第124回「野菜の収穫基準がわからなくなる」

【質問】

 〈野菜の収穫基準について〉
 ピーマンの収穫をしていて、たびたび収穫の基準なども変更があり、本来のピーマンの姿が自分の中で迷走するときがあります。
 
 一度、スーパーなどに売っている野菜を見に行き、大きさ、かたさ、色などを見に行ってみたいと思いました。
 (スーパーにあるものが、良いというわけではないかもしれないけれど、)自分の中の判断の材料の一部として。 

 お父さん、お母さんはどう思われますか?
  

  

 

【答え】

お父さん:
 これだけ長く生きてきて、スーパーに並んでるものを見ないとピーマンの正しい姿がわからない、という人は、見たとしても何回でも忘れると思います。
 目で見ようと思うからわからないのであってね。
 収穫基準がわからないというのは、何ていうかな、心が狭くなっちゃっているかなと思います。スーパーで売ってるものを見たって、また間違いますよ。絶対に、間違います。
 だって、スーパーに売ってるピーマンと、うちで育てているピーマンの種類が違ったら、もうお終いです。形が違うんですから。かぼちゃ型のピーマンと、ししとう型のピーマンとかあったりするでしょう。同じピーマンでも、まるで形が違いますよ。雰囲気もね。
 だけど、ピーマンは今だって食べているわけですからね。大きくなりすぎたピーマンとか、小さいピーマンを見てるわけですから。どれが適当かというのは本当にものすごくアナログですよ。デジタルじゃないですよ。
 アナログなもので、良いものか悪いものか、収穫基準に達してるか達してないか、それはもう心で見るしか無いんじゃないですか、ということだね。スーパーに行って売ってるのを見たってしょうがないですよ、と思います。
 

お母さん:
 時期があってね。今、ピーマンでもキャベツでも、みんなは良い作物を作れるようになっています。以前は、買い物学習でもしたほうがいいんじゃないか、と思うくらい訳のわからないものを穫ったりしていたの。
 お父さんが、水戸のおばあちゃんに、梅の収穫基準についてきいたとき、おばあちゃんが「毎日、梅の実を見てたらわかるよ」と言ったように、わかる目を養うことが大事――みんながみんなということはないけど、あれだけ、良いキャベツを作り始めたみんななら、リーダーさんに聞いたらわかるとお母さんは思っています。
 スーパーに行っても、野菜の不出来な時期があります。それこそ暑かったり、寒かったりで不出来なときは小さいし、天候がいいときは大きい。出てる時期とか、台風の影響とかで、スーパーに売ってるのが最高のものじゃなくて、その環境の中での良いものが出てるんだから、小さいときもあれば大きいものもある。だから買い物学習みたいな感じで、何センチというものを、スーパーに見に行ったりしても、何の足しにもなりませんよということだよ。
 

お父さん:
 今お母さんが言ったとおりで、天候の影響で小さいときには小さくても熟しているということがあるし、天候が良ければもっと大きくなるし。
 こういう人は、他の要素でも収穫基準が揺らいでしまいます。
 人に引っ張られたりしたら、いくらだって心が揺らいでしまうんだよね。みんなが小さいのを穫っていたら、小さくてもいいのかな、と思えてきてしまう。
 一番いいのはピーマンの畑に行って、こうすればいいんです。
「ピーマンのみなさん、おはようございます。今から収穫しますので、収穫時期になったピーマンのみなさんは、私が近づいたら『はい』って言ってください」
 と言ってから、穫り始める。
 

お母さん:
 お父さんの好きなお菓子屋さんの話し、したら? 
 

お父さん:
 大好きなんだ。お菓子屋さんの話。
 30年以上、お菓子の卸問屋の会社があって、ずっと毎年増収増益を続けているんですよ。今この時代にお菓子問屋なんて、と思ったらとんでもない。そのオーナーの社長兄弟がいるんですけど、お菓子が大好きなんですよ。お菓子が人の生活を幸せにしてくれる、と信じて疑ってないんですね。
 

お母さん:
 もう年配のおじいさんだけどね。
 

お父さん:
 そう。そのおじいさんは誰よりも早く出社します。出社時間、午前3時ですから。午前3時に倉庫に積んだお菓子に、向かってこう言います。
「お菓子のみなさん、おはようございます。今日もよろしくお願いします」
 7時から社員が来ます。その社員が仕事しやすいように整理を始めるんですよ。
 

お母さん:
 こうやって深々と例をして、ガラッと開けて、お菓子の皆さんおはようございます、って。本当だよ。社員は誰も居ない時間で、お菓子に言ってるの。
 

お父さん:
 もう何十年も増益増収です、その会社。
 その会社が、売った代金を回収しそこねたことがあります。
 そのときに、お菓子が「この会社に売っちゃだめ」って、言っていたそうです。社長にお菓子が教えてくれたのです。
 社長はそんなふうに、お菓子の声を2回、聞いたことがあるそうです。
 (えっ)と思って、(今、誰が言ったの)と思ったらお菓子が言ったのね。売っちゃだめ。
 本当かなと思ってね。でも今まで長く付き合いのあった会社だからと思って、出しちゃった。そしたら本当に回収できなかった。
 ああ、お菓子が自分に教えてくれた通りだったんだなと思ったら、回収できなくても、いいやと思って、お菓子をますます好きになった。
 お菓子の声を聞いたことが、もう1回あったという。
 本当だと思いますよ、僕は。

