第96回「躾について」

【質問】(卒業生からメールで届いた質問です)

 なのはなファミリーを卒業してから結婚し、子供に恵まれて、もうすぐ4歳になります。
 その子の躾をどうしたらいいか、悩んでいます。
 食事の時に肘をついて食べたり、おもちゃを乱暴に扱ったりしているとき、どこまで注意したらいいのか迷います。
 私は、「子供は甘やかしてはいけない」という母親にとても厳しく躾けられ、それが摂食障害の元にもなったように思っています。
 子供に躾をしたい、でも子供の心に傷をつけたくない、どうしたらいいか教えてください。

 

 

 


 子供に対する躾をどうしたらいいか、という質問ですね。
「これはしてはいけない」と注意するのが躾だと思っているようですが、僕は、それが躾だと思いません。
 究極のところ、躾は親の背中でするもの、と思います。
 僕もお母さんも、「何何しなさい」とか「何何してはいけません」と、ほとんど子供に言ったことはないです。
 例えば、子供がピアノを習っているのに練習しない。いま練習したらいいのにな、ということがありました。
 その時、僕はピアノを開いて、自分で好きな曲を練習します。
 するとたいてい子供がピアノの音に気付いて、飛んできます。
「お父さん、やめて。私、ピアノ練習しようと思ってたんだから」
 そして子供はピアノの練習を始めます。

 子供がおもちゃを強くぶつけて遊んでいた、というとき、僕ならこう思います。
(この子は、何かにイライラしているな。気持ちが尖ってしまって、乱暴になっている)
 そういう子に「乱暴しないで」と言っても、ほとんど無意味で、むしろもっと乱暴にするでしょう。
 乱暴に扱うことで、自分のストレスを発散しているのだと思います。
 それなら、ストレスをとってあげることを一番に考えてやったらいいと思います。何がその子のストレスになっているか考えて、できるだけ早くその子のストレスを取り除いてやればいいのです。そしたら、丁寧におもちゃで遊ぶようになるでしょう。

 でも、一番いい躾の方法は、自分自身が身ぎれいにして、心楽しく自分の人生を楽しむ、ということだと思います。
 子供は、親にとって、ほとんど同じ時代を生きて行くことになる同胞です。
 子供は、親にとって、ライバルです。
 子供は、人と人との関係をとるなかで苦楽を共にし、癒し合う関係の尊重すべき個人です。子供の持つ自尊心は、大人の自尊心とほとんど変わりはありません。
 僕は、5歳のときから僕のままで、たぶん自尊心はほぼ同じです。
 
 子供は教えたり、支配したり、管理したりする対象ではありません。
 子供はほっておいても勝手に、親に習います。
 親のまねをしながら成長して行きます。
 だから、子供は映し鏡と思ってください。
 子供がイライラしていたら、それは親がイライラしているからです。
 親が楽しんでいたら、子供も楽しみます。
 親が気持ちを楽にしていたら、子供も気持ちを楽にします。
 親が心配事をかかえていたら、子供も辛そうに生きます。

 外で、子供が言う事を聞かずに、その辺のものを勝手に触って物を壊したりしたとき、「叱ったほうがいいか、叱らないほうがいいか」という問題ではないのです。
 家の中で勝手にさせているから、外でも勝手にするのです。
 家の中で好き勝手をさせていなければ、外では注意しなくても大人しくしています。
 僕は、子育てをしている間、子供を外で叱ったことはほとんどないです。
 電車に乗っても子供達は大人しくしていて、騒いだことは一度もないし、実家に連れて帰っても、きちんと行儀よくしていて、叱らなければならない場面はありあせんでした。
 つまり、家で親がきちんとして、自分を甘やかしたりせずに普通に暮らしていたら、子供もそれを真似るのです。外に出ても、何の注意もしなくても、普段通り、節度をもって行動してくれます。 

