第150回「花や動物を可愛いと思えない」

【質問】
 花や動物を好き、可愛いと思えないことについて。

 昨日の集合で、叱られて育った人は自分を守ることに敏感になり、花や動物を見ても可愛いと思えないというお話しがあったと思うのですが、1つ気になったことがあり質問させて頂きました。
 私も回数は多くないと思うのですが、ほめられるより叱られたほうが印象に残っています。
 花を見ても可愛いとあまり思うことは少ないのですが、動物(一部であって全てではありません)には親しみを感じます。それはどうしてですか。
 
 自分の答え
 動物に対して抱く感情も浅く、表面的なものでしかない。
 動く動物のほうが、近く感じやすい。
 

 

【答え】
お父さん:
 心があまりにも苦しくなると、普通なら可愛いと思えるものを可愛いと思えなくなる、という話しをしました。
 この人の場合には、花を見ても可愛いと思うことは少ないけれども、動物は親しみを感じる、ということですけどね。
 それはどうしてですかということですけど、この人の答えで合っていると思いますね。
 花をきれいだな、可愛いなと思う人も、実は、思えるか思えないかの2つに1つじゃなくて、いろいろなんですよ。
 花にも、小さい花から大きい花、木に咲く花から、草に咲く花。これが花なの? って思うような形の花もあれば、明らかに花だなと思う典型的な花まで、いろいろありますよね。
 だから色んな花を、可愛いなとか、おおすごいなって思う人というのは、植物学者でしょうね。知識もあるのでいろんな花に対して強い興味を持って接することができるでしょう。
 普通の人は、そこそこ綺麗な花を綺麗に感じる、ということですよね。それが、綺麗とか可愛いとか感じなくなったら、それは困ります。

 で、花より動物のほうが近く感じる、というのは有り得ることでしょうね。
 花に、水をあげたとき、花が「ニャア」って言うか。言わないよね。じっとしていて、無反応です。
 猫に煮干しをやったら、ニャアとか言いながら美味しそうに食べる。猫のほうが感情を汲み取りやすい。そういう意味じゃ、動いたり、目を合わせることができたり、そのほうが親しみを感じるというのは当然じゃないでしょうか。これは誰でもそうですよね。
 そして、この人が全体的に浅くしか、関心とか親しみの感情を持てていない、というのはその通りなのでしょう。美しさに対して、あまり感情が動かない。だけど、反応してくるものに対しては、ああ、これは可愛いのかなと思う感情がまだ残っている。
 

 苦しさがもっと亢進して、もっともっと苦しくなってくると、花が咲いていたら踏んでやろうかと思うし、猫がニャアと鳴くと、だからなんなんだって、怒ってしまいますからね。地球に対してだって反発心を持って、なんで私を創りやがったんだって反発心を持っていますから。何に対したって怒りを持っていますよね。
 それが少し収まってくると、ちょっとくらい、小さい、噛み付いてこないような子猫とか子犬は可愛いと思ってやるか、となってくる。
 だんだん心が柔らかくなって、症状が収まって、荒れた気持ちが静まってくると、本当に可愛いと思うようになるし、そのうち花を見ても、きれいだなと思うようになっていく。
 それは割とハッキリ、わかります。「私は植物に対して、生まれたときから敵意しかありません」という人はいなくて、わりかし自然に、花なんかも、気持ちが静まってくると、可愛いなと思えるようになってきます。
 自分の答えで、消してありますが、「動かない植物よりも、動く動物のほうが近く感じやすい」というのは、そういうことだと思います。
 でも、まだまだこの人は気持ちが静まってないでしょうね。もっと静まったら、いろんなものを可愛く思えるようになります。

 

 

(2019年1月22日掲載)









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