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「Myトマト&Myカボチャ」 るりこ





〈この夏を共にするMYトマト、MYカボチャを選び古吉野周辺に植えました。
植える場所の準備から、日々の手入れを、それぞれが工夫をしながら育てています

「嬉しいお知らせがあります。なんと、今年はMy野菜を育ててもよいことにします!」
 5月初旬。お昼の集合で、お父さんがみんなにそう話してくれました。
 なのはなでは一度に数多くの野菜を育てるため、畑のチームごとに野菜の担当を振り分け、苗の成長から収穫までを面倒を見て育てていきます。

 ■MY野菜

 それが今年は、例年よりも苗の数が多く、畑に植えきれなかったために、1人1株の野菜を担当してもよいということになりました。そう、〝MY野菜〟です。
 種類は3種類あります。黄色いミニトマト、ポルトガルトマト、えびすカボチャの3つです。
「このなかから、1つ、自分の育ててみたい野菜を選んでおいてくださいね」
 お父さんの言葉に、みんなはその晩から次の日にかけて、その話題で持ちきりでした。野菜の本を開いてみたり、「何にする?」と話し合ったり、みんなが自分の我が子を持つかのように、とてもわくわくした、そして緊張したような面持ちでした。
 次の日に、早速植え付けがありました。
 玄関下に行くと、まるで苗屋さんのように、苗の詰まったトレーが並んでいて、右から順に、黄色いミニトマト、ポルトガルトマト、えびすカボチャが並んでいました。
 わたしは寸前まで、黄色いミニトマトにするか、えびすカボチャにするか悩んでいました。トマトは育て甲斐がありそう。でもカボチャも好きな野菜。
 ギリギリまで悩んでいたのですが、黄色いミニトマトの苗を見た瞬間、(トマトに決めた!)と思いました。
 トマトは放置した分、枯れたり、実がならなかったり、その成果が見た目に表われます。今までのわたしなら、最初だけ張り切って面倒を見るけれど、途中から飽きて、面倒くさがって放置すると思います。そんなわたしを試すチャンスかもしれないと思い、最後まで責任を持ってトマトを育てていこうと意気込みました。
 黄色いミニトマトのトレーから、
(どの子にしようかな~)
 と選んでいると、まるで、
「わたしを選んで!」
 と言っているかのように、パッと瞬間的に目につく苗がありました。その苗は少し茎が細めだったけれど、背筋をピンと伸ばして、上品に見えました。


〈たくさんの苗のなかから、お気に入りのものを見つけます〉
 

 ■運命を感じて

 性別をつけるとしたら、12歳くらいの幼い女の子。わたしにはその苗がとても愛おしく、運命を感じて、その子を最後まで育てると決めました。
 隣にはポルトガルトマトの苗がありました。やはり外国のトマトは少し違うのか、同じトマトでも黄色いミニトマトとは、葉の大きさも、色も違って見えました。


〈「どこに植えようかな?」〉

 ■みんなのMY野菜

 ポルトガルトマトを選んだのは、あみちゃんやあけみちゃん、ちさちゃんなど、いつも元気で好奇心旺盛のメンバー。
(何だか3人らしいな~)と思いました。わたしはつい、外国のものだと病気になったら大変そうだなと初めから諦めていたのですが、こうして何でも挑戦心を持って向かっていく3人のように、自分も積極性を身につけていくべきだと感じました。
 カボチャを選んだのは、ふみちゃんやボーイングチームの3人など、カボチャのほっこりした甘みのように、いつも穏やかなメンバーが多いなと思って、人それぞれの思いがあるのを感じました。
 その後は早速、選んだ苗の植え付けに入りました。
 場所は、『なのはなの敷地ならどこでもOK』。そう言うと、一見広そうに思いますが、いざ、今夏その場で育て続けると考えたら、どこが一番最適なのかとても悩みました。
 トマトは水が苦手。だから屋根のある場所がいいなと思ったり、水はけのよい土も必要。優柔不断のわたしは、古吉野周辺をウロウロして歩き回りました。
 周りではみんなが、思い思いの場所に、自分のMY野菜を植え付けています。グラウンドの人もいれば、中庭の人、思いがけない片隅に植えている人もいて、みんなが土を耕したり、肥料を入れたり、そして大切そうに苗を植え付けていました。みんなの野菜を見る目が、自分の我が子を見守っているような優しい目つきで、とても輝いてみえました。
 わたしは最終的に、プランターで育てることにしました。プランターなら、移動可能で、雨の日はハウスに入れたり、晴れの日は外で日光を浴びせることもできます。悩んだ分、納得のいく場所に植え付けることができて安心しました。
 野畑から取ってきたふかふかの土に、カルシウムの入った卵の殻をまき、最後に少し水をやって、(大きくなぁれ)と心を込めて、土をかぶせました。
 初めてのMY野菜の植え付けは終わりとなりました。

 ■工夫をして

 今、毎日、みんなが朝の時間や夕方の時間を使って、自分のMy野菜の面倒を見ています。
 古吉野を歩いていると、思いがけないところにカボチャの苗が植わっていたり、(こんなところにも!)と、気が付かずに踏んでしまうところだったとドキッとすることもあります。
 MY野菜に名前のついたプレートをつけて、子供のように呼んでいる人もいれば、斜をかけたり、グラウンドにあるブランコを上手く有効活用した屋根を取り付けた人もいます。みんなのMY野菜に対する愛情が深くて、次から次へと新しい工夫を凝らした発想で、野菜を守っています。
 わたしも名前をつけて、毎日見に行っています。脇目を摘んだり、水をやったり、雑草を取ったり、まだまだ小さくてできる手入れは少ないけれど、初めて出会った頃から変わらずに、背筋を伸ばして、ピンと真っ直ぐ伸びている姿を見るだけで、毎日癒やされた気持ちになります。昨日よりも少し大きくなったかなと思ったり、小さな変化も見逃さずないように、大切に大切に成長を見守っています。
 誰のMY野菜が、一番最初に実を付けて、収穫できるでしょうか。
 そんなことを思いながら、それまでの過程を大切に、みんなで〝MY野菜〟を育てていきたいです。

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