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「心を開いて自然を感じて ―2泊3日の山小屋キャンプを通して―」 もえ




 

 4月28日から2泊3日、お父さん、お母さん、みんなで山小屋キャンプに行きました。
 キャンプ前日から何人かの人で山小屋に行き、室内の掃除や草刈りなどの清掃をしたり、1日目の午前中には、先発組のみんなでテントを張ったり寝袋を運んだりと準備を進めていきました。
 山小屋までの坂を登ってくるとき、心地よい風に吹かれて揺れている木々の間から、太陽の光が差し込んできていて、優しく迎え入れてもらっているように感じました。
 山小屋は、盛男おじいちゃんの山の中にあります。
 テント張りなどの準備を終え、山小屋のベランダに出て飾り付けの準備をしていると、後発組で古吉野から山小屋に帰ってきたみんなが、嬉しそうな表情で坂を登ってきました。


〈山小屋の山の中にテントを設営しました〉
 

 ■1日目

 お父さん、お母さん、みんなが山小屋に集まり、山小屋キャンプ1日目の午後は、盛男おじいちゃんの山を散策する『山菜ウォークラリー』をしました。
 コースは、正規コースと逆周りコースの2コースあり、チームごとに歩きます。
 実行委員さんが用意してくれた山菜の名前や写真が載った『山菜図鑑』を見ながら山菜を探すだけなく、途中でいくつかのチェックポイントがあり、そこでクイズに答えてポイントをもらったりもします。
 また、採ってきた山菜は調理して食べるだけでなく、実行委員さんが用意してくれたバスケットに飾って、お父さん、お母さんに一番素敵な山菜バスケットを作ったチームを選んでもらいます。
 他にも、スタートから1時間20分、又は、誤差5分から10分で山小屋に帰ってきたチームにもポイントが加算されます。
 ルール説明のあと、くじ引きで順番を決め、次々とみんな歩き出しました。
 私は、あゆちゃんチームで逆周りコースを回って行くと、山の中に入ってすぐ、1つ目のチェックポイントがあり、実行委員のさとわちゃんと、はるかちゃんが待ってくれていました。
 1つ目のチェックポイントでは、目の前にそびえ立っている桐の木の幹の円周は何センチかを工夫して測るというクイズで、チームの人と2人で木に抱きつくようにして長さを測ってみたりもしました。
 また、そのすぐ側に生えていた『ミツバ』もみんなで採っていきました。
 他にも、カードを引いて出たテーマに沿ってポーズを決めてチームのみんなで記念撮影をしたり、花の名前を答えるクイズや、木に札がかけられていて、『この木を葉を煎じて飲むと薬になるが、それは身体のどこに効くのか』などを当てるクイズもありました。
 盛男おじいちゃんの山の中をチームのみんなで歩いていると、葉っぱの上に米粒よりも小さな大きさの『尺取り虫』や、葉と同じ色をして隠れている『ななふし』などの、小さな生き物を見つけました。

 
〈手作りの『山菜図鑑』〉

 コースの途中で、正規コースを回っているお父さんチームのみんなや、お母さんチームのみんなともすれ違いました。
 全チームが山小屋に帰って来てから、チェックポイントであった問題の答え合わせや、お父さん、お母さんに最も素敵な山菜バスケットを作ったチームを選んでいただいたりして、チームごとの合計ポイントと順位の結果発表が行われました。
 1位は、クイズの正解数が多かったり、チームの山菜バスケットの作品でもお父さん、お母さんが一番に選ばれた、まえちゃんチームでした。
 チェックポイントにあったクイズの答えを、チームのみんなで悩みながら一緒に考えたり、山菜図鑑を見ながら山菜を探していくのも楽しく、チームのみんなと山の中を歩いた穏やかな時間が嬉しかったです。

 1日目の夜のバーベキューでは、さっそくみんなで採ってきた山菜の『コシアブラ』を天ぷらにして出してくれて、みんなでいただけたことも嬉しかったです。
 夕食後は、みんなで山小屋のリビングに肩を寄せ合って集まり、お父さん、お母さんのライブとトークショーがありました。
 お父さんの弾かれるアコースティックギターの音に合わせて、お父さん、お母さんが隣同士で肩を寄せ合って座り、一緒に歌いながら、時々、目を合わせて嬉しそうに微笑んでいる姿にも安心した気持ちになりました。
 トークショーでは、お父さん、お母さんがみんなの名前の書かれたくじを引き、その人がもっとより良く生きられるように、その人にとってこれから大切にしていくべきことは何かなどを話してくれ、お父さん、お母さんの言葉に、1人ひとりを誰よりも深く理解してくれているのを感じて、安心した、あたたかい気持ちになりました。
 