 子供に目をかけすぎて、自分を捨てて子供を可愛がったら、子供は王子か王女になったように振る舞うのが当然です。
 そうなると、当たり前のように親を下女にしてしまいます。外に出て、下女が王子に注意しても、言う事をきくはずがないのです。
 僕は子供を可愛がりましたが、それは1人の人間として向き合い、自分の気持ちをいつも話していたし、いつも言葉遊びなどをして、子供達と向き合っていました。
 だから、子供は僕を小さいときから尊敬していたし、僕を真似しようとしていました。
 子供に勉強しろといったことも、1度もないです。
 僕は子育てをしていたころ、自宅のすぐ近くに仕事場があり、そこで原稿を書いていました。子供は近づいてきませんでしたが、仕事というのは鬼のようになってするものだと思っていた、仕事をしているときのお父さんは怖かった、と大人になってから聞きました。
だから、子供が勉強しようと一念発起したとき、それこそ鬼のようにした時期があるのだと思います。
子供にとっていい親の姿を見せようと思うなら、1番は自分の人生を立派なものにすべく、日々、心に哲学を据えて生きる事です。子供はそれを真似ます。
 それが躾だと思います。

 

 

(2018年7月6日掲載)

 









第66回「自己否定について」
第67回「友達が欲しい人、そうでない人」
第68回「未来を信じる」
第69回「山を登ると」
第70回「リーダーをすると苦しくさせる」
第71回「自分から人を好きになる」
第72回「小さいころからの恐怖心」
第73回「お姉さんのような存在を」
第74回「作業に対して気持ちの落差が激しい」
第75回「大きな希望を持つとき①」
第76回「大きな希望を持つとき②」
第77回「夢について・集中力について」
第78回「やるべきことをできていなくて苦しい」
第79回「やるべきことをできていなくて苦しい②」
第80回「真面目さは何のために」
第81回「高いプライドをつくるには」
第82回「番外編:そうだ、お母さんにきいてみよう!」
第83回「相談、確認が多いことについて」
第84回「自信を持つ」
第85回「間の良さ、間の悪さ」
第86回「過去を美化してしまう」
第87回「統合力を高めるには」
第88回「見張られているような不安」
第89回「どうして人間だけに気持ちが必要なのか」
第90回「休日になるとやる気がなくなってしまう」
第91回「低気圧」
第92回「どうして動物を飼うの?」
第93回「自分を褒める話をするには」
第94回「眠れない」
第95回「ふいに恥ずかしくなる」
第96回「躾について」
第97回「壁をなくしてオープンになるには」
第98回「自分がオーラのある人になるには」
第99回「私のストレスは何?」
第100回「社会性を身につける」
第101回「依存を切り離す期間は? その後はどう変わる?」
第102回「依存を切り離すことについて②」
第103回「会話が理解できない・生きる意味」
第104回「何者にもなれないのでは、という不安」
第105回「一緒に長時間いられない」
第106回「人の気持ちを汲めない」
第107回「リーダーとしてちゃんと動くには」
第108回「仕事への情熱と、興味があること」
第109回「日々の習慣を持つ」
第110回「自分のアスペルガー的な要素について」
第111回「外見について」
第112回「芸術、情緒、愛情 心の深さ」
第113回「なぜ風俗業は禁止にされないのか」
第114回「生き難さを抱えていなかったら、どんな将来の夢を」
第115回「健全な家庭なら自我は育つのか」
第116回「自我を育てる」
第117回「説明が理解できない」
第118回「好きな花①」
第119回「好きな花②」
第120回「血を連想させる単語を聞くと」
第121回「社会性と、基本的な姿勢」
第122回「深い関係をとって生きる」
第123回「ノルマ感、義務感が強い」
第124回「野菜の収穫基準がわからなくなる」
第125回「自分を楽しませること、幸せに過ごさせることが難しい」
第126回「向上心を持てないこと」
第127回「アーティスティックな心」
第128回「野性味を取り戻す」
第129回「個人プレイからチームプレイへ」
第130回「すべてのことを高いレベルでやりたい」
第131回「なぜ、痩せているほうが良いと思われるのですか?」
第132回「予定が変わると、気持ちがもやもやする」
第133回「楽観主義者と悲観主義者の境界線」
第134回「上品に、笑顔で、美しく」
第135回「続『上品に、笑顔で、美しく』」
第136回「嘘をつけない」
第137回「お父さんが怖い 前編」
第138回「お父さんが怖い 後編」
第139回「見事やで」
第140回「頼まれごとが不安・時間に遅れる①」