 ホームラン王の王選手は、1回だけ、バットにホームランになるボールが当たった瞬間をはっきり見たことがあるそうです。バットに当たった瞬間、ひしゃげて、ビュッと飛んでいくのを見たそうです。たった1回だけ、見えたんですね。それから毎回、当たる瞬間を見ようとして打ってたそうですけどね。
 

 僕はたった1回だけ、神様が書かせてくれた原稿というのがありますよ。
 週刊誌の原稿でしたけど400字で14,5枚の原稿です。
 夜中を過ぎても1枚も書き出せない。書き始めては続かない。また書いては、だめ。2,3行書いて進まないのはだめなんですよ。
 資料を何回読んでも、文章が浮かんでこない。これはいい素材なので、いい原稿を書きたいから、つまらない原稿を書きたくない、何で今日はこんなに書けないんだろうと思いながら、午前2時になり3時になり、4時になり。冷や汗が出てきますね。
 

 これはもう書けないかもしれない。眠たくなってきたし、疲れて気力も無くなってきたので、ちょっとだけ仮眠しようと思いました。朝5時に電気もパソコンもつけっぱなしで、ちょっと軽く横になって毛布かけて、疲れだけ取ろうという感じで、原稿のこと考えながら横になりました。
 そしたら1行目が浮かんで、2行目、ああなるほど。3行目。最後の行まで行って、これなら書けると思って目が覚めたんですね。
 7時でした。2時間、横になっていた。
 起きて、今のがまだ頭にあると思ったうちに夢で見たとおりに書いたんですよ。
 1回の直しもなく書き上がってプリントしてみても、破綻がないんですね。
 それを送って、ああいい原稿でしたって編集者に言われて、それは神様が書かせてくれた原稿かなと思いますね。自分で書いた気はしないですね。そういうことが1回あります。
 

 この人、ピーマン畑に行って、「これを穫って」と神様の、あるいはピーマンの声が聞こえて、穫ってみたら,、良いのだけ穫れていた、そんなことがなのはなにいるうち1回くらいあってもいいんじゃないでしょうか。
 そんなことで神様を使うのもったいない? でも、そんなふうに思って穫ってみましょう。

 

 

(2018年10月12日掲載)









第66回「自己否定について」
第67回「友達が欲しい人、そうでない人」
第68回「未来を信じる」
第69回「山を登ると」
第70回「リーダーをすると苦しくさせる」
第71回「自分から人を好きになる」
第72回「小さいころからの恐怖心」
第73回「お姉さんのような存在を」
第74回「作業に対して気持ちの落差が激しい」
第75回「大きな希望を持つとき①」
第76回「大きな希望を持つとき②」
第77回「夢について・集中力について」
第78回「やるべきことをできていなくて苦しい」
第79回「やるべきことをできていなくて苦しい②」
第80回「真面目さは何のために」
第81回「高いプライドをつくるには」
第82回「番外編:そうだ、お母さんにきいてみよう!」
第83回「相談、確認が多いことについて」
第84回「自信を持つ」
第85回「間の良さ、間の悪さ」
第86回「過去を美化してしまう」
第87回「統合力を高めるには」
第88回「見張られているような不安」
第89回「どうして人間だけに気持ちが必要なのか」
第90回「休日になるとやる気がなくなってしまう」
第91回「低気圧」
第92回「どうして動物を飼うの?」
第93回「自分を褒める話をするには」
第94回「眠れない」
第95回「ふいに恥ずかしくなる」
第96回「躾について」
第97回「壁をなくしてオープンになるには」
第98回「自分がオーラのある人になるには」
第99回「私のストレスは何?」
第100回「社会性を身につける」
第101回「依存を切り離す期間は? その後はどう変わる?」
第102回「依存を切り離すことについて②」
第103回「会話が理解できない・生きる意味」
第104回「何者にもなれないのでは、という不安」
第105回「一緒に長時間いられない」
第106回「人の気持ちを汲めない」
第107回「リーダーとしてちゃんと動くには」
第108回「仕事への情熱と、興味があること」
第109回「日々の習慣を持つ」
第110回「自分のアスペルガー的な要素について」
第111回「外見について」
第112回「芸術、情緒、愛情 心の深さ」
第113回「なぜ風俗業は禁止にされないのか」
第114回「生き難さを抱えていなかったら、どんな将来の夢を」
第115回「健全な家庭なら自我は育つのか」
第116回「自我を育てる」
第117回「説明が理解できない」
第118回「好きな花①」
第119回「好きな花②」
第120回「血を連想させる単語を聞くと」
第121回「社会性と、基本的な姿勢」
第122回「深い関係をとって生きる」
第123回「ノルマ感、義務感が強い」
第124回「野菜の収穫基準がわからなくなる」
第125回「自分を楽しませること、幸せに過ごさせることが難しい」
第126回「向上心を持てないこと」
第127回「アーティスティックな心」
第128回「野性味を取り戻す」
第129回「個人プレイからチームプレイへ」
第130回「すべてのことを高いレベルでやりたい」
第131回「なぜ、痩せているほうが良いと思われるのですか?」
第132回「予定が変わると、気持ちがもやもやする」
第133回「楽観主義者と悲観主義者の境界線」
第134回「上品に、笑顔で、美しく」
第135回「続『上品に、笑顔で、美しく』」
第136回「嘘をつけない」
第137回「お父さんが怖い 前編」

第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
こちらからご覧いただけます!
Side effects medicine online pharmacy enter your Health Record number. Best-quality discount drugs http://online-pharmacy-rx.com `[!: Canadian drug stores works with a drugstore. Order and buy medicines through the Internet for the lowest prices in canadian pharmacy <;< generic viagra : Announcements of new drugs. Shares. Best price.