 ■2日目

 2日目になりました。
 2日目の午前中は、お父さん、お母さん、みんなで『吹き矢』をしました。
 チームごとに分かれて、的から7メートル離れたところから、的に書かれた点数を狙って矢を吹き、得点を競い合います。


 
 初め、お父さんが見本を見せてくれました。
 吹くときは息が漏れないようにパイプを口で加え、更に右手でも口元を押さえるようにして、左手は伸ばしてパイプの下に軽く添えるように持たれていました。
 そして、勢いよく短く息を吹き込み、矢は真っ直ぐに飛んで的に当たり、みんなからも歓声が上がりました。
 いよいよゲームがスタートし、4人ずつ並んで、一番点数の高い的の真ん中を狙ってそれぞれの的に一斉に吹いていきました。
 さっそく的に当てている人も何人かいたり、吹き矢を持って構えるみんなの姿勢が格好いいなと思いました。
 自分の順番が近づいてくると、だんだん緊張してきたのですが、自分が思っていた以上に強く息を吹かなくても矢は飛んでいきました。
 でも、的の中心を狙っても、的から外れたところに飛んでいってしまい、的に当てることも難しいなと感じました。
 前半は3回戦あり、順番で交代しながら1人3回ずつ吹いていったのですが、やるごとにみんなコツを掴んでいき、続けて的に当たる人や、一番得点の高い真ん中に当てていく人も何人も出てきて、拍手の音や、みんなの喜ぶ声で盛り上がっていました。

 後半戦はトーナメント式になり、チームから2人ずつ選手を決めて戦いました。
 決勝戦は、お父さん、のりよちゃん、うりちゃんで、距離も10メートルに伸ばし、的の点数を狙うのではなく、的に付けた風船を早く割った人が勝利というルールになりました。
 選手の人が真っ直ぐ前を見つめる真剣な姿に、緊張感が高まります。
 そして、みんなで静かに見守るなか、見事一番に勝ち抜けしたのはお父さんでした。
 2位を決める対決では、のりよちゃんとうりちゃんが何度も同じタイミングで風船を割り続けるという、目が離せない、熱い戦いが繰り広げられ、ついに風船が割れ勝利したのは、のりよちゃんでした。
 最初は、吹き矢と聞いて少し怖いような気持ちがしたり、的に当てるのはなかなか難しそうだなと思っていたのですが、やるごとに慣れてきて、「パシュッ」という気持ちの良い音がして初めて矢が的に当たったときは、嬉しくて、思わず飛び跳ねてしまいました。
 外してしまったときは悔しかったのですが、後ろを振り向くと、チームのみんながいつも笑顔を向けてくれたり、チーム関係なくみんなでハイタッチをして喜び合ったりもして、安心した空気のなか、みんなと過ごせて嬉しかったです。


 
 2日目のレクリエーションの吹き矢が終わると、そろそろ昼食の時間になりました。
 昼食には、午前中から正治さんと、河上さんが山小屋に来てくださり、鉄板で焼いてくださっていた焼きそばをみんなでいただきました。
 外に出て、山小屋の前にみんなで輪になって座りながら、正治さんと河上さんが作ってくださった焼きそばをいただき、美味しくて有り難いなと思いました。
 

 ■新聞紙ファッションショー

 午後からは、『新聞紙ファッションショー』があり、チームの中から1人ずつモデルになる人を決め、『新たな物語の主人公』というテーマで、チームごとにストーリーやデザインを考え、材料は、新聞紙、広告とセロハンテープとガムテープのみを使い、何もないところから、午後の限られた時間の中で新しい衣装や、ストーリーを作り出していきました。

