【質問】
 ◯睡眠について 

 夜、消灯すぎてから私は必ずといってよいほど眠れません。昨日も一日中牛肥撒きの作業をしていたのに眠れませんでした。
 その理由は私が夜眠るときに、いろいろなことを考えてしまうからです。(反省や、マイナスなことではないです。)
 私にとって、消灯を過ぎてからの時間は「無制限で自由になんでも考え事ができる時間」です。そもそも、眠ろうとしていません。
 私にとって、頭を休めるということがとても難しいように感じます。眠りたくても、頭がいろんなことを考え出してしまいます。
 しかし、結果寝不足になってしまい、睡眠も浅くなってしまいます。
 自業自得なのですが、お父さんはこのことについてどう思われますか?
 眠れないといっても、やはり日中、全力で活動していればぐっすり眠れるのでしょうか?
 

 ・自分なりの答え
 眠ることは潔くあきらめる。若いから大丈夫。
 

 


 眠れないことなんですけどね、……一つは、症状的に眠れないという可能性が考えられますよね。
 どういうことかというと、“眠りの中枢”というのがやっぱりありますから、眠るのも本能で、眠りたいから眠ろう、起きようじゃないですよね。眠る気はないのに寝ちゃうという人いるでしょう。これは本能的に身体を休めちゃうわけでね。
この眠りの中枢が壊れている、暴走している、という可能性があります。あるいは過剰な神経伝達物質を受け取って、なかなか眠るほうに働かないと言うね。
 眠りを司る中枢が脳にはあります。実は食欲中枢みたいに、シンプルに「お腹が空いた」「お腹いっぱい」じゃないんですよ。視床下部の中にも、眠る眠らないというのを決める中枢があるんですけど、その他に脳幹のほうにも、また別に、眠らせる、覚醒させるという中枢があるんですよね。眠りの中枢というのはダブル構成になっていてちょっと複雑な感じがします。
 だから一朝一夕に、眠りを語るのは難しい。

 もう一つ別な理由というのが、心配事があるときは、寝付きが悪いということがあります。
 不安な時。心配なことがある時は、なかなか眠れなかったり、眠りが浅かったりする。
 で、この心配事にも色んなバリエーションがありますけど、野菜がちゃんと育つかが心配とか、そういう心配事もあると思います。
 それから、自分がなにか打つ手を間違えたらどうしようとかね。
 そういう心配とか、あるいは、自分のグループのメンバーに対する心配もある。
 いろいろありますよね。グレードもあります。

 そういう心配事があって眠りにくくさせているのかなと思います。どうしようかなと考えて、本人は意識していなくても、マイナスなことではないと言いつつも、とても気になっているのです。
 だいたい、野菜の世話が上手な人は、ある種、悲観主義なんです。
 野菜の世話が上手な人というのは、悲観的な事態を思い浮かべるのが上手だから、その本当の悲観的な状態になる前に手が打てるんですね。
 楽観的な人に野菜の世話を任せたら、大変なことになります。
 なんとかなるわよ。水をやらないほうが甘いのできるって聞いたから水はやらなくてもいいんじゃないかな。
 え、虫がついている? うん、かわいいわねえ。虫にも生命があるのよね、と言って絶対に潰さない。楽観主義の人、駄目ですよ。野菜の世話が下手です。
 自分が悲観主義だとか、楽観主義だとかは、普通はだいたい思ってない。自分は普通と思ってるのに、野菜の担当者になったとたんに、極端な悲観主義だったことが露呈するわけです。
 あれこれ心配して、手を打たなきゃと。
 それで眠れなくなってる、ということだと僕は思いますね。

 だから、心配事というのはね、頭の中で、その、不確定ということが心配なんですね。
 紙に書き出して、「明日はこれの世話をする。これをする。これをする」と決める。これとこれとこれ。紙に書いて、明日はこの通り世話しよう、と考えると、もう考える必要がないので安心して眠れる。

 眠ったあとは、考えるのは自由時間ですよ、本当に。目をつぶって、どんだけ壮大なことを考えてても、どんだけ憎々しいことを考えても、誰にもわからないので、どっぷりと自分の世界に入れるわけですよ。
 そういうときに、楽しいことを考える。嬉しいことを考える。
 悲観的なことを考えるといつまでも眠れないんですけど、楽しいことを考えると、すぐ寝ちゃうんですよね。不思議なことに。
 だから楽しいことを考える。
 野菜の世話を考えながら寝る、これはなかなか寝付けないでしょうね。心配になって、どんどん頭が冴えてきてしまう。
 もうちょっと楽しいことを。
 

 そういう気がかりなことに関しては全部、箇条書きにして、結論を出してから寝る。
 これは明日お父さんに相談しないとな、みたいなのは駄目なんです。要するに、不確定ですから。
 もう、こうすることに決めた、という状態にしてから、寝る。
 それが良いんじゃないかな、というふうに思います。そうすると、眠りが違うんじゃないかなと。
 それで、眠れなかったら、また、相談してください。

 で、ここでちょっと問題なのは、「眠る気がない」というのはちょっと問題ですね。眠ろうと思わないと駄目ですよ。
 明日、もうちょっと人生を楽しむために眠ろう、みたいなね。
 それで、音を聞く。周りの3つのかすかな音を同時に聞いているうちに頭が透明になって、眠れます。3つの音を同時に聞いて、想像しない、単純に音を聞くだけ。それだけで頭の中に何もなくなって、頭が周囲と同化して透明になるので、眠れるのです。
 そういうことで、寝てみてください。

 

 

(2018年6月29日掲載)









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第1回から第65回までの「お父さんにきいてみよう」は、
こちらからご覧いただけます!
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