○第6回実力判定公開模擬試験
フルマラソンの翌日から始めた、実力判定公開模擬試験(実判)。
週1回のペースで解いてきて、ラストの第6回を解き終えました。この模擬試験の期間、私は1週間という単位で目標を決めて勉強を進めてきました。これまでよりも、1日1日が早く、濃く、重みのある日々でした。
実判と並行しての通常のインプット講義、理論サイクル表に合わせた理論暗記、そして計算の復習。やるべきこと、やりたいことが山とありました。
私は、その日に1日にやりたいことを紙に箇条書きにして勉強を進めているのですが、この6週間は『やりたいことリスト』の消化が追いつかなかったです。分身することができて、自分が3人いたらいいのに、と思いました。1人は実判のための準備をし、1人はひたすら理論の暗記に特化し、1人は計算の復習に没頭する……そんな妄想に走りたくなるくらいでした。
正直言って、今回の第6回実判を解く前には少々息切れしていました。2時間の試験問題を解くエネルギーが、エンプティに近いのを感じました。けれど、第5回の解説講義での先生の言葉が、最後の1回を解く力になりました。
「肩肘張らず、いつも通りのスタンスで。可能な範疇で、しっかりと押さえられる所だけ押さえる。押さえられなかったところは、それはそれでしょうがない。ただし、押さえてきたところは、2時間の戦いの中で集中して解いてミスのないように実践する」
村田先生が本試験のときの合い言葉(?)として教えてくれる『知るか!』の精神を思い出しました。自分がやるだけのことをやったら、あとは知らない項目が出題されても、奇問・難問が出ても、ひるまず『知るか!』と前に進んでいく(解き進めていく)、という気持ちです。
実判を解いてきて、段々と欲が出てきていたかもしれない、と思いました。計算は、基礎の復習をしているのでできないところがあっても仕方がないというつもりでいたのに、できないと焦ったり、もっと点がとれたのでは、と思うようになっていました。
第6回を解く前に、先生が言う『いつも通りのスタンス』をいま一度考えました。自分が、どういうスタンスで実判を解くのか、と。
私は、理論は範囲の暗記をなるべく完璧にして臨み、計算は範囲に関係なく復習をして、とれなくても仕方ない、という気持ちで実判を解いてきました。そのことを思い出して、第6回も理論はきっちり押さえる、という初心にかえって解きました。
手応えとしては、計算がやはりあまりできませんでした。第6回は読み取りが難しく感じて、交際費のところは何度読んでも正しく理解ができませんでした。分社型分割が盛り込まれていて、総合問題に組織再編が出るととても苦手だと解りました。かなりミスがあり、これまでの実判の中で計算は1番できなかったです。
理論は、解散税務と中間申告に関する問題でした。解散税務は、まだ全体像がきちんと自分の中に入っていなくて、事例を読んでから何を書くべきなのかがわかるまでに時間がかかりました。暗記(インプット)で手一杯で、それを応用して事例に素早くあてはめられるようにしていきたいです。
なんとか、6回分の実判が終わりました。ひとつの山をやっとこさ越えた、という感じです。最後の2回くらいは、少しキツく感じました。けれど、終わってみれば、毎週明確な目標を持って過ごせて良かったと思います。こういう負荷は必要なのだと思いました。実判がはじまるとき、講義で先生が話していたことを思い出しました。
先生は、本試験に向けて最初のギアチェンジの時期が、実判のスタートのときだと話してくださいました。パターンを認識していれば解けるという問題から、本試験を見据えた問題への最初の転換点が実判です。1回のテストでの理論の暗記の題数も増えます。それも、1か月に1回ではなく、週に1回のテストになります。ハイペースで暗記を進める必要があります。
先生に暗記のことを相談したら、厳しいかもしれないけれど、ある程度厳しくないと怠けてしまうかも知れないから頑張りましょう、とアドバイスをもらいました。これまでは1時間で3題が精一杯だったところ、4題覚えてみる。それができたら、次は5題。こうして、自分の中の限界を1ミリでもあげていくことができるのだと思います。
そのためには、今までと同じペース、余裕を持ってできる、というのでは駄目なのだと思います。だから、実判を解いてきた期間は、キツかったけれど、それは自分にとっては大きなチャンスだったのです。
全6回の実判を通して、自分を客観的に知る。実判を通して、2時間の問題を解く力(集中力・気力)を養う。そして、できないところをできるようにしていく。そのための模擬試験です。解けなかった問題の復習をきちんとして、“できない”から“できる”項目にする、という当たり前のことを、当たり前にできるかどうかに、次のステップに進めるかがかかっています。
簡単なようで、実は難しいかもしれない、と思います。私はつい焦って、次はあれをやらなきゃ、これもやらなきゃ、と手を広げてしまいます。中途半端に手をつけて、結局でどれも曖昧な知識のままということがあります。
全体をまんべんなく勉強をして、穴をなくすということはもちろん大切です。けれど、基礎的なことがわからないまま全体を見ても、意味がないのだろうと思います。量が多くでも焦らず、1つひとつ丁寧に復習をしていきたいです。
次の目標は、TACの模擬試験までに、実判の解き直しと、理論暗記のサイクルを予定通り進めていくこと。そして計算の復習を終わらせることです。模擬試験は、TACの模試が終わった後から、直前対策模試、プレ模擬がはじまります。
今日は、国税徴収法の理論を中心に、勉強をしています。明日、国徴の講義があるので、それまでに今回の範囲を暗記したいです。
今回の範囲は、緩和措置と保全措置、不服申立てと雑則の4項目です。これらを暗記できたら、Aランク理論のすべてを、一通り覚え直すことができたことになります。最後まであきらめないで、取り組みます。
それから、宿題となっている、応用理論テキストと過去問題集の問題を見ました。応用理論テキストでは、前回暗記をした「第二次納税義務」について、5つの問題を見ました。事例が与えられて、この場合に適用される第二次納税義務の、要件、納税義務者、責任限度を答えました。
事例の中には、税金を滞納している人、法人、その同族会社や親族が出てきます。そしてその中で、建物を低い価格で譲ったり、無償で譲り、そのために利益を得る人がいます。
どういう取引が行われているのか、誰から誰にどの資産が移り、誰が利益を得ているのか。文字を図にします。
私は、問題のページにある解説と答えを見ました。どのように図を描いたら良いのか、そして、個別理論に事例を当てはめて、どのように答案を作っていくのかを、いちから学んでいます。
答えは、とても道理が通っていて、無駄がなくて、きれいです。こんなにきれいな文章を、書けたなら、とても嬉しいと思いました。きっと書くことができるようになりたいです。
今は、答えをよく読みます。そして、その答えを自分が書くことをイメージして、個別理論の暗記をしていきます。
法人税法の理論の暗記は、新しいサイクルに移りました。金曜日の講義までに、範囲の理論を一通り覚えます。計算は、実判の解き直しをしました。
今夜も引き続き、理論暗記に取り組みます。花のある人をイメージして、なのはなの子として生きていきます。今日もありがとうございます。