 それぞれのチームのモデルさんのお披露目の時間になり、みんな山小屋の前に集まりました。
 中には、カラフルな広告のチラシを使って編み込んだベレー帽を作ったチームや、新聞紙や広告で折った繊細なお花をたくさんあしらったスカートを作ったチーム、新聞紙で作ったキューブ状の飾りを、いくつもドレスに身につけたチームもあり、どのチームもとても新聞紙や広告で作られたとは思えないような立体的な衣装で、みんなの斬新なアイデアや繊細さ、想像力が本当にすごいなと思いました。
 最後には、『グランプリ賞』『お母さんが着てみたいで賞』『お父さんからお母さんに贈りたいで賞』をお父さん、お母さんに選んでもらい、盛男おじいちゃんから『特別賞』を選んでいただきました。


 

 ■セブンブリッジ大会

 夜になりました。
 山小屋キャンプ最後の日の夜はセブンブリッジ大会で、会場は山小屋と芳子庵にわかれて行いました。
 山小屋でゲームをしているとき、ペアの人とカードを見つめ合いながら作戦を考えているみんなの姿があったり、芳子庵でゲームを終えて山小屋のリビングに戻ってくるみんなの明るい表情にも嬉しくなりました。
 山小屋のリビングは、勝っても負けたとしても、絶え間なく聞こえてくるみんなの嬉しそうな笑い声で盛り上がっていました。
 ゲーム終了後チームごとの総合得点が発表され、最下位のチームは、お父さんになりきって、お母さんに愛の告白をすることになりました。
 恥ずかしさを捨てて、1人ずつお父さんになりきって、前を向いて一言ずつお母さんに愛の告白をしていて、みんなの言葉や、演じる姿が素敵だなと思いました。


〈お父さんになりきってお母さんへ愛の告白をしました〉
 
 
 あっという間に時間が過ぎて、セブンブリッジ大会もお開きになり、くじ引きで当たったそれぞれの自分の寝床に移っていきました。
 2日目の夜、私は、山の中にみんなで張ったテントで寝ました。同じテントで寝る4人の人と一緒に、ランプを持って歩いて行きました。
 テントに向かって山の中を歩いていると、暗がりの中に森盛庵と芳子庵の部屋の明かりが灯っているのが見えて、その優しいあたたかな光に安心したのと、そのあたたかい光を見ていると、テントの方までみんなの笑い声が聞こえてきそうな感じがして、嬉しくなりました。
 テントに着き、寝袋の中に入ると、自分がミノムシになったような気持ちになりました。みんなで肩を寄り添って横になると、更にあたたかいなと思いました。
 ランプを消すと、目を開けていても、瞼を閉じているのと変わらないくらい真っ暗でした。
 かすかに遠くの方で車が走っている音と、たまに寝返りをうつ音だけが聞こえてきて、とても静かな夜でした。
 朝は、うぐいすの鳴き声で目が覚めました。
 途絶えることなく聞こえてきるうぐいすの鳴き声を、目を閉じたり、開けたりしながらしばらく聞いていました。
 ふと横を見ると、テントに太陽の日差しが当たり、木の陰が影絵のようになって見えていました。
 静かで、穏やかで、何て贅沢な朝なのだろうと思いました。
 

 ■心を開いて

 起きてからは朝食の時間まで、何人かの人と一緒に山の中を歩きました。
 奇麗な空気を吸ったり、山の優しい香りを嗅いで過ごしていると、心が落ち着いていき、時間がゆっくりと流れていっているように感じました。 
 朝食後は、みんなで手分けしてテントを片付けたり、室内の掃除などをして、みんなでまた山小屋を奇麗にして古吉野に帰りました。
 片付けをしていると、まだもう少し山小屋でみんなと過ごしていたいような、少し寂しい気持ちになりました。
 心を開いて自然を感じながら山の中を歩いたり、ハンモックに仰向けになって寝っ転がって揺れながら、木々のてっぺんが高く、高く空に向かって伸びている景色を見たり、木の幹や根に触れたり、風で揺れる木々や葉の音、鳥たちの鳴き声を聞いたり、小さな生き物を見つけたりするなかで、気持ちが穏やかになっていき、自然と一体になっていくような、大きな力に守られているような安心感に包まれ、心が癒されていきました。
 2泊3日の山小屋キャンプで、実行委員さんたちが、みんなが楽しめるようにとレクリエーションを考えて準備して下さって、お父さん、お母さん、みんなとたくさん遊んだり、笑い合ったりしたあたたかい時間も嬉しくて、有り難かったです。
 またお父さん、お母さん、みんなで山小屋に帰りたいなと思いました。

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