくように感じました。

 本番、ウエディングカーにあゆちゃんとりゅうさんが乗り出発すると、それはまるで映画のワンシーンのようでした。
最後ゴール地点から古吉野の坂を下りていくウエディングカーは鮮やかな風船とあゆちゃん、りゅうさんのまぶしい笑顔と、道にそって生えている木々たちの緑が鮮やかに絵のように心に残りました。

(まえ)

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<司会>

 人前結婚式、結婚披露宴…。私たちが、あまり経験したことがないことでした。
ある程度の基本的な形に基づき、台本を作ろう。
ということになったのですが、戸惑うことが多かったです。
最終的にお父さんにアドバイスを頂き、あゆちゃんとりゅうさんの結婚式に相応しい台本が完成しました。

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 りゅうさんとあゆちゃんが、バージンロードを歩く姿をイメージしたら、セレモニーのあるべき姿が見えた。
と、司会台本を作ってくれたなおちゃんが、そのようなことを言ってくれました。
なおちゃんが作ってくれた台本は、世界にたったひとつの、あゆちゃんとりゅうさんの結婚式の台本でした。

 最終的に完成したのは、ゲネプロ直前でした。
なおとさんが進行に沿って式次を読むことになったのも、ゲネプロ直前でした。
そこからは1人ひとりが、世界一の結婚式にしたい、という想いで、一瞬一瞬を大事に向かいました。

 本番は、あゆちゃんとりゅうさんをお祝いする気持ちと、緊張と不安で一杯でした。
隣にいたなおちゃんとなおとさんも同じ気持ちでいることを感じましたが、2人がいてくれたら、必ず素敵な式になると信じていました。

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「開会宣言」なおとさんの言葉で、式がスタートしました。
りゅうさんの心からの笑顔、あゆちゃんの少し恥ずかしそうな、穏やかな幸せに満ちた笑顔、そして、みんながあゆちゃんとりゅうさんを大好きな気持ちが溢れた笑顔。
前から見ていると、不安が吹き飛びました。
 式が始まると、気持ちが入りました。
とても楽しかったです。
私が印象的だったのが、りゅうさんのご友人の加川さんからのムービーを見た後、私は、何か一言感想を…そんな気持ちになりました。
と思ったと同時に、私の手にあったマイクが、なおちゃんの手に…。
なおちゃんの溢れる想いを伝えてくれたのでした。

 本番直前に決まった、あゆちゃんとりゅうさんの結婚式の司会進行。
まえちゃん、なおちゃん、なおとさん、けいたろうさんの5人で進めた司会進行。
実行委員の、まえちゃん、なおちゃんの、最後まで諦めない気持ちに引っ張ってもらって、最高の結婚式になりました。

 あゆちゃんとりゅうさんの結婚式を、みんなでお祝いできたこと、その場にいられたことが、本当に嬉しくて幸せで、楽しかったです。

(よしえ)