第141回「頼まれごとが不安・時間に遅れる②」
第142回「頼まれごとが不安・時間に遅れる③」
第143回「大きな声を出すこと」
第144回「時間の使い方」
第145回「お腹がすく」
第146回「本を読む時、第三者の視点になってしまう」
第147回「罰ゲームの答えとユーモア」
第148回「アイデアが出ないこと」
第149回「気持ちと身体の助走」
第150回「花や動物を可愛いと思えない」
第151回「美味しいセロリ」
第152回「尊敬している人といると、あがってしまう」
第153回「考え事がやめられない」
第154回「認めてもらいたい気持ち」
第155回「寝汗をかかなくなった」
第156回「時間の不安について」
第157回「楽器を練習したい、本を読みたい」
第158回「疲れを認めたくない」
第159回「アトピーと蕁麻疹」
第160回「はっきりした人になりたい」
第161回「会話と、興味の深さについて」
第162回「思春期の不安定」
第163回「潔癖症について」
第164回「自尊心」
第165回「自分の身体のサイズ感をとらえるのが苦手」
第166回「兄弟を心配する気持ち」
第167回「自分の声への違和感」
第168回「野菜の調子が悪いと、自己否定してしまう」
第169回「好きな気持ちと、誤解をされることへの不安について」
第170回「トイレが近いことについて」
第171回「競争意識について①」
第172回「競争意識について②」
第173回「コンディションによって態度が変わる人、変わらない人」
第174回「恐がりなことについて」
第175回「テンション」
第176回「目を見ること、見られること」
第177回「よいお母さんになる10か条」
第178回「音楽と我欲①」
第179回「音楽と我欲②」
第180回「時間の使い方と焦りの気持ち」
第181回「自分に疑心暗鬼になって、不安に陥ってしまうのはなぜ」
第182回「有志の募集に手を挙げづらい」
第183回「緻密に」
第184回「いつも怖い」
第185回「体型に対するこだわり」
第186回「気持ちの切り替えが、うまくできない」
第187回「米ぬかぼかし作り」
第188回「評価すること」
第189回「堂々とした人に怯えてしまう ①」
第190回「堂々とした人に怯えてしまう ②」
第191回「耳が良くないこと」
第192回「限界」
第193回「物を簡単に捨てることができてしまう」
第194回「整理整頓、片付けができない」
第195回「次のミーティングは、いつですか?」
第196回「整理が過ぎるのは症状ですか」
第197回「人をもっと理解したいということについて」
第198回「体育の授業が怖くて、さぼっていたことについて」
第199回「完璧が怖い」
第200回「やるべきことに追われてしまいがちな気持ちについて」
第201回「正面から受け取りすぎることについて」
第202回「手持ち無沙汰にさせることが怖い」
第203回「生き物が好きで触りたくなる気持ちについて」
第204回「魚の食べ方について」
第205回「ステージで間違いがあったときは」
第206回「作業で焦ってしまう」
第207回「調理されて食べられる魚はかわいそう?」
第208回「頑張ろうとすることに疲れた」
第209回「自己愛性パーソナリティ」
第210回「期待について その①」
第211回「期待について その②」
第212回「アウトプットで生きる」
第213回「キャパシティを大きくしたい」
第214回「コミュニケーション」
第215回「秋が寂しい」
第216回「我欲と、自分を大切にすることの違い」
第217回「声を前に出して歌うには」
第218回「できる気がしない、と感じてしまう」
第219回「苦手なことをしている時間を苦痛に感じてしまう」
第220回「握力について」
第221回「喜び合うための全力」

第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
こちらからご覧いただけます!
Side effects medicine online pharmacy enter your Health Record number. Best-quality discount drugs http://online-pharmacy-rx.com `[!: Canadian drug stores works with a drugstore. Order and buy medicines through the Internet for the lowest prices in canadian pharmacy <;< generic viagra : Announcements of new drugs. Shares. Best price.